4.3.1 画像以外のデータを貼り付ける
データウィンドウのデータ(フィールド名,フィールドデータ)は,マッピングデータウィンドウとユーザ定義データウィンドウから貼り付けられます。貼り付けたデータを「マッピングデータ」といいます。
貼り付け元のウィンドウによって,次のとおり使用方法が異なります。
- マッピングデータウィンドウから貼り付けたデータの場合
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表の作成
表を作成するために,マッピングデータウィンドウからフィールド名と1レコード分のフィールドデータを帳票ウィンドウに貼り付けます。マッピングデータウィンドウから貼り付けたデータは,読み込んだデータとリンクしています。そのあと,貼り付けたデータを選択して繰り返しを指定すると,簡単に表が作成できます。
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改ページ/改ブロック
定義した表を印刷する場合,データ値によって改ページや改ブロックの制御をしたいことがあります。このような場合は,マッピングデータウィンドウから貼り付けたフィールドを,改ページや改ブロックのキーに設定することで制御できます。このキーとなるフィールドは,表中のフィールドでも,表とは別の位置(繰り返しの対象にしない)に貼り付けたフィールドでもかまいません。表とは別の位置に貼り付けることで,表のタイトルに利用することもできます。
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- ユーザ定義データウィンドウから貼り付けたデータの場合
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ユーザ定義データウィンドウから貼り付けたデータは,直接入力した文字と同じように,すべてのページの同じ位置に同じ内容で表示されます。ただし,帳票を印刷する時に,データファイルを変更することでデータを入れ替えられます。画像データなどを利用して,会社のマークを表示したり,会社名,住所など部分的なデータを入れ替えたりする場合に使用します。
(1) データを貼り付ける手順
データは,次の2種類の方法で貼り付けることができます。
(2) 貼り付け操作後の処理
帳票ウィンドウにデータを貼り付けたあと,次に示す操作をしてください。
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貼り付けたデータのサイズの変更
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罫線の設定 …表の枠の作成
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繰り返し定義 …表の作成
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網掛けの設定 …表のセルへの網掛け
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データのプロパティ設定(文字列データのプロパティ設定/数値データのプロパティ設定/日付・時刻データのプロパティ設定/バーコードのプロパティ設定)
(3) データの貼り付け操作での注意
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レコード単位の貼り付けで,選択したデータの量がレポート編集ウィンドウより大きい場合は,フィールド単位でデータを折り曲げて貼り付けます。
なお,帳票に貼り付けたあとのデータに,次に示す操作をした場合は,データの属性は保証されませんので,注意してください。
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データの種別を変更した場合
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フィールドを削除した場合
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フィールド名を変更した場合
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帳票に貼り付けたあと,フィールド定義またはデータベースアクセス定義で,データ種別の変更,フィールドの削除,またはフィールド名の変更をした場合は,帳票ファイル上のデータは保証されませんので,注意してください。
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EURで取り扱えるレコード数の制限はありません。ただし,ユーザ環境(ディスク容量やメモリ容量)によってデータの取り込み処理の時間が異なります。
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データウィンドウからバーコードフィールドのデータを帳票ウィンドウに貼り付けた場合,設定しているバーコードの形式とデータ形式によって,貼り付けたデータが表示されないことがあります。その場合は,データウィンドウからデータを貼り付ける前に,デフォルトで使用するバーコードを設定するか,または貼り付けたあと,[編集]−[アイテムのプロパティ]を選択して,個別にバーコードを変更してください。
バーコードの形式によっては,貼り付けたバーコードフィールドのデータが,大き過ぎて表示されなかったり,表示領域よりも小さ過ぎたりすることがあります。その場合は,表示領域をバーコードのサイズによって自動的に変更するように設定しておくことをお勧めします。