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JP1 Version 12 JP1/Base 運用ガイド


18.3.2 トラブル発生時に採取が必要な資料(UNIXの場合)

〈この項の構成〉

(1) OSのシステム情報

次に示すOSのログ情報の採取が必要です。これらの情報は資料採取ツールで採取できます。

情報の種類

採取資料

ファイル名※1

資料採取日時

dateの実行結果

jp1_default_base_1st.tar.Z,date.log

シスログ(syslog)

/var/adm/syslog/syslog.log(HP-UX)※2

/var/adm/messages(Solaris)※2

/var/adm/syslog/syslog.log(AIX)※2

/var/log/messages(Linux)※2※3

jp1_default_base_1st.tar.Z,syslog.log

マシンに設定されているホスト名

/etc/hosts

jp1_default_base_1st.tar.Z,hosts

マシンに設定されているサービスポートの設定

/etc/services

jp1_default_base_1st.tar.Z,services

マシンに設定されているユーザーの一覧

/etc/passwd

jp1_default_base_1st.tar.Z,passwd

ネットワークインターフェースの状態情報

ip linkの実行結果(Linux 7,Oracle Linux 7,CentOS 7,SUSE Linux 12,およびSUSE Linux 15)

netstat -inの実行結果(上記以外)

jp1_default_base_1st.tar.Z,netstat_in.log

プロセス一覧

ps -elfaの実行結果

jp1_default_base_1st.tar.Z,ps.log

マシンの環境変数

envの実行結果

jp1_default_base_1st.tar.Z,env.log

カーネルパラメーター情報

HP-UX:

sysdefの実行結果

/usr/sbin/kmtune,または/usr/sbin/kctuneの実行結果

ulimit -aの実行結果

Solaris:

/usr/sbin/sysdef -iの実行結果

ulimit -aの実行結果

AIX:

lsattr -E -l sys0の実行結果

ulimit -aの実行結果

/etc/security/limits※3

Linux:

/sbin/sysctl -aの実行結果

ulimit -aの実行結果

jp1_default_base_1st.tar.Z

HP-UX:

sysdef.log

kmtune.log

kctune.log

ulimit.log

Solaris:

sysdef.log

ulimit.log

AIX:

lsatt.log

ulimit.log

limits

Linux:

sysctl.log

ulimit.log

ページサイズ情報

dmesgの実行結果(HP-UX)※3

pagesizeの実行結果(Solaris,AIX)

採取しない(Linux)

jp1_default_base_1st.tar.Z,pagesize.log

共有メモリー情報

ipcs -aの実行結果

jp1_default_base_1st.tar.Z,ipcs.log

メモリー情報

swapinfo -tの実行結果(HP-UX)

swap -lの実行結果(Solaris)

lsps -sの実行結果(AIX)

cat /proc/meminfo(Linux)

jp1_default_base_1st.tar.Z,swapinfo.log

ディスク情報

bdfの実行結果(HP-UX)

df -kの実行結果(HP-UX以外)

jp1_default_base_1st.tar.Z,df.log

システム診断状況

/etc/dmesgの実行結果(HP-UX)※3

/usr/sbin/dmesgの実行結果(Solaris)

/usr/bin/alog -o -t bootの実行結果(AIX)※3

/bin/dmesgの実行結果(Linux)

jp1_default_base_1st.tar.Z,sys_info.log

OSのパッチ適用状況

HP-UX:

/usr/sbin/swlist -l product

/usr/sbin/swlist

/usr/sbin/swlist -l fileset -a patch_state *.*,c=patch

Solaris 10:

showrev -a

Solaris 11:

pkg info entire

pkg list

AIX:

lslpp -l -a

/usr/bin/instfix -a -icv

Linux:

/bin/rpm -qa

jp1_default_base_1st.tar.Z,patch_info.log

OSのバージョン情報

uname -aの実行結果

jp1_default_base_1st.tar.Z,uname_a.log

インストール済みの日立製品情報

/etc/.hitachi/pplistd/pplistd

jp1_default_base_1st.tar.Z,pplistd

ネットワークアドレス解決のためのホスト名

jbsgethostbynameの実行結果

jp1_default_base_1st.tar.Z,jbsgethostbyname.log

Linuxリリース情報

/etc/redhat-release(Linux)

jp1_default_base_1st.tar.Z,redhat-release

ネームサービス設定ファイル

/etc/netsvc.conf(AIX)

/etc/nsswitch.conf(AIX以外

jp1_default_base_1st.tar.Z,netsvc.conf(AIX),nsswitch.conf(AIX以外

DNSサーバ設定ファイル

/etc/resolv.conf

jp1_default_base_1st.tar.Z,resolv.conf

ネットワーク・インターフェースの設定

ifconfig -aの実行結果

jp1_default_base_1st.tar.Z,ifconfig.log

ルーティング情報

ip routeの実行結果(Linux 7,Oracle Linux 7,CentOS 7,SUSE Linux 12,およびSUSE Linux 15)

netstat -rnの実行結果(上記以外)

jp1_default_base_1st.tar.Z,netstat_rn.log

ジャーナル(journal)

journalctl -l --no-pagerコマンド実行結果※4

jp1default_base_1st.tar.Z,journal.log

注※1 資料採取ツールを実行したあとの圧縮ファイルおよび解凍後のファイル名です(圧縮ファイル,解凍後のファイルの順に記載しています)。Linuxでは,拡張子がgzになります。

注※2 syslogファイルは,ファイル名が異なる場合があります。

注※3 JP1/Base管理者権限で資料採取ツールを実行した場合,これらの資料は権限不足で採取できません。

注※4 journalログをテキスト出力します。

 オプションは,次の通りです。

  -l:出力を切り詰めない。

  --no-pager:出力をページャーにパイプしない。

(2) JP1/Baseの情報

JP1/Baseに関する次の情報の採取が必要です。これらの情報は資料採取ツールで採取できます。また,ネットワーク接続でのトラブルの場合,接続先マシン上のファイルの採取も必要です。

情報の種類

採取資料

ファイル名

環境設定情報

/etc/opt/jp1base/conf/以下のファイル

jp1_default_base_1st.tar.Z,採取元のファイル名と同じファイル名

/etc/opt/jp1base/default/以下のファイル

jp1_default_base_1st.tar.Z,採取元のファイル名と同じファイル名

/opt/jp1base/plugin/conf/以下のファイル

jp1_default_base_1st.tar.Z,採取元のファイル名と同じファイル名

共有ディレクトリ/jp1base/conf以下のファイル※1

論理ホスト名_1st.tar.Z,採取元のファイル名と同じファイル名

共通定義情報

/opt/jp1/hcclibcnf/

jbsgetcnfコマンドを実行した出力結果でも確認できます)

jp1_default_base_1st.tar.Z,採取元のファイル名と同じファイル名

/etc/opt/jp1base/default/以下のファイル

jp1_default_base_1st.tar.Z,採取元のファイル名と同じファイル名

ログ情報

/var/opt/jp1base/log/以下のファイル

jp1_default_base_1st.tar.Z,採取元のファイル名と同じファイル名

共有ディレクトリ/jp1base/log※1※2

論理ホスト名_base_1st.tar.Z,採取元のファイル名と同じファイル名

インストールログ

/tmp/HITACHI_JP1_INST_LOG/jp1base_inst{1|2|3|4|5}.log

jp1_default_base_1st.tar.Z,採取元のファイル名と同じファイル名

/etc/.hitachi/.hliclog/hliclib*{1|2|3|4|5}.log

採取元のファイル名と同じファイル名

/etc/.hitachi/.hliclog/hliccmd{1|2|3|4|5}.log

採取元のファイル名と同じファイル名

/tmp/rf/以下のファイル

採取元のファイル名と同じファイル名

サービス稼働情報

/var/opt/jp1base/sys/OPI/以下のファイル

jp1_default_base_1st.tar.Z,採取元のファイル名と同じファイル名

共有ディレクトリ/jp1base/sys/OPI/以下のファイル

論理ホスト名_base_1st.tar.Z,採取元のファイル名と同じファイル名

イベントサービスの設定情報

/var/opt/jp1base/sys/tmp/event/以下のファイル

jp1_default_base_1st.tar.Z,採取元のファイル名と同じファイル名

共有ディレクトリ/event/以下のファイル※1

論理ホスト名_base_1st.tar.Z,採取元のファイル名と同じファイル名

イベントDB

/var/opt/jp1base/sys/event/以下のファイル

jp1_default_base_2nd.tar.Z,採取元のファイル名と同じファイル名

共有ディレクトリ/event/以下のファイル※1

論理ホスト名_base_2nd.tar.Z,採取元のファイル名と同じファイル名

JP1/SESに関するログ情報

/var/tmp/jp1_ses/以下のファイル

jp1_default_base_2nd.tar.Z,採取元のファイル名と同じファイル名

/var/opt/jp1_ses/log/以下のファイル

(OSがHP-UXの場合)(/usr/lib/jp1_ses/log/のシンボリックリンクあり)

jp1_default_base_2nd.tar.Z,採取元のファイル名と同じファイル名

/usr/lib/jp1_ses/log/以下のファイル

(OSがHP-UX以外の場合)

jp1_default_base_2nd.tar.Z,採取元のファイル名と同じファイル名

/usr/lib/jp1_ses/sys/以下のファイル

jp1_default_base_2nd.tar.Z,採取元のファイル名と同じファイル名

/usr/tmp/jp1_ses/以下のファイル

jp1_default_base_2nd.tar.Z,採取元のファイル名と同じファイル名

/usr/bin/jp1_ses/jp*

jp1_default_base_2nd.tar.Z,採取元のファイル名と同じファイル名

/tmp/.JP1_SES*

jp1_default_base_2nd.tar.Z,採取元のファイル名と同じファイル名

コマンド実行履歴

/var/opt/jp1base/log/COMMAND以下のファイル

jp1_default_base_2nd.tar.Z,採取元のファイル名と同じファイル名

共有ディレクトリ/jp1base/log/COMMAND以下のディレクトリ

jp1_default_base_2nd.tar.Z,採取元のファイル名と同じファイル名

プロセスの動作状況(イベントサービスを除く)

jbs_spmd_statusの実行結果

jp1_default_base_1st.tar.Zjbs_spmd_status.log

jbs_spmd_status -h 論理ホスト名の実行結果※1

jp1_default_base_1st.tar.Zjbs_spmd_status_論理ホスト名.log

イベントサービスのプロセスの動作状況

jevstatコマンドの実行結果

jp1_default_base_1st.tar.Zjevstat.log

jevstat 論理ホスト名の実行結果※1

jp1_default_base_1st.tar.Zjevstat_論理ホスト名.log

統合トレースログファイル

/var/opt/hitachi/HNTRLib2/spool/hntr2*.log

jp1_default_base_1st.tar.Z,採取元のファイル名と同じファイル名

ISAMの保守情報

Jischkコマンドの実行結果

物理ホスト指定時:

/var/opt/jp1base/log/COMMAND

論理ホスト指定時:

共有ディレクトリ/jp1base/log/COMMAND

物理ホスト指定時:

jp1_default_base_1st.tar.Z,com.jischk,log

論理ホスト指定時:

jp1_default_base_1st.tar.Z,com.jischk_論理ホスト名.log

coreの解析情報※3,※5

carコマンドの実行結果

/var/opt/jp1base/,および/opt/jp1base/

/以下のcoreファイルの解析結果)

jp1_default_base_2nd.tar.Z,core_モジュール名.log

jp1_default_base_2nd.tar.Z,core_モジュール名_cat.tar.Z

ファイル一覧

lsコマンドの実行結果

ls -lRa /opt/jp1base

ls -lRa /etc/opt/jp1base

ls -lRa /var/opt/jp1base

jp1_default_base_1st.tar.Z,inst_dir.log

lsコマンドの実行結果※1

ls -lRa 共有ディレクトリ/jp1base

ls -lRa 共有ディレクトリ/event

jp1_default_base_1st.tar.Z,share_dir.log

パッチ適用履歴

/opt/jp1base/PatchInfo

jp1_default_base_1st.tar.ZPatchInfo

パッチログ情

/opt/jp1base/PatchLog

jp1_default_base_1st.tar.ZPatchLog

JP1/Baseのバインド状況

ss -napの実行結果(OSがLinux 7,Oracle Linux 7,CentOS 7,SUSE Linux 12,およびSUSE Linux 15の場合)

netstat -napの実行結果(OSが上記以外のLinuxの場合)

netstat -naの実行結果(OSがAIX,HP-UX,およびSolarisの場合)

jp1_default_base_1st.tar.Z,netstat_na.log

jp1hosts2情報

/var/opt/jp1base/sys/jp1hosts2/以下のファイル

jp1_default_base_1st.tar.Z,採取元のファイル名と同じファイル名

共有ディレクトリ/jp1base/sys/jp1hosts2/以下のファイル※1

論理ホスト名_base_1st.tar.Z,採取元のファイル名と同じファイル名

jbshosts2exportの実行結果

jp1_default_base_1st.tar.Z,jbshosts2export_JP1_DEFAULT.log

jbshosts2export -h 論理ホスト名の実行結果※1

論理ホスト名_base_1st.tar.Z,jbshosts2export_論理ホスト名.log

JP1/Base管理者の設定内容※4

jbssetadmingrp -vの実行結果

jp1_default_base_1st.tar.Z,jbssetadmin.log

統合トレースログの排他制御種別

hntr2getconf -tの実行結果

hntr2getconf_t.log

統合トレースログの設定情報

hntr2getconf -f -b -n -s -wの実行結果

hntr2getconf_f.log

注 イベントサーバインデックスファイル(index)で別パスを指定している場合,および統合トレースログの出力先を変更している場合は,資料採取ツールに次のオプションを指定して,指定したパス,および変更した出力先の情報を採取してください。

jbs_log.sh (任意のオプション) [indexファイルで指定したディレクトリ]

jbs_log.sh (任意のオプション) [統合トレースログの出力先ディレクトリ]

注※1 論理ホスト(クラスタ)環境の資料を採取する際に採取します。

注※2 イベントDBおよびコマンド実行履歴を採取する場合,ファイルサイズが大きく,資料採取にディスク容量が必要となる場合があります。資料採取する場合,事前にファイルサイズを確認してください。

注※3 Linuxでは,次の注意事項があります。

Linuxでは,標準設定でコアファイル出力時の最大サイズが「0」となっている場合があります。この場合,コアダンプは出力されません。このため,コアダンプが出力できるように,jbs_startスクリプトおよびjbs_start.clusterスクリプトは標準で,次のように設定されています。

if [ 'uname' = Linux ]; then

ulimit -c unlimited

fi

この設定がご使用マシンのセキュリティポリシーに反する場合は,次のように行の先頭に「#」を付けてコメント行に変更してください。コメント行に変更すると,ファイルの設定は無効になります。ただし,JP1/Baseのプロセスがセグメンテーション障害やバス障害などのコアダンプ出力契機に,コアダンプが出力されないため,調査ができないことがあります。

#if [ 'uname' = Linux ]; then

#ulimit -c unlimited

#fi

注※4 資料採取ツールをJP1/Base管理者権限で実行した場合,この情報は権限不足で採取できません。

注※5 コアダンプファイルに関連するABRTの設定(Linux限定)では,次の注意事項があります。

自動バグレポートツール(ABRT)をインストールしているLinuxでは,ABRTの設定でプロセスやOSアカウントのユーザーまたはユーザーのグループに対してコアダンプファイルの生成を制限している場合,JP1/Baseのプロセスで発生したセグメンテーション障害やバス障害などのコアダンプファイルの出力契機に,コアダンプが出力されないため調査できません。

ご使用の運用に合わせて,JP1/Baseを実行するOSアカウントのユーザーまたはユーザーのグループやプロセスに対して,コアダンプファイルの生成を制限しないようにABRTの設定を見直してください。詳細については,ご使用のLinuxのドキュメントを参照してください。

(3) オペレーション内容

トラブル発生時のオペレーション内容について次に示す情報が必要です。

(4) 画面上のエラー情報

次に示すハードコピーを採取してください。