4.6.7 定期メンテナンスを検討する流れ
運用時には次に示すメンテナンスを実施することをお勧めします。どのようなタイミングで実施するか検討しておきます。
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運用データのバックアップ
データベース、各種データファイルなどの運用データをバックアップしてください。ディスク障害が発生した場合などには、管理用サーバの情報が消えてしまったり、管理用サーバが動作しなくなったりするおそれがあります。
このため、運用時には定期的にバックアップを取得してください。管理用サーバに障害が発生した場合は、取得したバックアップを使用してバックアップ時点の状態にリストアできます。
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データベースの再編成
データベースの長期間の運用によって、領域の断片化や格納効率の低下、アクセス速度の低下などの問題が発生するおそれがあります。これらを防止するため、データベースを再編成する機能を提供しています。データベースの再編成を実施することでデータの内容を保持したまま格納編成を変更できるので、パフォーマンスの効率化が図れます。
データベースの再編成は定期的に実施してください。
運用データのバックアップおよびデータベースの再編成を、いつ、どのくらいの間隔で実施するかを検討します。バックアップおよびデータベースの再編成をするためには、管理用サーバを停止する必要があります。このため、スケジュールを組む際には、管理用サーバを使用しない曜日、時間などを考慮してください。
- ヒント
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バックアップやデータベースの再編成は定期的に実施することをお勧めします。
管理用サーバのメンテナンスをするには次の方法があります。
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任意のタイミングで実施する
任意のタイミングで実施するには、データベースマネージャまたはコマンドを使用して手動で実行します。
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定期的に実施する
Windowsのタスクにコマンドを登録し、スケジュールを設定して自動的に実施します。
データベースマネージャを利用してメンテナンスするには:
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管理用サーバの[スタート]メニューからデータベースマネージャを起動します。
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表示されるダイアログで、実行するメニューを選択します。
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データベースマネージャの画面に従ってメンテナンスを実行します。
メンテナンスが完了します。
コマンドを利用してメンテナンスするには:
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stopserviceコマンドで管理用サーバを停止します。
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メンテナンスを実施します。
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運用データをバックアップする場合
exportdbコマンドでバックアップを取得します。
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データベースを再編成する場合
reorgdbコマンドでデータベースを再編成します。
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startserviceコマンドで管理用サーバを開始します。
メンテナンスが完了します。
- 重要
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単数サーバ構成の管理用サーバ、または複数サーバ構成の統括管理用サーバがクラスタ構成の場合は、クラスタソフトの機能を使用して管理用サーバのクラスタリソースを開始したり、停止したりします。
管理用サーバがクラスタ構成でない場合、コマンドを利用してメンテナンスする際のexportdbコマンドまたはreorgdbコマンドのオプションに-aを指定してメンテナンスする方法もあります。 その場合、手順2だけを実施してください。手順1と手順3は自動的に実行されます。
- ヒント
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管理用サーバに障害が発生したときは、importdbコマンドの引数に取得したバックアップデータを指定するとリストアできます。バックアップ、リストア、およびデータベースの再編成は、データベースマネージャでも操作できます。