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EUR システム設計ガイド


4.4.6 GS1-128(UCC/EAN-128)バーコード

EURでは,(財)流通システム開発センターの標準料金代理収納システムに対応したGS1-128(UCC/EAN-128)バーコードを出力できます。

〈この項の構成〉

(1) データの指定

バーコードフィールドのデータを,次に示す形式で指定します。データは,半角数字(0〜9),半角記号「( ) -」,および半角空白を使用できます。半角記号「( ) -」と半角空白は,データ属性を示すアプリケーション識別子(AI)の囲み文字と,形式の各項目の区切りをわかりやすくするために指定できます。ただし,表示するバーコードは,半角記号「( ) -」と半角空白を除いた44桁(固定)が用いられます。

データキャラクタを2行にする場合は,改行コード「\n」を入れてください。

[図データ]

形式に指定する項目について,説明します。

項番

項目

指定する内容

指定するデータの桁数

(1)

(91)

データ属性を示すアプリケーション識別子(AI)です。

2

(2)

MMMMMM

「請求書発行企業コード(JANメーカーコード7桁)」のうち,先頭の「4」を除いた6桁を指定します。

旧請求書発行企業コード(メーカーコード5桁)を使用する場合は,「国コード(2桁目の「9」,または「5」)+メーカーコード(5桁)」の形式で指定します。

6

(3)

EEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE

自由使用欄です。21桁に満たない場合は,後ろを「0」で埋めて指定してください。

21

(4)

S

再発行区分(再発行した回数)を指定します。

1

(5)

YYMMDD

支払い期限日を指定します。

YY:西暦下2桁を指定します。

MM:月を指定します。例えば,5月の場合は,「05」と指定してください。

DD:日を指定します。例えば,3日の場合は,「03」と指定してください。

6

(6)

F

印紙フラグを指定します。

0:印紙を貼り付けません。

1:印紙を貼り付けます。

2〜9:予備

1

(7)

PPPPPP

支払い金額を指定します。単位は,円です。

6

(8)

T

全体チェックデジットを,モジュラス10で指定します。

1

データの指定例

バーコードフィールドのデータの指定例を,CSV形式ファイルに出力した例で示します。

(91)912345-0123456789012345678901\n010331-0-123000-1

\n」は,改行コードを示しています。改行コードは,次のように指定します。

  • Shift JISの場合

    0x0d 0x0a,または0x0aのどちらかを使用します。

  • Unicodeの場合

    0x000d 0x000a,または0x000aのどちらかを使用します。

目視文字用データを指定する場合

目視文字用データの文字列は,両端を「"」で囲んで指定します。バーコードフィールドのデータと,目視文字用の文字列フィールドの指定例を,CSV形式ファイルに出力した例で示します。

"91912345012345678901234567890101033101230001","(91)912345-0123456789012345678901\n010331-0-123000-1"

バーコードの幅を指定する場合

GS1-128(UCC/EAN-128)バーコードの幅は,環境設定ファイルEUR_CODE128_PARAM,またはプリンタ定義ファイルのCODE128PARAMで指定できます。環境設定ファイル,またはプリンタ定義ファイルについては,マニュアル「EUR 帳票出力 EUR Designer/EUR Viewer編」または「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」を参照してください。