17.47 deletenwctllist(ネットワーク制御リストの削除)
機能
管理用サーバのネットワーク制御情報を一括削除します。削除するネットワーク制御情報の条件は、ネットワーク制御リスト削除コマンド用設定ファイルに指定します。
なお、このコマンドは管理用サーバで実行してください。また、管理用サーバのセットアップが完了し、かつ管理用サーバのサービスが開始している状態で実行してください。
形式
deletenwctllist.exe[△-i△設定ファイル][△-o△CSV出力ファイルの格納先フォルダ][△-c△コマンド]
引数
- -i△設定ファイル
-
ネットワーク制御リスト削除コマンド用設定ファイルをフルパスで指定します。引数を省略した場合は、次のファイルを参照します。
JP1/IT Desktop Management 2 - Managerのインストール先フォルダ\mgr\conf\deletenwctllist.ini
- -o△CSV出力ファイルの格納先フォルダ
-
CSV出力ファイルの格納先フォルダをフルパスで指定します。引数を省略した場合は、次のフォルダに出力されます。
JP1/IT Desktop Management 2 - Managerのインストール先フォルダ\mgr\temp
- -c△コマンド
-
実行する処理のコマンドを指定します。引数を省略した場合は、コマンドプロンプトが入力待機状態になるので、直接入力してください。コマンドの一覧を次に示します。
- d
-
ネットワーク制御リスト削除コマンド用設定ファイルの条件に合致するネットワーク制御情報をCSV出力し、ネットワーク制御リストから削除します。
- o
-
ネットワーク制御リスト削除コマンド用設定ファイルの条件に合致するネットワーク制御情報をCSV出力します。
- e
-
ネットワーク制御リスト削除コマンド用設定ファイルをチェックし、条件に合致するネットワーク制御情報の件数を出力します。
格納先
JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ\mgr\bin\
JP1/IT Desktop Management 2が提供するコマンドプロンプトを使用すると、実行ファイルの格納先を指定しないでコマンドを実行できます。
ネットワーク制御リスト削除コマンド用設定ファイルの記述形式
ネットワーク制御リスト削除コマンド用設定ファイルの各項目で設定した条件のAND条件の結果が、ネットワーク制御情報の削除および削除対象のCSV出力の条件になります。
ネットワーク制御リスト削除コマンド用設定ファイルの記述形式を次に示します。
フォーマット
[WHERE] macip_way=設定値 macaddress=設定値 ipaddress=設定値 confirmation=設定値 device=設定値
項目の説明
項目 |
説明 |
設定値 |
---|---|---|
macip_way |
MACアドレス、IPアドレスの指定方法を設定します。この項目は必ず指定してください。 |
0:未指定(全てのMACアドレス、IPアドレスのネットワーク制御情報を削除する) 1:MACアドレスだけを指定 2:IPアドレスだけを指定 3:MACアドレスとIPアドレスを指定(AND) 4:MACアドレスとIPアドレスを指定(OR) |
macaddress |
削除対象のMACアドレスを指定してください。macip_wayの設定値が1、3、4の場合は必ず指定してください。 判別方法は前方一致です。区切り文字は「:」です。複数のMACアドレスを指定する場合は「,」で区切ってください。複数のMACアドレスはOR条件で結合されます。MACアドレスは最大10個まで設定できます。11番目以降のMACアドレスは無視されます。 |
削除対象のMACアドレス |
ipaddress |
削除対象のIPアドレスを指定してください。macip_wayの設定値が2、3、4の場合は必ず指定してください。 判別方法は前方一致です。複数のIPアドレスを指定する場合は「,」で区切ってください。複数のIPアドレスはOR条件で結合されます。IPアドレスは最大10個まで設定可能です。11番目以降のIPアドレスは無視されます。 |
削除対象のIPアドレス |
confirmation |
確認候補だけを削除するかどうかを指定します。この項目は必ず指定してください。 |
0:すべてのネットワーク制御情報を削除する。 1:確認候補のネットワーク制御情報だけを削除する。 |
device |
機器に関連していないネットワーク制御情報だけを削除するかどうかを指定します。この項目は必ず指定してください。 |
0:すべてのネットワーク制御情報を削除する。 1:機器に関連していないネットワーク制御情報だけを削除する。 |
設定例
[WHERE] macip_way=3 macaddress=00:00:01,00:00:02 ipaddress=192.168.0,192.168.1 confirmation=0 device=0
CSV出力ファイルの形式
CSV出力ファイルの形式を次に示します。
出力先
「-o」オプションで指定したフォルダに出力します。指定がない場合は次のフォルダに出力します。
JP1/IT Desktop Management 2 - Managerのインストール先フォルダ\mgr\temp
ファイル名
deletenwclist_出力日時のyyyymmddhhmmssfff形式.csv
(例)deletenwclist_20210531173140307.csv
出力項目
-
MAC アドレス
-
IP アドレス
-
ホスト識別子
-
確認候補 (0:影響なし、1:確認候補)
注意事項
-
このコマンドは、管理用サーバのセットアップが完了し、かつ管理用サーバが開始している状態で実行 してください。
-
このコマンドは、同時に複数実行できません。
-
このコマンドは、次のコマンドと同時に実行できません。
-
exportdb
-
importdb
-
ioassetsfieldutil export
-
ioassetsfieldutil import
-
ioutils exportasset
-
ioutils exportassetassoc
-
ioutils exportdevice
-
ioutils exportdevicedetail
-
ioutils exportfield
-
ioutils exportfilter
-
ioutils exportoplog
-
ioutils exportpolicy
-
ioutils exporttemplate
-
ioutils exportupdategroup
-
ioutils exportupdatelist
-
ioutils importasset
-
ioutils importassetassoc
-
ioutils importexlog
-
ioutils importfield
-
ioutils importfilter
-
ioutils importpolicy
-
ioutils importtemplate
-
ioutils importupdategroup
-
ioutils importupdatelist
-
reorgdb
-
startservice
-
stopservice
-
updatesupportinfo
-
deletenwgroup
-
deletepackage
-
distributelicense
-
rlyigwsetconf
-
-
このコマンドを実行する時は、次の手順で実行してください。
-
次のサービスを停止します。
管理ツールのサービスを起動し、サービスの一覧から次のサービスを停止します。サービスの停止を確認してから次のサービスを停止してください。
-
JP1_ITDM2_Agent Control
-
JP1_ITDM2_Service
-
JP1_ITDM2_Web Container
-
JP1_ITDM2_Web Server
-
JP1_ITDM2_Relay Manager Service※
-
-
deletenwctllistコマンドを実行します。
コマンドを実行するときはサービスが停止していることを確認してから実行してください。
-
コマンドの実行完了後、次のサービスを開始します。
管理ツールのサービスを起動し、サービスの一覧から次のサービスを開始します。サービスの起動を確認してから次のサービスを起動してください。
-
JP1_ITDM2_Agent Control
-
JP1_ITDM2_Service
-
JP1_ITDM2_Web Container
-
JP1_ITDM2_Web Server
-
JP1_ITDM2_Relay Manager Service※
-
注※ 単数サーバ構成の管理用サーバの場合は、このサービスの停止または開始は不要です。
-
-
deletenwctllistコマンドが正常終了すると、KDEX4440-Iメッセージが英文で出力されます。
戻り値
deletenwclistコマンドの戻り値を次の表に示します。
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
コマンドが正常に終了しました。 |
31 |
ほかのコマンドを実行中です。 |
51 |
コマンドの実行権限がありません。 |
150 |
そのほかのエラーでコマンドの実行が中断しました。 |
-1 〜 -9 |
初期化エラーです。JP1/IT Desktop Management 2 - Managerがセットアップされていない場合に実行したなどの要因で発生します。 |
-11 〜 -49 |
データベースエラーです。JP1/IT Desktop Management 2 - Managerが起動していない場合に実行したなどの要因で発生します。 |
-101 〜 -109 |
ネットワーク制御リスト削除コマンド用設定ファイルの読み込みでエラーが発生しました。戻り値に応じて、次の項目に誤りがないか確認してください。
|
-111 〜 -119 |
コマンドの引数の指定形式に誤りがあります。戻り値に応じて、次の引数に誤りがないか確認してください。
|
-201 〜 -209 |
ネットワーク制御リストの削除でエラーが発生しました。 |
-211 〜 -229 |
CSV出力ファイルの出力時にエラーが発生しました。 |
-999 |
その他のエラーが発生しました。 |
使用例
ネットワーク制御リスト削除コマンド用設定ファイル「C:¥temp¥deletenwclist.ini」の条件に合致するネットワーク制御情報を、デフォルトのフォルダにCSVファイルで出力し、ネットワーク制御リストから削除する場合のコマンドの使用例を次に示します。
deletenwclist.exe -i C:¥temp¥deletenwctllist.ini -c d
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