4.1.2 運用の流れ
環境構築後、システム設計で検討した運用方法に従って、システムを運用します。JP1/IT Desktop Management 2のシステム運用の流れについて説明します。
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運用のための設定
運用前に検討した内容に従って、機器の探索スケジュールや探索範囲、セキュリティポリシーなどを設定します。設定には、JP1/IT Desktop Management 2の操作画面を使用します。
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機器情報の収集
管理用サーバで機器を探索して、最新のIT機器情報を自動収集します。また、必要に応じてコンピュータにエージェントを導入します。
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ネットワーク監視および制御
新しくネットワークに接続されたコンピュータがないか監視します。また、ネットワーク接続を許可していないコンピュータやセキュリティ対策が不十分なコンピュータのネットワーク接続を制御します。
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セキュリティ状況の判定・診断
設定したセキュリティポリシーに従っているかどうかを判定し、セキュリティ対策が不十分なコンピュータがないかを確認します。また、JP1/IT Desktop Management 2では、収集した情報をレポートとして出力できます。出力されたレポートを基にセキュリティの状況を診断します。
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セキュリティ対策
診断結果に基づいてセキュリティ対策を実施します。ポリシーを見直す必要がある場合は、流れ1に戻ってセキュリティポリシーの設定を変更します。
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資産情報の管理
組織内で管理している機器、ソフトウェアライセンス、契約などの資産情報をまとめて管理します。ハードウェア資産やソフトウェアライセンスの利用状況を把握したり、資産の契約情報やコストを確認したりします。