14.20.13 OPTION(オプションの指定)
OPTIONタグでは、リモートインストール時のオプションを指定します。このタグは、dcmcollコマンドおよびdcmpackコマンドで使用します。
指定できるパラメタ、およびコマンドの引数との対応を次の表に示します。
パラメタ |
内容 |
コマンドの引数 |
---|---|---|
圧縮の有無 |
/uYまたは/uN |
|
圧縮方法 |
/ctNまたは/ctH |
|
バージョンアップ時のリストア対象の有無 |
/RYまたは/RN |
|
インストール後のコンピュータ再起動 |
/reboot |
|
インストール時の処理中ダイアログの表示 |
/procS、/procY、または/procN |
(1) 形式
OPTION{ compress=圧縮の有無 compress_type=圧縮方法 restore=バージョンアップ時リストア対象の有無 reboot=インストール後のコンピュータ再起動 processing_dialog=インストール時の処理中ダイアログの表示 }
(2) 説明
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compress=圧縮の有無
dcmpackコマンドで使用する場合はソフトウェアを圧縮してパッケージングするかどうか、またdcmcollコマンドで使用する場合はファイルを圧縮して収集するかどうかを「Y」または「N」で指定します。
コマンドの引数で指定する場合は、「/u」の直後に「Y」または「N」を指定します。このパラメタを指定しない場合は、「N」(圧縮しない)が自動的に設定されます。
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Y
パッケージング時またはファイル収集時に、パッケージまたはファイルを圧縮します。
圧縮されたパッケージは、リモートインストール時に自動的に伸長されます。パッケージを圧縮するとファイル転送は速くなります。また、キャビネット上でパッケージを保管するための容量を節約できます。ただし、パッケージング時やリモートインストール時に、圧縮・伸長処理のための時間が掛かります。
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N
パッケージング時またはファイル収集時に、パッケージまたはファイルを圧縮しません。
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compress_type=圧縮方法
dcmpackコマンドの場合、圧縮方法を「H」(Windows専用)または「N」(UNIX共用)で指定します。dcmcollコマンドでは指定できません。
コマンドの引数で指定する場合は、「/ct」の直後に「N」または「H」を指定します。このパラメタを指定しない場合は「H」(Windows専用)が自動的に設定されます。
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H
Windows専用でファイルを圧縮します。UNIX共用よりもパッケージ容量を削減して圧縮できます。Windowsのコンピュータに配布するとき使用します。UNIXのコンピュータには配布できません。
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N
UNIX共用でファイルを圧縮します。UNIXのコンピュータにも配布できます。
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restore=バージョンアップ時リストア対象の有無
バージョンアップ時にリストア対象とするかどうかを「Y」または「N」で指定します。dcmcollコマンドでは指定できません。
コマンドの引数で指定する場合は、「/R」の直後に「Y」または「N」を指定します。このパラメタを指定しない場合は、「N」(リストア対象としない)が自動的に設定されます。
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Y
バージョンアップ時にリストア対象とします。ソフトウェアのバージョンアップ時に、リモートインストール先にある前バージョンのバックアップが取得されます。そして、リモートインストールが失敗したときには、バックアップを基に前バージョンのソフトウェアが復元されます。
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N
バージョンアップ時にリストア対象としません。
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reboot=インストール後のコンピュータ再起動
パッケージのインストール後にエージェントを自動的に再起動させるかどうかを、「Y」または「N」で指定します。dcmcollコマンドでは指定できません。このパラメタを指定しない場合は、「N」(再起動させない)が自動的に設定されます
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Y
パッケージのインストール後に、エージェントで再起動の確認ダイアログボックスが表示されます。エージェントで[OK]ボタンをクリックすると、再起動が開始されます。
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N
パッケージのインストール後に、エージェントを再起動させません。
コマンドの引数で指定する場合、再起動させる場合は「/reboot」を指定し、再起動させない場合は省略します。
自動的に再起動できるコンピュータは、エージェントだけです。中継システムおよび管理用中継サーバでは、インストールしたパッケージに再起動が指定されていても自動的には再起動できません。
コンピュータを自動的に再起動させる場合の注意事項と、自動的な再起動ができない場合については、「7.2.9 [オプション]パネル」を参照してください。
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processing_dialog=インストール時の処理中ダイアログの表示
パッケージのインストール時にエージェントで処理中ダイアログを表示させるかどうかを、「SETUP」、「Y」、または「N」で指定します。対象となるのは、ダウンロード中ダイアログとインストール中ダイアログです。dcmcollコマンドでは指定できません。
コマンドの引数で指定する場合は、「/proc」の直後に「S」、「Y」、または「N」を指定します。このパラメタを指定しない場合は、「SETUP」(エージェントの設定に従う)が自動的に設定されます(コマンドの引数の場合は「/procS」)。
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SETUP
エージェント設定の[ジョブの設定]−[ジョブの処理中ダイアログの表示設定]に設定した内容に従って、処理中ダイアログの動作を決定します。ダウンロード中ダイアログとインストール中ダイアログで設定が異なる場合も、[ジョブの処理中ダイアログの表示設定]どおり表示します。
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Y
エージェント設定の[ジョブの設定]−[ジョブの処理中ダイアログの表示設定]に設定した内容に関係なく、ダウンロード中ダイアログとインストール中ダイアログを表示します。
-
N
エージェント設定の[ジョブの設定]−[ジョブの処理中ダイアログの表示設定]に設定した内容に関係なく、ダウンロード中ダイアログとインストール中ダイアログを非表示にします。
「processing_dialog」パラメタと[ジョブの処理中ダイアログの表示設定]をそれぞれ設定したときの、処理中ダイアログ表示の有無を次の表に示します。
[ジョブの処理中ダイアログの表示設定]
パッケージの「processing_dialog」パラメタの設定
SETUP
Y
N
表示する
○
○
−
表示しない
−
○
−
(凡例) ○:対象ダイアログを表示する −:対象ダイアログを表示しない
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-
なお、パッケージに処理中ダイアログの表示を指定した場合、インストール中ダイアログを最前面表示するかどうかは[ジョブの処理中ダイアログの表示設定]に従います。