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EUR データベース連携ガイド


3.3 データの抽出

データベースに格納されたデータを抽出して,マッピングデータとして使用します。EURを使用すれば,SQLを意識しなくても表結合や条件を設定できます。使用できる文字コードは,Shift JISまたはUTF-8です。

なお,1回の抽出で接続できるデータベースは一つだけです。複数様式帳票を作成する場合,すべての帳票セットのマッピングデータおよびユーザ定義データに入力できるデータは,一つのデータベースからだけです。

データベースからデータを抽出する場合に使う機能を次に示します。

表3‒2 データの抽出の機能

機能

説明

参照先

表を選択する

抽出する表を選択します。

3.3.1 表の選択

表一覧に表示する項目を設定する

抽出する表を選択するときに,目安となる情報が一覧に表示されます。

3.3.1(2) 詳細情報に表示する項目の設定

表を選択するときに絞り込みをする

抽出対象の表の一覧から抽出する表を選ぶときに,条件を付けて絞り込めます。抽出対象の表が大量にある場合などに,効率良く表を選べます。

3.3.1(3) 表の絞り込み

複数の表を結合する

表と表で共通する列を結び付けて,一つの表として抽出できます(表結合)。関連する表のデータを一括して利用できます。

3.3.1(4) 複数の表からのデータ抽出(表結合)

抽出する列を選択する

抽出する表から特定の列だけを選んで抽出できます。選択した列のデータをソートしたり,列のデータの最大値,最小値などを抽出したりできます。

3.3.2 列の設定

抽出するデータを列の値で絞り込む

抽出する表から条件に合うデータだけを抽出できます。また,複数の条件式を関連づけることもできます。

例えば,定価が50,000円以上のデータを抽出する条件と,商品名が冷蔵庫またはテレビのデータを抽出する条件を「AND」で関連づけます。この場合,定価が50,000円以上でかつ,商品名が冷蔵庫またはテレビのデータだけを抽出できます。

3.3.3 条件の設定

条件式の条件値を実行時に変更できるようにする

条件に合うデータを抽出するときに設定する条件式に,可変記号を設定できます。条件式の条件値だけを変更するときに使います。帳票出力する場合,可変記号に対する実行値を設定するだけでデータを抽出できます。これによって,実行時に変化する値に応じてデータを抽出できます。

3.3.3 条件の設定

抽出するデータの件数を確認する

データを抽出するときに,その件数を確認できます。また,抽出する件数を制限することもできます。

3.4 抽出データの確認

表名や列名に任意の名称を設定する

データベース内の表名や列名に対して,任意の名称を設定できます。データベースを意識しないで,業務で使い慣れた名称で操作できます。任意の名称を登録する辞書を見出し辞書といいます。見出し辞書を使うと,EURはデータベースではなく見出し辞書にアクセスして表名や列名を取得するため,データベースにアクセスしている間の待ち時間が短縮できます。

3.7 見出し辞書の設定

〈この節の構成〉