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EUR システム設計ガイド


4.4.4 CODE39バーコード

〈この項の構成〉

(1) データの指定

CODE39バーコードを表示する場合は,半角数字(0〜9),半角英大文字(A〜Z),半角記号「- $ / + % .」,および半角空白を使用して,データ(データキャラクタ)をデータファイルに指定します。指定するデータ(データキャラクタ)の桁数は,任意です。

CODE39バーコードの形式を次に示します。

[図データ]

CODE39バーコードには,スタート/ストップキャラクタと,チェックキャラクタ(モジュラチェックキャラクタ)をEUR 帳票作成機能で付加できます。

スタート/ストップキャラクタを付加指定すると,データ(データキャラクタ)の前後に「*」(固定)が表示されます。

スタート/ストップキャラクタと,チェックキャラクタ(モジュラチェックキャラクタ)の付加指定は,[オプション]ダイアログ,または[アイテムのプロパティ]ダイアログで指定できます。

なお,CODE39バーコードでは,EUR サーバ帳票出力機能での帳票出力時にバーコードの線の太さを補正できます。補正値は,プリンタ定義ファイルまたは環境変数で指定します。詳細は,マニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」を参照してください。

(2) サイズの指定

CODE39で指定できるサイズと単位は,0.1〜1.1mmです。

CODE39バーコードは,細エレメントの幅を0.01mm単位で指定します。「エレメント」とは,1本の白バー,または黒バーを示します。また,「細エレメント」は幅が細いバー,「太エレメント」は幅が太いバーを示します。

[図データ]

(1)クワイエットゾーン(スタート/ストップキャラクタの幅+α)

「クワイエットゾーン」とは,バーコードの両端にある余白部分です。

(2)スタートキャラクタ(細エレメント×6と太エレメント×3)

(3)データ(1データキャラクタは,細エレメント×6と太エレメント×3)

(4)チェックキャラクタ(細エレメント×6と太エレメント×3)

(5)ストップキャラクタ(細エレメント×6と太エレメント×3)

(6)クワイエットゾーン

(7)キャラクタ間ギャップ(1ギャップは,細エレメントの2倍)

例えば,13桁のデータ(データキャラクタ)を表示するとき,サイズに「0.5」を指定すると,次に示す式によって,幅 約123(mm)のCODE39バーコードが帳票に出力できます。

クワイエットゾーン=スタートキャラクタの値(mm)×2(個所)
スタートキャラクタ={(0.5(mm)×6)+(1.0(mm)×3)}×1(桁)
データ={(0.5(mm)×6)+(1.0(mm)×3)}×13(桁)
チェックキャラクタ={(0.5(mm)×6)+(1.0(mm)×3)}×1(桁)
ストップキャラクタ={(0.5(mm)×6)+(1.0(mm)×3)}×1(桁)
キャラクタ間ギャップ=(0.5(mm)×2)×15(個所)
注※

太エレメントは,細エレメントのサイズ(mm)×2.24で計算します。

(3) アイテム枠の幅の指定

CODE39バーコードの場合,計算で求めた値でアイテム枠を確保しても,多少横に広がって出力されます。そのため,帳票にCODE39バーコードを収めるときは,アイテム枠の幅を少し余裕を持って確保してください。サイズに「0.5」を指定した場合,求めた値は幅 約123(mm)ですが,帳票に確保するアイテム枠の幅を約130(mm)程度確保すると収まります。

(4) プリンタの解像度によって出力できるバーコードの最小サイズ

出力するプリンタの解像度が300dpiの場合

最小サイズは0.15mmです。

出力するプリンタの解像度が600dpiの場合

最小サイズは0.15mmです。