9.3.1 採取が必要な資料
(1) OSのログ情報
次に示すOSのログ情報の採取が必要です。
(a) Windowsの場合
情報の種類 |
デフォルトのファイル名 |
ツールでの採取 |
---|---|---|
Windowsイベントログ |
イベントログファイル |
○ |
Windowsレジストリ情報 |
− |
○ |
hostsファイル servicesファイル |
|
○ |
マシン構成情報※1 |
− |
○ |
サービス起動されているPP一覧※1 |
− |
○ |
ネットワーク構成情報※1 |
− |
○ |
メモリーダンプ※2 |
− |
× |
クラッシュダンプ※2 |
− |
× |
問題レポート |
− |
× |
- (凡例)
-
○:資料採取ツールで採取できる。
×:資料採取ツールで採取できない。
- 注※1
-
これらの情報を含めたハードウェア環境,ソフトウェア環境,インターネット設定など,コンピュータに関するさまざまな情報が取得されます。
なお,情報採取の終了までに数分掛かることがあります。[システム情報]ダイアログボックスが閉じるまで待ってください。
- 注※2
-
Windowsのメモリーダンプやクラッシュダンプを資料採取ツールで取得できません。これらに相当する情報は,トラブルの発生時に手動で採取してください。採取方法については,「9.4.1(1)(c) ダンプファイルを採取する」および「9.4.1(1)(d) 問題レポートを採取する」を参照してください。
(b) Linuxの場合
情報の種類 |
デフォルトのファイル名 |
ツールでの採取 |
---|---|---|
syslog |
/var/log/messages* |
○ |
hostsファイル servicesファイル passwdファイル inittabファイル |
/etc/hosts /etc/services /etc/passwd /etc/inittab |
○ |
各OSのバッチ情報 |
− |
○ |
各OSの共有ライブラリーファイル |
− |
○ |
プロセス一覧 |
− |
○ |
coreファイル |
− |
× |
ネットワーク情報 |
− |
○ |
インストール済みの日立製品情報 |
/etc/.hitachi/pplistd/pplistd |
○ |
- (凡例)
-
○:資料採取ツールで採取できる。
×:資料採取ツールで採取できない。
(2) JP1の情報
JP1に関する次の情報の採取が必要です。また,接続先のJP1/AJS3 - Managerホスト上のファイルの採取も必要です。
(a) Windowsの場合
情報の種類 |
デフォルトのフォルダ名 |
ツールでの採取 |
---|---|---|
ログファイル |
JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsのインストール先によって変わります。
|
○ |
設定ファイル |
JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsのインストールフォルダ\conf |
○ |
フォルダのアクセス権限取得 |
JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsのインストールフォルダ\ |
○ |
統合トレースログフォルダ |
システムドライブ\Program Files\hitachi\HNTRLib2 |
○ |
スレッドダンプ |
JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsのインストールフォルダ\uCPSB\CC\server\public\ejb\ajs3csa |
〇 |
データベースの情報 |
− |
〇 |
- (凡例)
-
○:資料採取ツールで採取できる。
- 注※
-
「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。
(b) Linuxの場合
情報の種類 |
デフォルトのフォルダ名 |
ツールでの採取 |
---|---|---|
ログファイル |
/var/opt/jp1ajs3csa/log |
○ |
設定ファイル |
/opt/jp1ajs3csa/conf |
○ |
フォルダのアクセス権限取得 |
/opt/jp1ajs3csa |
○ |
統合トレースログフォルダ |
/var/opt/hitachi/HNTRLib2/spool |
○ |
スレッドダンプ |
/opt/jp1ajs3csa/uCPSB/CC/server/public/ejb/ajs3csa |
〇 |
データベースの情報 |
− |
〇 |
- (凡例)
-
○:資料採取ツールで採取できる。
- 重要
-
情報を採取する場合には,cpコマンドなどではなく,tarコマンドで採取してください。採取ディレクトリの下に,システムファイルがあるため,cpコマンドなどで採取すると,予期しない現象が発生するおそれがあります。
(3) プロセス一覧
(a) Windowsの場合
Windowsの[タスクマネージャ]ウィンドウの[プロセス]タブで,プロセスの動作状態を確認します。
JP1/AJS3のプロセスについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 トラブルシューティング」にあるプロセス一覧の説明を参照してください。
(b) Linuxの場合
psコマンドでプロセスの動作状態を確認します。
JP1/AJS3のプロセスについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 トラブルシューティング」にあるプロセス一覧の説明を参照してください。
(4) オペレーション内容
トラブル発生時のオペレーション内容について次に示す情報が必要です。
-
オペレーション内容の詳細
-
トラブル発生時刻
-
マシン構成(各OSのバージョン,ホスト名,JP1/AJS3 for Cloud Service ApplicationsとJP1/AJS3 - Managerや,JP1/AJS3 - Viewとの構成など)
-
再現性の有無
-
JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsを利用中のWindowsホストまたはLinuxホストへのログインユーザー名
(5) 画面上のエラー情報
次に示すハードコピーを採取してください。
-
アプリケーションエラーが発生した場合は,操作画面のハードコピー
-
エラーメッセージダイアログボックスのハードコピー(および詳細ボタンがある場合はその内容)
(6) その他の情報
上記の(1)〜(5)以外で必要な情報を次に示します。
-
Windowsの場合,Windowsの[イベントビューア]ウィンドウの,[システムログ]および[アプリケーションログ]の内容
-
コマンド実行時にトラブルが発生した場合は,コマンドに指定した引数