14.7 dcmjbrm.exe(ジョブの削除)
実行したジョブを削除するdcmjbrmコマンドについて説明します。
機能
実行したジョブをパラメタファイルで指定し、配布管理システムで削除します。
形式
dcmjbrm.exe /i パラメタファイル名
引数
-
/i
パラメタファイルのフルパスを指定してください。
dcmcollコマンド(/s指定なし)、dcminstコマンド(/s指定なし)、dcmjexeコマンド、またはdcmsuspコマンド(/s指定なし)の結果出力ファイルを、パラメタファイルとして使用することもできます。
パラメタファイルの指定内容
dcmjbrmコマンドでのパラメタファイルの指定内容を次の表に示します。このコマンドで使用するパラメタファイルの内容は、コマンドの引数で指定することはできません。
パラメタファイルの指定内容 |
内容 |
指定の有無 |
コマンドの引数 |
|
---|---|---|---|---|
タグ |
パラメタ |
|||
job_generator |
ジョブ名称 |
× |
− |
|
jobno |
ジョブ番号 |
◎ |
− |
|
job_folder |
ジョブ格納フォルダパス |
× |
− |
|
unsuspended |
中断中の配布の有無 |
× |
− |
- (凡例)
-
◎:必ず指定する ×:不要(指定しても無視される)
−:コマンドの引数では指定できない
リターンコード
dcmjbrmコマンド実行時のリターンコードを次の表に示します。
コード |
意味 |
対処 |
---|---|---|
0 |
ジョブを削除中の状態にした、または指定されたジョブがない。 |
なし。 |
1 |
パラメタファイルをオープンできない、またはファイル形式が不正。 |
パラメタファイルの指定または記述形式を確認してください。 |
2 |
パラメタファイルに不正な値が指定されている。 |
パラメタファイルの値を確認してください。 |
3 |
データベースの接続に失敗した。 |
配布管理システムのセットアップで、データベースの設定を確認してください。 |
5 |
JP1/IT Desktop Management 2のサービスの接続に失敗した。 |
JP1/IT Desktop Management 2 - Managerのサービスが開始しているかどうかを確認してください。 |
12 |
そのほかのエラーが発生した。 |
イベントログを参照してください。 |
注意事項
-
パラメタファイルには、dcmcollコマンド(/s指定なし)、dcminstコマンド(/s指定なし)、dcmjexeコマンド、またはdcmsuspコマンド(/s指定なし)の結果出力ファイルに出力されたジョブ番号を指定してください。
-
削除するジョブのジョブ番号が不明な場合は、dcmjbrmコマンドは実行できません。配布管理システムの[ジョブ実行状況]ウィンドウで、該当するジョブ名のジョブを削除してください。
実行例
dcmjexeコマンドで実行した、「伝票ファイル0001収集」ジョブを削除する例を次に示します。
- パラメタファイルの作成
-
dcmjexeコマンドの結果出力ファイルに出力されたジョブ番号を、次のようにパラメタファイルに指定します。
なお、dcmjexeコマンドの結果出力ファイルが保存されていれば、このファイルをパラメタファイルとして指定できます。
** dcmjexe output->dcmjbrm input JOB_ATTRIBUTE{ job_generator= 伝票ファイル0001収集 jobno= JB03121113315383 job_folder= \バッチ定義 }
- コマンドの実行
-
dcmjexeコマンドを実行したときの、結果出力ファイルがC:\Dmbat\out.txtに保存されている場合、コマンドは次のように指定してください。
dcmjbrm.exe /i C:\Dmbat\out.txt