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EUR システム設計ガイド(UNIX(R)用)


4.4.7 NW-7バーコード

〈この項の構成〉

(1) データの指定

NW-7バーコードを表示する場合は,半角数字(0〜9),および半角記号「- $ : / . +」を使用して,データ(データキャラクタ)をデータファイルに指定します。指定するデータ(データキャラクタ)の桁数は任意です。

NW-7バーコードの形式を次に示します。

[図データ]

NW-7バーコードには,スタート/ストップキャラクタと,チェックキャラクタ(モジュラチェックキャラクタ)をEUR 帳票作成機能で付加できます。

スタート/ストップキャラクタを付加指定すると,データ(データキャラクタ)の前後に「A」(固定)が表示されます。チェックキャラクタ(モジュラチェックキャラクタ)を付加すると,データの読み取りの信頼性が向上します。

スタート/ストップキャラクタと,チェックキャラクタ(モジュラチェックキャラクタ)の付加指定は,[オプション]ダイアログ,または[アイテムのプロパティ]ダイアログで指定できます。

なお,データ(データキャラクタ)といっしょにスタート/ストップキャラクタを指定しておくこともできます。この場合は,半角英字(A,B,C,D)から選択して指定します。スタートキャラクタとストップキャラクタに使用するキャラクタの組み合わせは自由です。

(2) サイズの指定

NW-7で指定できるサイズと単位は,0.1〜1.6mmです。

NW-7バーコードは,細エレメントの幅を0.01mm単位で指定します。「エレメント」とは,1本の白バー,または黒バーを示します。また,「細エレメント」は幅が細いバー,「太エレメント」は幅が太いバーを示します。

[図データ]

(1)クワイエットゾーン(スタート/ストップキャラクタの幅+α)

「クワイエットゾーン」とは,バーコードの両端にある余白部分です。

(2)スタートキャラクタ(細エレメント×4と太エレメント×3)

(3)データ(半角数字「0〜9」と半角記号「- $」は,細エレメント×5と太エレメント×2。半角記号「, / . +」は,細エレメント×4と太エレメント×3)

(4)チェックキャラクタ(データと同様に,表示されるチェックキャラクタの値を計算します)

(5)ストップキャラクタ(細エレメント×4と太エレメント×3)

(6)クワイエットゾーン

(7)キャラクタ間ギャップ(1ギャップは,細エレメントの2倍)

例えば,13桁のデータ(データキャラクタ)を表示するとき,サイズに「0.5」を指定すると,次に示す式によって,幅 118(mm)のNW-7バーコードが帳票に出力できます。

クワイエットゾーン=スタートキャラクタの値(mm)×2(個所)
スタートキャラクタ={(0.5(mm)×4)+(1.5(mm)×3)}×1(桁)
データ={(0.5(mm)×5)+(1.5(mm)×2)}×13(桁)
チェックキャラクタ={(0.5(mm)×5)+(1.5(mm)×2)}×1(桁)
ストップキャラクタ={(0.5(mm)×4)+(1.5(mm)×3)}×1(桁)
キャラクタ間ギャップ=(0.5(mm)×2)×15(個所)
注※

太エレメントは,細エレメントのサイズ(mm)×3で計算します。

(3) アイテム枠の幅の指定

帳票にNW-7バーコードを収める場合は,求めた値と同じアイテム枠の幅を確保することで収まります。

(4) プリンタの解像度によって出力できるバーコードの最小サイズ

出力するプリンタの解像度が300dpiの場合

最小サイズは0.20mmです。

出力するプリンタの解像度が600dpiの場合

最小サイズは0.15mmです。