11.5.3 キーワード
プリンタ定義ファイルに記述するキーワード一覧を次に示します。プリンタ定義ファイルのキーワードは,大文字,小文字の区別をしません。
- 〈この項の構成〉
-
(1) PDLType
プリンタがサポートしているPDLの種類を指定します。
指定値 |
説 明 |
---|---|
LIPS3 |
LIPSIII対応プリンタを使用します。 |
PS2 |
PostScript対応プリンタを使用します。 |
ESCP |
ESC/Pプリンタを使用します。 |
「LIPS3」,「PS2」と「ESCP」は,大文字,小文字を区別しません
LIPSIII対応プリンタに,PostScript対応プリンタを示す「PS2」を指定した場合など,プリンタがサポートしているPDLと異なるPDLを指定した場合は,印刷結果を保証しません。
(3) YDPI
-
エントリ名がプリンタ名の場合
プリンタの縦解像度を指定します。単位は,dpiです。
-
エントリ名がPDFの場合
PDF形式ファイル出力の縦解像度を指定します。単位は,dpiです。指定できる値は「300」,「600」,および「720」です。省略した場合は,「720」が仮定されます。
(4) Margin
プリンタのハードマージンを指定します。単位は,mm(ミリメートル)です。ハードマージンは,上下左右の順に「:」で区切って指定します。省略した場合は,「0:0:0:0」が仮定されます。
指定値は,LIPSIII対応プリンタの場合に有効となります。ESC/Pプリンタの場合は,印刷ライブラリでハードマージンを「0:0:0:0」で固定しているため,指定しても無視されます。
- (例)上下左右のハードマージンを5mmとする場合
-
Margin=5:5:5:5
(5) Duplex
両面印刷するかどうかを指定します。
指定値 |
説 明 |
---|---|
true |
両面印刷します。 |
false |
両面印刷しません。 |
「true」と「false」は,大文字,小文字を区別しません。
Windows環境で「true」,「false」以外の値を指定したり,指定を省略したりした場合は,プリンタの印刷設定に従います。
UNIX/Linux環境で「true」,「false」以外の値を指定したり,指定を省略したりした場合は,「false(両面印刷しません)」が仮定されます。
- 注意
-
-
Windows環境の場合,両面印刷ができないプリンタに対してもキーワードDuplexを設定できますが,出力結果は保証しません。
-
UNIX/Linux環境でPDLファイルに出力する場合,ESC/P対応プリンタ,またはLIPS対応プリンタでもキーワードDuplexを設定できますが,両面印刷はできません。
両面印刷ができないプリンタに「true」を指定した場合,出力結果は保証しません。
-
(6) DuplexBinding
両面印刷する場合の,用紙のとじ代の方向を指定します。キーワードDuplexで「true」を指定した場合,またはプリンタの印刷設定が両面印刷になっている場合に有効です。
指定値 |
説 明 |
---|---|
Short |
用紙の短辺にとじ代を設定します。 |
Long |
用紙の長辺にとじ代を設定します。 |
「Short」と「Long」は,大文字,小文字を区別しません。
Windows環境で「Short」,「Long」以外の値を指定したり,指定を省略したりした場合は,キーワードDuplexの設定,およびプリンタの印刷設定によって次のように仮定されます。
- Duplexが「true」かつ,プリンタ設定が両面印刷の場合
-
プリンタで指定されたとじ代の方向が仮定されます。
- Duplexが「true」かつ,プリンタ設定が片面印刷の場合
-
「Long(用紙の長辺にとじ代を設定します)」が仮定されます。
- Duplexの値が省略されている場合
-
プリンタで指定されたとじ代の方向が仮定されます。
UNIX/Linux環境で「Short」,「Long」以外の値を指定したり,指定を省略したりした場合は,「Long(用紙の長辺にとじ代を設定します)」が仮定されます。
印刷結果は,DuplexBindingの指定値と,用紙の印刷の向きとの組み合わせによって次のように異なります。
- 注意
-
PostScript対応プリンタで出力する場合,バージョン08-30以前では用紙の短辺にとじ代を設定していた帳票が,バージョン08-50以降では用紙の長辺にとじ代を設定されることがあります。このとき,キーワードDuplexBindingに「Short(用紙の短辺にとじ代を設定します)」を指定してください。
(7) BindingAdjust
両面印刷を行う場合,偶数ページを印刷するときに用紙の余白の位置を入れ替えるかどうかを指定します。
指定値 |
説 明 |
---|---|
true |
余白を入れ替えます。 |
false |
余白を入れ替えません。 |
「true」と「false」は,大文字,小文字を区別しません。
指定を省略した場合は「false」が仮定されます。
余白の位置を入れ替えると,とじ代が必要な帳票を両面印刷する場合に,とじ代を含んだ余白を帳票の左右または上下のどちらかだけに設定して印刷できます。左右または上下のどちらの余白を入れ替えるかは,BindingAdjustの指定値と,とじ代の方向(キーワードDuplexBindingまたはプリンタで設定)との組み合わせで次のように異なります。
- 注意
-
キーワードBindingAdjustを指定すると,最初に印刷されるページを奇数ページ,次に印刷されるページを偶数ページとして扱います。
例えば,起動部品やコマンドの指定によって帳票の2ページ目から印刷を開始しても,最初に印刷されるページ(2ページ目)は奇数ページ,次に印刷されるページ(3ページ目)は偶数ページとして扱います。
(9) DefaultCassette
印刷時に使用する給紙トレイを指定します。省略した場合は,「Auto(自動給紙をします)」が仮定されます。
指定値 |
説 明 |
---|---|
Auto |
自動給紙します。 自動給紙を設定した場合は,次のように動作します。ただし,プリンタハードごとに動作が異なるため,試し印刷で動作確認されることをお勧めします。
|
Manual |
手差しトレイから給紙します。 |
1〜n |
トレイ番号の給紙トレイから給紙します。トレイ番号は,1〜n(nは,キーワードCassettesで指定した値)で指定します。6以上の値を指定した場合は,自動給紙となります。 |
「Auto」と「Manual」は,大文字,小文字を区別しません。
起動部品やコマンドで給紙トレイが指定されている場合は,起動部品やコマンドの指定が優先されます。
- 注意
-
帳票の用紙サイズと給紙される用紙サイズが異なる場合,プリンタによって動作が異なります。使用するプリンタのマニュアルで確認してください。
(10) Color
カラー印刷するか,またはモノクロ印刷するかのどちらかを指定します。省略した場合は,「false(モノクロ印刷をします)」が仮定されます。
指定値 |
説 明 |
---|---|
true |
カラー印刷をします。 |
false |
モノクロ印刷をします。 |
「true」と「false」は,大文字,小文字を区別しません。
PostScript対応カラープリンタに「true」を指定した場合は,カラー印刷されます。
PostScript対応カラープリンタに「false」を指定した場合は,モノクロ印刷されます。
PostScript対応モノクロプリンタ,LIPSIII対応プリンタ,およびESC/P対応プリンタに「true」を指定した場合は,モノクロ印刷されます。
モノクロ印刷をする場合,帳票の色指定されたアイテムは,モノクロ2値に変換して出力されます。
(11) Command
キーワードPDLTypeで指定したPDL種別で作成されたファイルを,実際にプリンタへ出力して印刷を実行する場合に,その出力コマンドを指定します。
-
プリンタへ印刷する場合
lp出力コマンドで,次に示す形式で指定します。
/usr/bin/lp -d出力先プリンタ名
出力先プリンタ名には,動作するOS上で定義したプリンタ名を指定します。
- (例)
-
Command=/usr/bin/lp -dPR1
(12) PaperShiftX
横方向の出力位置補正値を,小数点以下1桁(nn.n形式)で指定します。出力位置の補正値は,0.1mm単位で-10.0〜10.0で指定します。省略した場合は,「0.0」が仮定されます。
出力位置を左方向にシフトする場合は負数,右方向にシフトする場合は正数を指定します。
-
エントリ名がプリンタ名の場合
出力位置を補正しても,ハードマージンには印刷できません。
また,プリンタハードによっては,出力位置を補正することで,一部のオブジェクトがハードマージンに掛かってしまった場合,印刷が欠けることがあります。試し印刷で動作確認することをお勧めします。
-
エントリ名がPDFの場合
出力印刷位置を補正することで,一部のオブジェクトが用紙の外にはみ出した場合,出力結果が欠けることがあります。事前に出力内容を確認することをお勧めします。
(13) PaperShiftY
縦方向の出力位置補正値を,小数点以下1桁(nn.n形式)で指定します。出力位置の補正値は,0.1mm単位で-10.0〜10.0で指定します。省略した場合は,「0.0」が仮定されます。
出力位置を上方向にシフトする場合は負数,下方向にシフトする場合は正数を指定します。
-
エントリ名がプリンタ名の場合
出力位置を補正しても,ハードマージンには印刷できません。
また,プリンタハードによっては,出力位置を補正することで,一部のオブジェクトがハードマージンに掛かってしまった場合,印刷が欠けることがあります。試し印刷で動作確認することをお勧めします。
-
エントリ名がPDFの場合
出力印刷位置を補正することで,一部のオブジェクトが用紙の外にはみ出した場合,出力結果が欠けることがあります。事前に出力内容を確認することをお勧めします。
(14) Font
PostScript対応プリンタは,リュウミンL-KL,または中ゴシックBBBでしか印刷できません。設計した帳票に使用されているフォントのまま,PostScript対応プリンタで帳票を印刷する場合は,置き換えるフォント情報を,次に示す形式で指定します。複数指定する場合は,コンマ「,」で区切ります。なお,置き換えができるフォントは,EURが日本語フォントとして認識しているフォントだけです。
Font=置き換え前フォント名:置き換え後フォント名 〔〔,置き換え前フォント名:置き換え後フォント名〕…〕
- 置き換え前フォント名
-
EUR 帳票作成機能で帳票を設計した時に,[アイテムのプロパティ]ダイアログの[フォント]ページに設定したフォント名を指定します。
- 置き換え後フォント名
-
プリンタに搭載されているPostScriptフォント名をそのまま指定します。
日本語のフォントを指定する場合は,「Ryumin-Light-90ms-RKSJ-H」のように,文字セット,エンコード,および縦横指定を含んだPostScriptフォント名にしてください。
置き換え前フォントが,縦横指定のあるフォント(末尾が-H,または-V)の場合は,置き換え後フォントも合わせて,縦横指定のあるフォントで指定してください。
置き換え後フォントに欧文フォントを指定する場合は,次に示すように,EUR 帳票作成機能で帳票を設計してください。
-
欧文フォントなど,縦横比が2:1ではないフォントを指定すると,文字がアイテム枠からはみ出して印刷されます。帳票を正しく印刷するには,あらかじめアイテム枠を大きめに定義してください。
-
[アイテムのプロパティ]ダイアログの[文字配置]タブで設定する[文字の方向]は,「上向きで,左から右へ」,「左向きで,下から上へ」,または「右向きで,上から下へ」のどれかで指定してください。「上向きで,上から下へ」と「左向きで,左から右へ」を指定すると,正しく印刷されません。
-
キーワードFontの指定を省略した場合,帳票に使用されているフォントは,次のように置き換えて印刷されます。
帳票に使用されているフォント |
出力時のフォント |
---|---|
MS 明朝 |
リュウミンL-KL |
MS Mincho |
|
HG行書体 |
|
HG教科書体 |
|
HG明朝B |
|
HG明朝E |
|
MS ゴシック |
中ゴシックBBB |
MS Gothic |
|
HGゴシックE |
|
HGゴシックM |
|
HG創英角ポップ体 |
|
HG創英プレゼンスEB |
|
HG創英角ゴシックUB |
指定できるフォント名の長さは128文字までです。128文字よりも長い名称を指定すると,エラー(KEEU102-E)になります。
(15) CODE39PARAM
CODE39バーコードのバーコード補正情報を指定します。次に示す形式で指定します。
type〔,〔エレメント幅比〕,〔Param〕〕
- type
-
エレメント幅の求め方を指定します。
表11‒13 CODE39PARAMの指定値 指定値
説明
0
細エレメントのサイズから計算された1文字の幅から,細エレメント,太エレメントを計算します。
計算の結果,発生したずれはすべてキャラクタ間ギャップに追加されるため,サイズは自由に調整できます。
1
細エレメントのサイズをドット単位に変換した値と,細エレメント,太エレメント,キャラクタ間ギャップの比から,各バーの太さを計算します。
各バーの太さはドットで計算されるため,サイズの調整は段階的になります。
2
1を指定した場合の計算方法に加えて,バーコードの線の太さを補正します。
省略した場合,または0〜2以外の値を指定した場合は,「0」が仮定されます。
- エレメント幅比
-
細エレメント,太エレメント,およびキャラクタ間ギャップの比率を指定します。次に示す形式で指定します。
細エレメント:太エレメント:キャラクタ間ギャップ
細エレメントには,1以上の値を指定してください。
太エレメントには,細エレメントの2.0〜3.0倍の値を指定してください。
キャラクタ間ギャップには,細エレメントの値以上の値を指定してください。
エレメント幅比を正しく指定していない場合,エレメント幅はtypeに0が指定されたときの方法で計算されます。
- Param
-
typeに2を指定した場合,バーコードの線の太さを細く補正する幅をミリメートル単位で指定します。指定した値をドット単位に変換した計算値の小数第一位を四捨五入した値が補正されます。計算されたドット数の分だけ黒バーが細く,白バーが太くなります。
バーコードの線の太さは,補正するドット数の計算結果が1以上の場合に補正されます。
Paramに指定した値をドット単位に変換する計算式を次に示します。
計算値(ドット) = Paramに指定する値 ÷ 25.4 ×解像度(dpi)
解像度300dpiの場合,補正するドット数の計算結果を次に示します。
表11‒14 解像度300dpiの場合に補正するドット数 Paramに指定する値(ミリメートル)
補正するドット数(ドット)
計算値(ドット)
0.04
0
0.472441
0.041
0
0.484252
0.042
0
0.496063
0.043
1
0.507874
0.044
1
0.519685
0.045
1
0.531496
0.046
1
0.543307
解像度600dpiの場合,補正するドット数の計算結果を次に示します。
表11‒15 解像度600dpiの場合に補正するドット数 Paramに指定する値(ミリメートル)
補正するドット数(ドット)
計算値(ドット)
0.02
0
0.472441
0.021
0
0.496063
0.022
1
0.519685
0.023
1
0.543307
0.024
1
0.566929
0.025
1
0.590551
0.026
1
0.614173
Paramには1モジュール以上のドット数の幅は指定できません。Paramに指定した値が1モジュール以上のドット数になる場合は,1ドットが指定されます。
typeに2を指定しても,Paramを指定していない場合,エレメント幅はtypeに1が指定されたときの方法で計算されます。エレメント幅比を正しく指定していない場合,エレメント幅はtypeに0が指定されたときの方法で計算されます。
CODE39PARAMは,バージョン05-06以降で指定できます。05-05以前のバージョンでは,自動的にtypeに0が指定された場合と同じ計算方法でエレメント幅が決定します。CODE39バーコードのバーコード補正情報の指定例を次に示します。
- (例)CODE39バーコードの細エレメント,太エレメント,キャラクタ間ギャップの幅の比を1対2.5対1に変更し,黒バーの太さを0.04mm細く補正する場合
-
CODE39PARAM=2,1:2.5:1,0.04
- 重要
-
CODE39バーコードのバーコード補正情報は,プリンタ定義ファイルのほかに,環境変数でも指定できます。プリンタ定義ファイルと環境変数のどちらも指定された場合は,プリンタ定義ファイルの内容が優先されます。
(16) CODE128PARAM
CODE128バーコードのバーコード補正情報を指定します。次に示す形式で指定します。
type〔,〔Param1〕,〔Param2〕〕
環境変数EURPS_CODE128_PARAMとプリンタ定義ファイルのキーワードCODE128PARAMが同時に指定された場合は,プリンタ定義ファイルの指定が有効になります。
- type
-
バーコードの描画方式を指定します。
表11‒16 CODE128PARAMの指定値 指定値
説明
0
ミリメートル(mm)で指定したモジュールサイズからバーキャラクタサイズを計算します。モジュールサイズ×11(mm)を超えないドット数でバーキャラクタを描画します。ストップキャラクタは,モジュールサイズ×13(mm)を超えないドット数で描画します。1を指定した場合と比べて,サイズを細かく指定できますが,バーコードの質は落ちます。
1
ミリメートル(mm)で指定したモジュールサイズを超えないドット数を求め,その11倍をバーキャラクタのサイズにします。1ドットの大きさを超えるまではバーコードの大きさは変わりません。プリンタ解像度によって補正するドット数が変わります。
2
1を指定した場合の計算方法に加えて,Param1で指定した幅に相当するドット数分だけ黒バーを細く,白バーを太くします。
Param2を指定した場合は,Param1で指定した値で補正した状態のスタートキャラクタとストップキャラクタにParam2で指定した値でさらに補正します。
省略した場合,または0,1,2以外の値を指定した場合は,0が仮定されます。指定値が0の場合,Param1,およびParam2に指定した値は無視されます。
- Param1
-
typeに2を指定した場合,バーを調整する幅をミリメートルで指定します。指定した値をドット単位に変換した計算値の小数第一位を四捨五入した値が補正されます。補正するドット数の計算結果が1以上の場合だけ補正されます。
Param1に指定した値をドット単位に変換する計算式を次に示します。
計算値(ドット) = Param1に指定する値 ÷ 25.4 ×解像度(dpi)
解像度300dpiの場合,補正するドット数の計算結果を次に示します。
表11‒17 解像度300dpiの場合に補正するドット数 Param1またはParam2に指定する値(ミリメートル)
補正するドット数(ドット)
計算値(ドット)
0.04
0
0.472441
0.041
0
0.484252
0.042
0
0.496063
0.043
1
0.507874
0.044
1
0.519685
0.045
1
0.531496
0.046
1
0.543307
解像度600dpiの場合,補正するドット数の計算結果を次に示します。
表11‒18 解像度600dpiの場合に補正するドット数 Param1またはParam2に指定する値(ミリメートル)
補正するドット数(ドット)
計算値(ドット)
0.02
0
0.472441
0.021
0
0.496063
0.022
1
0.519685
0.023
1
0.543307
0.024
1
0.566929
0.025
1
0.590551
0.026
1
0.614173
- Param2
-
typeに2を指定した場合,Param1で指定した値で補正したスタートキャラクタとストップキャラクタを調整する幅をミリメートルで指定します。指定した値をドット単位に変換した計算値の小数第一位を四捨五入した値が補正されます。補正するドット数の計算結果が1以上の場合だけ補正されます。Param2に指定した値をドット単位に変換する計算式はParam1の場合と同じです。
解像度別の補正するドット数については,表11-17,表11-18を参照してください。
- 重要
-
-
バーの幅を超える値を指定した場合は,バーの幅を1ドットに設定します。
-
typeに1を指定した場合でも,Param1に数値を指定して,Param2を省略したときは0が仮定されます。
-
typeに2を指定した場合でも,次のときは0が仮定されます。
・Param1を指定しなかったとき
・Param1が数値以外,または0以下だったとき
-
typeに2を指定した場合でも,Param1に0より大きい値,Param2に0以下の値を指定したときはParam2は無視されます。
-
(17) CODE128PATTERN
バーコードパターンファイル名をフルパスで指定します。CODE128PARAMまたは環境変数EURPS_CODE128_PARAMと同時に指定した場合は,CODE128PATTERNキーワードで指定されたパターンファイルを使用してチューニングされます。
CODE128PATTERN=バーコードパターンファイル名
(18) EmbedCount
PDF形式ファイルに埋め込むフォントの数を指定します。1以上の数値を指定します。1以上の数値以外が指定された場合,フォントを埋め込みません。
(例)埋め込むフォントが三つの場合
EmbedCount=3
(19) Embed1,Embed2,… EmbedN
PDF形式ファイルに埋め込むフォントの書体名と,書体名に対応するフォントファイル名を指定します。EmbedNの「N」には,1からEmbedCountで指定した数値までを指定します。書体名とフォントファイル名はコロン(:)で区切ります。
Embed1=書体名1:フォントファイル名1 Embed2=書体名2:フォントファイル名2 : EmbedN=書体名N:フォントファイル名N
- 書体名
-
帳票定義に指定している書体名です。EUR 帳票作成機能の[アイテムのプロパティ]ダイアログに表示される名称を指定します。
- フォントファイル名
-
TrueTypeフォントファイル,TrueTypeコレクションフォントファイル,またはTrueTypeのOpenTypeフォントファイルをフルパスで指定します。
1からEmbedCountで指定した数値の間の定義だけが有効となり,それ以外が指定された場合,指定は無視されます。
- (例)EmbedCount=3の場合(Embed2が指定されていないとき)
-
次の指定は有効です。
Embed1=書体名1:フォントファイル名1 Embed3=書体名3:フォントファイル名3
この場合,指定した二つのフォントを埋め込みます。
- (例)EmbedCount=3の場合(Embed4が指定されいるとき)
-
次の指定はEmbed4が無効です。
Embed1=書体名1:フォントファイル名1 Embed3=書体名3:フォントファイル名3 Embed4=書体名4:フォントファイル名4
- 注意事項
-
使用するフォントや文字によって,埋め込みができない場合があります。埋め込みに使用するフォントは,次の点を確認してから使用してください。
-
フォントファイルの属性に埋め込みが許可されているか
-
フォントの埋め込みについてライセンス許諾があるか
-
フォントを埋め込んだPDF形式ファイルを配布する場合,フォントの再配布についてライセンス許諾があるか
-
(20) QRCellSizeD
生成されるQRコードのセルサイズ(1セル当たりの大きさ)をドット単位で指定します。
指定値 |
説明 |
---|---|
0 |
セルサイズはアイテムの大きさとバージョンから自動的に決定されます。 |
5〜10 |
指定した値がセルサイズになります。 |
0または5〜10以外の値を指定した場合,またはQRCellSizeDに何も指定しなかった場合は,「0」が仮定されます。
QRCellSizeDとQRCellSizeMを同時に指定した場合は,QRCellSizeMの指定値が有効となります。
プリンタ定義ファイルのキーワードQRCellSizeDと環境変数EURPS_QR_CELL_SIZE_Dでセルサイズを同時に指定した場合は,プリンタ定義ファイルのキーワードQRCellSizeDの指定値が有効となります。
(21) QRCellSizeM
生成されるQRコードのセルサイズ(1セル当たりの大きさ)を100分の1ミリメートル単位で指定します。
指定値 |
説明 |
---|---|
0 |
セルサイズはアイテムの大きさとバージョンから自動的に決定されます。 |
21〜126 |
指定した値がセルサイズになります。 |
0または21〜126以外の値を指定した場合,またはQRCellSizeMに何も指定しなかった場合は,「0」が仮定されます。
QRCellSizeMとQRCellSizeDを同時に指定した場合は,QRCellSizeMの指定値が有効となります。
プリンタ定義ファイルのキーワードQRCellSizeMと環境変数EURPS_QR_CELL_SIZE_Mでセルサイズを同時に指定した場合は,プリンタ定義ファイルのキーワードQRCellSizeMの指定値が有効となります。
(22) GenTextMode
日立のJISX0213:2004フォントを搭載したPostScript対応プリンタで,JISX0213:2004の文字集合の文字を出力するために,PostScript対応プリンタとデバイスフォントに対応したPS2形式ファイルを作成します。
GenTextModeの指定は,PDLTypeに「PS2」を指定した時だけ有効です。
指定値 |
文字コード |
---|---|
RPS2004M-UTF16 |
UTF-16エンコーディングの文字を出力します。 PostScript対応プリンタで出力するJIS2004字形は,MS 明朝・MS ゴシックVer.5.0の字形に準拠しています。 |
(23) BarcodeImageSize
QRコードまたはカスタマバーコードの出力データのサイズを指定します。
指定値 |
説明 |
---|---|
normal |
通常の方法で出力します。 |
minimize |
QRコード,またはカスタマバーコードの描画データを最小化します。 |
印刷時のスプールサイズや帳票ファイルのサイズを小さくしたい場合,または実行時間を短縮したい場合にはminimizeを指定します。
minimizeを指定すると,プリンタによっては,QRコードまたはカスタマバーコードがにじんだり周囲に線が表示されたりする場合があります。PDF形式ファイルに出力して印刷したときにも発生します。
このような場合は,DrawBarStyleを使用すると正しく表示できることがあります。
(24) DrawBarStyle
バーコードの描画方法を変更します。
指定値 |
説明 |
---|---|
SRCCOPY |
通常の方法で描画します。 |
NOTSRCCOPY |
バーコードがにじんだり周囲に線が表示されたりする場合に,描画方法を変更します。 |
バーコードがにじんだり周囲に線が表示されたりする場合に,NOTSRCCOPYを指定すると改善されることがあります。
なお,プリンタによっては,NOTSRCCOPYを指定するとバーコードが白黒反転して描画されることがあります。