17.27 reorgdb(データベースの再編成)
機能
データベースを再編成します。データベースのパフォーマンスの効率を上げるため、システム管理者は定期的にこのコマンドを実行することをお勧めします。
なお、このコマンドは管理用サーバで実行してください。
形式
reorgdb[△-s][△-w△作業用フォルダ名]
引数
- -s
-
管理用サーバのサービスの停止(stopserviceコマンド)、データベースの再編成(reorgdbコマンド)、および管理用サーバのサービスの開始(startserviceコマンド)を自動で実行する場合に指定します。
- -w△作業用フォルダ名
-
データベースの再編成処理時に使用する作業用フォルダを絶対パスで指定します。指定できるフォルダは、ローカルドライブのフォルダだけです。作業用フォルダのドライブには、10,000台の機器を管理する場合は30ギガバイト以上の空き容量が必要です。また、クラスタ構成の場合は、共有ディスクのフォルダを指定します。
空白を含むパスを指定する場合は、パスをダブルクォーテーション(")で囲んでください。フォルダ名は末尾の「\」を除いて150バイト以内で指定してください。また、使用できる文字は、半角英数字、半角スペース、および次に示す半角記号です。
「#」、「(」、「)」、「.」(ピリオド)、「@」、「\」
JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ名にこれらの文字以外の文字を使用している場合は、この引数を必ず指定してください。指定したフォルダがない場合はエラーとなります。
この引数を省略した場合は、次に示すフォルダが作業用フォルダとなります。
JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ\mgr\temp
格納先
JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ\mgr\bin\
JP1/IT Desktop Management 2が提供するコマンドプロンプトを使用すると、実行ファイルの格納先を指定しないでコマンドを実行できます。
注意事項
-
このコマンドは、管理用サーバのセットアップが完了し、かつ管理用サーバが停止している状態で実行してください。
-
このコマンドは、同時に複数実行できません。
-
このコマンドは、次のコマンドと同時に実行できません。
-
exportdb
-
importdb
-
ioassetsfieldutil export
-
ioassetsfieldutil import
-
ioutils exportasset
-
ioutils exportassetassoc
-
ioutils exportdevice
-
ioutils exportdevicedetail
-
ioutils exportfield
-
ioutils exportfilter
-
ioutils exportoplog
-
ioutils exportpolicy
-
ioutils exporttemplate
-
ioutils exportupdategroup
-
ioutils exportupdatelist
-
ioutils importasset
-
ioutils importassetassoc
-
ioutils importexlog
-
ioutils importfield
-
ioutils importfilter
-
ioutils importpolicy
-
ioutils importtemplate
-
ioutils importupdategroup
-
ioutils importupdatelist
-
startservice
-
stopservice
-
updatesupportinfo
-
deletenwgroup
-
deletepackage
-
distributelicense
-
rlyigwsetconf
-
-
引数「-s」は、クラスタ環境では指定できません。この引数を指定した場合、コマンドはエラーになります。
-
データベースの再編成を実行時に、リモートインストールマネージャまたはJP1/IT Desktop Management 2 - Asset Console からデータベースにアクセスしていると、データベースの再編成に失敗する場合があります。作業前に次に示す対処を実施してください。
-
リモートインストールマネージャを終了する。
-
リモートインストールマネージャを使用した配布機能のコマンドが実行中ではないことを確認する。
-
JP1/IT Desktop Management 2 - Asset Consoleでの管理情報の取得中ではないことを確認する。
-
戻り値
reorgdbコマンドの戻り値を次の表に示します。
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
コマンドが正常に終了しました。 |
1 |
データベースの再編成に成功しましたが、管理用サーバの自動開始に失敗しました。 |
11 |
コマンドの引数の指定形式に誤りがあります。 |
12 |
指定されたフォルダが不正、またはフォルダがありません。 |
31 |
ほかのコマンドを実行中です。 |
33 |
ディスク容量が不足しています。 |
34 |
データベースの開始に失敗しました。 |
35※ |
コマンド実行時に管理用サーバが開始処理中です。 |
36 |
コマンド実行時にデータベースが停止処理中です。 |
51 |
コマンドの実行権限がありません。 |
52 |
クラスタ環境で、引数「-s」が指定されています。 |
53 |
管理用サーバが停止していません。 |
54 |
管理用サーバがセットアップされていません。 |
55 |
デフォルトの作業用フォルダが使用できません。 |
101 |
データベースの再編成に失敗しました。 |
102 |
管理用サーバの自動停止に失敗しました。 |
110 |
ライセンスに問題があるためコマンドの実行に失敗しました。 |
150 |
そのほかのエラーでコマンドの実行が中断しました。 |
注※ 引数「-s」を指定した場合の戻り値です。
使用例
管理用サーバのサービスの停止、データベースの再編成、および管理用サーバのサービスの開始を自動で実行するときのコマンドの使用例を示します。
reorgdb -s
関連リンク