付録C.1 Windows版 EUR旧製品からの互換性
異なるバージョンのEURとファイルを共用する場合,使用できない機能や属性があるので,帳票を保存したり,配布したりする場合は注意してください。
(1) バージョン3とバージョン4からバージョン5以降への移行時の注意
(a) レポートファイル(*.agr)の扱い
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バージョン5以降のEURで保存できる帳票ファイルの種類は,「フォームシートファイル(*.fms)」だけです。既存のレポートファイルは,表示したり,印刷したりできますが,上書き保存はできません。レポートファイルを開いた時は,同じファイル種別で保存できないことを示すメッセージが表示されます。
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バージョン4以前では,データベースからデータを読み込んで設計された帳票を編集ウィンドウで開いたときに,データベースから最新データを取得していましたが,バージョン5以降ではサンプルデータが表示されます。この場合,データベースアクセス定義ウィンドウを開き,そのまま[OK]ボタンで閉じれば,データベースのデータが帳票に表示されます。
- データありのレポートファイル(*.agr)の扱い
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バージョン5以降のEURでは,レポートファイルを開いた時,レポートファイルと一緒に保存されているデータは,データウィンドウに表示できません。データウィンドウには,サンプルデータが表示されます。
(b) OLE埋め込みオブジェクトが貼り付けられた帳票ファイルの扱い
画像やExcelで作成したグラフをOLE埋め込みオブジェクトとして帳票に貼り付けられていましたが,バージョン5以降のEURでは,OLE埋め込みオブジェクトを帳票に貼り付けられません。また,OLE埋め込みオブジェクトが貼り付けられたレポートファイルを開いても,OLE埋め込みオブジェクトは,表示も印刷もできません。
OLE埋め込みオブジェクトが貼り付けられた帳票を表示したい場合は,次のように対処してください。対処は,OLE埋め込みオブジェクトを代用する場合も有効です。
OLE埋め込みオブジェクトとしていた対象物 |
対処 |
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画像 |
EURの画像アイテムとして帳票に貼り付けます。 |
Excelのグラフ |
サードパーティの製品で,作成したグラフを画像ファイルに保存したあと,EURの画像アイテムとして帳票に貼り付けます。 |
(c) ディクショナリファイルを使用した帳票の扱い
バージョン5以降のEURでは,実行時にディクショナリファイルの指定は不要です。ディクショナリファイルを使用して作成している帳票ファイルを使用するには,次の手順でディクショナリファイルを使用しない形式で保存し直してください。
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EUR 帳票作成機能で帳票ファイルを開く
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ディクショナリファイルが読み込まれていることを確認してから保存し直す
この手順によって,データ種別などのフィールド定義情報がフォームシートファイル(*.fms)内に保存され,ディクショナリファイルが不要になります。
(2) 異なるバージョンのEURで設計した帳票を開いた場合
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バージョン5で設計した帳票は,バージョン5以降のEURだけが正しく読み込めます。
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使用できない機能や属性が設定されている場合は,エラーになったり,一部の情報が正しく表示されなかったりします。
帳票ファイルのプロパティで帳票ファイルを設計したEUR製品のプログラムプロダクト情報を確認することで,帳票ファイルを参照,または印刷できるEUR製品のプログラムプロダクト情報を特定できます。帳票ファイルのプロパティ表示については,「1.3.3 帳票ファイルのプロパティ表示」を参照してください。
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修飾する文字アイテムは,選択した文字アイテムがバージョン2以前に作成された場合と,バージョン3で作成された場合とで,[文字配置]タブの「バージョン2以前の文字配置を行う」のチェックボックスの状態が異なります。選択した文字アイテムが,バージョン2以前に作成された文字アイテムの場合はオンですが,バージョン3以降に作成された文字アイテムの場合はオフです。
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バージョン04-03以前のEURで設計された帳票をバージョン04-04以降のEURで開いた場合は,フォント縦横比を補正して表示されます。
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表示形式[バージョン3形式]のページ番号を設定した帳票を,バージョン2のEURで表示,または印刷した場合,ページ番号は正しく表示されません。
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集計ページでは,表示形式[バージョン3形式]のページ番号を設定すると,独立したページ番号が表示されます。例えば,[定義]のテキストボックスに「%ip/%it」が設定されている場合,集計ページが1ページあるときは「1/1」と表示されます。
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[アイテムのプロパティ]ダイアログの[文字配置]タブで,[桁数の指定]が設定できるのは,バージョン04-08以降のEUR Professional Edition,バージョン08-00以降のEUR DesignerおよびEUR Developerです。そのため,[桁数の指定]が設定されている帳票を,バージョン04-07以前のEUR Professional Editionで開いた場合,[桁数の指定]が設定されているアイテムは,次に示す属性に変換して表示されます。
[アイテムのプロパティ]ダイアログの[文字配置]タブ
変換される属性
バージョン2以前の文字配置を行う
オフ
文字の方向
上向きで,左から右へ
間隔
文字間隔
標準
間隔
0(pt)
行間隔
標準
間隔
0(pt)
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バージョン7以前のEUR 帳票作成機能で設計した帳票は,静的モードで表示してください。動的モードを指定して表示した場合,フォントの表示位置が異なる場合があります。
なお,静的モードまたは動的モードの指定を省略した場合は,静的モードで表示されます。
静的モードと動的モードの詳細についてはマニュアル「EUR システム設計ガイド」を参照してください。