4.8.2 動的モードで使用できるフォント
文字幅計算方法の指定を「動的」にした場合,フォント埋め込みの有無によって,書体名称を出力したり,フォントを埋め込んで出力したりします。
ここでは,フォントの書体名称を出力する場合,またはフォントを埋め込んで出力する場合に使用できるフォントについて説明します。
なお,文字幅の計算方法はプリンタ出力の場合と同じです。詳細は,「4.7.2 Windows環境のプリンタ出力時のフォント」を参照してください。
(1) そのまま出力されるフォント
次に示すフォントが帳票に指定されている場合,帳票に指定されたフォントがそのまま出力されます。
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MS 明朝
-
MS ゴシック
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MS P明朝
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MS Pゴシック
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メイリオ
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MingLiU
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NSimSun
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PmingLiU
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SimSun
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Courier
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Times New Roman
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Arial
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Arial Unicode MS
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Microsoft Sans Serif
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Tahoma
-
Segoe UI
また,Windows環境でプリンタ出力する場合は,出力環境にあるフォントも出力できます。
(2) 置き換えられて出力されるフォント
「(1) そのまま出力されるフォント」以外のフォントが帳票に指定されている場合,ロケールやフォントの種類によって,次に示すフォントが置き換えられて出力されます。
ロケール |
フォントの種類 |
出力されるフォント |
---|---|---|
日本語 |
固定ピッチフォント |
MS 明朝 |
プロポーショナルフォント |
MS P明朝 |
|
中国語(簡体字) |
固定ピッチフォント |
NSimSun |
プロポーショナルフォント |
SimSun |
|
その他 |
固定ピッチフォント |
Courier New |
プロポーショナルフォント |
Arial |
(3) フォントの書体名称を出力した場合の注意事項
フォントの書体名称を出力した場合の注意事項を説明します。
(a) 印刷・表示環境にインストールが必要なフォント
フォントの書体名称を出力した場合,印刷・表示環境にフォントがインストールされている必要があります。フォントを埋め込んで出力した場合は,印刷・表示環境にフォントがインストールされている必要はありません。フォント埋め込みの有無によるPDF形式ファイルの表示・印刷結果の違いを,次に示します。
フォント埋め込み |
印刷・表示環境でのPDF形式ファイルのフォント |
PDF形式ファイルの表示・印刷結果 |
---|---|---|
なし |
あり |
PDF形式ファイル出力時のフォントで表示・印刷されます。 |
なし |
正しく表示・印刷できません。 |
|
あり |
あり |
PDF形式ファイルに埋め込んだフォントで表示・印刷されます。 |
なし |
なお,フォントを埋め込まない場合,PDF形式ファイルのファイルサイズはフォントを埋め込んだ場合に比べて小さくなります。
(b) フォントパッケージのインストールが必要なフォント
次に示すフォントで表示・印刷してください。
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メイリオ
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MingLiU
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NSimSun
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PmingLiU
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SimSun
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Microsoft Sans Serif
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Tahoma
-
Segoe UI
(c) Arial Unicode MSを表示・印刷する場合の環境
Arial Unicode MSを表示・印刷する場合は,Microsoft Office 2007に標準で搭載されているフォント情報を利用するため,Microsoft Office 2007をインストールしておく必要があります。