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EUR システム設計ガイド


2.3.2 ロードバランサを使用した構成

複数台の帳票サーバを設定し,ロードバランサによってシステムの負荷分散と多重化ができます。ロードバランサによって,処理は自動的にそれぞれのEUR Server Serviceに振り分けられて負荷分散されます。ロードバランサの負荷分散仕様については,使用するロードバランサのマニュアルを参照してください。

なお,Webサーバやアプリケーションサーバを複数構成にして,負荷分散の効果を高めることもできます。

ロードバランサを使用して,EUR Server Serviceで処理の自動振り分けを行う構成例を次に示します。

図2‒1 ロードバランサを使用した構成例

[図データ]

帳票サーバのIPアドレス設定

それぞれの帳票サーバに異なるIPアドレスを設定します。

この例では,帳票サーバ1にX.X.X.X,帳票サーバ2にX.X.X.Yと設定します。

ロードバランサの設定

ロードバランサには仮想IPアドレスを設定します。仮想IPアドレスに対して,帳票サーバのIPアドレスを対応付けます。

(設定例)
  • ロードバランサの仮想IPアドレス(X.X.X.Z)への対応付け1

    帳票サーバ1のIPアドレス(X.X.X.X)

  • ロードバランサの仮想IPアドレス(X.X.X.Z)への対応付け2

    帳票サーバ2のIPアドレス(X.X.X.Y)

ロードバランサの設定方法は,使用するロードバランサのマニュアルを参照してください。

EUR Server - Adapterの設定

EUR Server - Adapterの環境設定ファイル(EURPMADP.ini)の,IPADDRESSセクションのEURPMキーにロードバランサの仮想IPアドレスを指定します。EUR Server - Adapterの環境設定ファイルについての詳細は,マニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」を参照してください。