5.3.5 取得するPDF形式ファイルのプロパティ情報と注意事項
- 〈この項の構成〉
(1) プロパティ情報
スプールデータの印刷データから生成するPDF形式ファイルに設定されるプロパティ情報の内容を,次の表に示します。
項目 |
設定内容 |
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タイトル |
タイトルの文字列が次の優先順位で設定されます。
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作成者 |
何も設定されません。 |
サブタイトル |
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キーワード |
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作成日 |
PDF形式ファイルの作成日時が自動で設定されます。 |
更新日 |
何も設定されません。 |
アプリケーション |
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PDF変換 |
PDF形式ファイルを生成したコンポーネント名が「EUR Server - Spool Service VVRR」形式の文字列で設定されます。VVRRは,バージョン,リビジョン番号です。 |
PDFのバージョン |
環境変数EURPS_OUTPUTPDF_VERのデフォルト値が設定されます。 |
(2) 注意事項
スプールデータの印刷データから生成するPDF形式ファイルの注意事項を次に示します。
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PDF形式ファイル出力で使用できる機能のうち,次の機能は使用できません。
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仕分け
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分割
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暗号化
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しおりの付加
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フォントの埋め込み
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解像度の指定
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印刷位置補正情報の指定
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JavaScriptプログラムの埋め込み
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Acrobat Reader(Adobe Reader)のGUIの制御情報の設定
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外字ファイルの指定
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環境設定ファイル(EURPS_ENV)の環境変数のうち,PDF形式ファイル出力で使用する環境変数は,デフォルト値が適用されます。
PDF形式ファイル出力で使用する環境変数の詳細については,マニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」を参照してください。
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EUR帳票作成機能で表示した場合と異なることがあります。
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バーコードを使用している場合の注意事項を次に示します。
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バーコード画像の解像度は,蓄積時に指定されたEPF形式ファイルの解像度に従います。
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プリンタ定義ファイルのPDF形式ファイルを印刷するときの解像度情報で,QRコードまたはカスタマバーコードの描画データを最小化する指定がされている場合は,小さな画像を作成して拡大表示されます。
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スプールデータの属性値として参照できるファイルサイズは,EPF形式ファイルのファイルサイズとなります。
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フォントの出力方法には「フォントの書体名称を出力」が適用されます。PDF形式ファイルで使用するフォントが印刷・表示環境にインストールされている必要があります。
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外字を使用している場合の注意事項を次に示します。
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Windows環境の場合
スプールサーバのEUR Server - Spool Serviceが稼働しているOSの標準の外字が画像として埋め込まれて出力されます。
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AIX環境の場合
外字が空白に置き換えられて出力されます。
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HP-UX環境の場合
OSの標準の外字が画像として埋め込まれて出力されます。
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