4.11.2 帳票出力時の異体字セレクタの扱い
EUR Serverでは,文字コードがUTF-8またはUTF-16で,IVSの異体字に対応しているフォント(IPAmj明朝フォントなど)を使用している場合,帳票サーバでの印刷(Windows環境の場合),EPF形式ファイル出力,およびPDF形式ファイル出力(フォント埋め込み)で,UnicodeのIVS(基底文字+異体字セレクタ)で表現される漢字文字の異体字に対応しています。
- 〈この項の構成〉
(1) 文字間隔
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Windows版10-20より前のバージョン,または、UNIX版11-10より前のバージョンの場合
異体字セレクタを1文字として扱います。この場合,異体字セレクタは空白で印字または出力されます。
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Windows版10-20以降のバージョン,または,UNIX版11-10以降のバージョンの場合
異体字セレクタを含めて1文字として扱います(異体字セレクタは文字間隔に影響しません)。
(2) 桁数
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Windows版10-20より前のバージョン,または、UNIX版11-10より前のバージョンの場合
異体字セレクタを1文字として扱います。
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Windows版10-20以降のバージョン,または,UNIX版11-10以降のバージョンの場合
異体字セレクタを含めて1文字として扱います(異体字セレクタは桁数に影響しません)。
(3) 折り返し位置
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Windows版10-20より前のバージョン,または、UNIX版11-10より前のバージョンの場合
基底文字と異体字セレクタの間に折り返しが存在する場合,異体字セレクタの前で折り返しを行います。この場合,異体字セレクタは,折り返した行の先頭文字となり,空白や「□」などで印字または出力されます(フォントが不正な文字を指定した場合と同様です)。印字または出力される文字は,使用しているフォントに依存します。
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Windows版10-20以降のバージョン,または,UNIX版11-10以降のバージョンの場合
基底文字と異体字セレクタの間に折り返しが存在する場合,異体字セレクタを含めて1文字として扱い,異体字セレクタの後ろで折り返しを行います(異体字セレクタは折り返し位置に影響しません)。
(4) 任意書式
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Windows版10-20より前のバージョン,または、UNIX版11-10より前のバージョンの場合
任意書式を指定した書式記号から印字する文字を置換する場合,異体字セレクタを1文字として扱います。この場合,異体字セレクタは空白で印字または出力されます。
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Windows版10-20以降のバージョン,または,UNIX版11-10以降のバージョンの場合
任意書式を指定した書式記号から印字する文字を置換する場合,異体字セレクタを含めて1文字として扱います(異体字セレクタは任意書式に影響しません)。
(5) 区切り
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区切り文字(CSV形式)
異体字セレクタは区切り文字に影響しません。
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区切り位置(FIX形式)
IVS(基底文字+異体字セレクタ)などの文字コードの長さが,見た目のデータの長さと異なる場合も考慮した上で,すべてのレコードの,フィールドの開始位置とデータ長が固定となるデータを作成してください。作成したデータが想定しているデータ長を超えると,意図しない文字が印字または表示される場合があります。