3.6.1 EUR Server Serviceを呼び出すには
EUR Server Serviceを呼び出すには,コマンド起動部品(eurpmcコマンド)を使用します。
- 〈この項の構成〉
(1) 使用方法
EUR Server - Adapterがインストールされているマシンで,eurpmcコマンドのファイル名を指定して実行します。
コマンドの構文は,Windows環境およびUNIX/Linux環境で共通です。ただし,UNIX/Linux環境で実行する場合は,eurpmcコマンドを「eurpmc」と指定してください。「.exe」は指定できません。また,コマンドの構文に指定できる文字列の長さは,約30KBまでです。
(2) 実現できる機能
eurpmcコマンドで実現できる機能の概要を次に示します。オプションの詳細については,マニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」を参照してください。
(a) 出力先を選んで出力する
帳票の出力には,/mオプションにprintを指定して実行します。コマンド実行時に指定した/pmオプションの値によって,次に示すように,帳票の出力先や出力方法を指定できます。
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帳票サーバのプリンタに出力する(/pmオプションにpmを指定)
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スプールサーバのプリンタに出力する(/pmオプションにsvを指定)※
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クライアントPCに出力する(/pmオプションにclを指定)
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複数のクライアントPCに帳票を配布して出力する(/pmオプションにcldsを指定)
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スプールサーバに帳票の印刷データを蓄積する(/pmオプションにsplを指定)
- 注※
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スプールサーバがUNIX/Linux環境の場合は,スプールサーバのプリンタに出力できません。
(b) ファイル形式を選んで出力する
帳票出力時のファイル形式を指定できます。コマンド実行時に/mオプションに指定する値を次に示します。
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EPF形式ファイルを出力する(/mオプションにepfを指定)
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PDF形式ファイルを出力する(/mオプションにpdfを指定)
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Excel形式ファイルを出力する(/mオプションにxlsxを指定)
なお,EPF形式ファイルは出力後に統合することもできます。複数のEPF形式ファイルを統合するには,/mオプションにmergeを指定して実行します。
(c) 帳票サーバの情報を取得する
帳票サーバおよび帳票サーバに登録されているスプールサーバの情報を一覧で取得できます。コマンド実行時に/mオプションに指定する値を次に示します。
- 帳票サーバの情報を取得する
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プリンタクラスの一覧を取得する(/mオプションにgetpmprclassを指定)
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プリンタの一覧を取得する(/mオプションにgetpmprを指定)
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プリンタのトレイの一覧を取得する(/mオプションにpmtrayを指定)
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- 帳票サーバに登録されているスプールサーバの情報を取得する
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スプールサーバの一覧を取得する(/mオプションにgetdestを指定)
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スプールサーバのプリンタクラスの一覧を取得する(/mオプションにgetprclassを指定)※
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スプールサーバのプリンタの一覧を取得する(/mオプションにgetprを指定)※
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スプールサーバのプリンタのトレイの一覧を取得する(/mオプションにgettrayを指定)※
- 注※
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スプールサーバがUNIX/Linux環境の場合は,これらの情報を取得できません。
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(3) 注意事項
eurpmcコマンドを使用する場合の注意事項を次に示します。
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オプション,オプションの指定値,およびオプションに指定する文字列は,大文字と小文字を区別します。例えば,/mオプションを「/M」と指定したり,/mオプションの指定値を「/m PRINT」と指定したりすると,エラーになります。
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一つのコマンド構文に同じオプションが複数指定されている場合は,コマンド構文の後方に指定されたオプションが有効となります。
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/mオプションで指定した出力,および情報取得の機能(メソッド)に無効なオプションを指定したときは,無視して実行されます。
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数値を指定する場合は,半角数値だけで指定してください。半角数値以外の文字(コンマ「,」など)を指定すると,エラーになります。
なお,指定可能範囲内の値であれば,前0を含む値を指定してもエラーになりません。ただし,指定可能な桁数は9桁までです。10桁以上の値("0000000000"など)を指定した場合は,数値の大きさにかかわらず,KEEY904-Eエラーになります。