3.3.4 サービス連携ジョブおよびサービス連携監視ジョブの実行先ホストでのセットアップ
サービス連携ジョブおよびサービス連携監視ジョブの実行先ホストでのセットアップについて説明します。
(1) JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsサーバとの接続設定
サービス連携ジョブおよびサービス連携監視ジョブの実行先ホストとJP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsサーバを接続するために,次の項目を設定します。
-
JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsサーバのホスト名
-
JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsサーバと接続するためのプロトコル
-
JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsサーバと接続するためのポート番号
-
JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsサーバとの接続タイムアウト時間
-
JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsサーバと接続するためにプロキシを利用する場合の指定
-
JP1/AJS3 for Cloud Service ApplicationsサーバとのSSL通信で必要な証明書ファイル名
-
JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsサーバとの1回の接続で処理する時間の上限
-
JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsサーバとの通信接続エラー時のリトライ回数
-
JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsサーバとの通信接続エラー時のリトライ間隔
この設定は,接続設定ファイルで指定します。接続設定ファイルの詳細は,「3.5.1 接続設定ファイル」を参照してください。
また,この設定は物理ホストと論理ホストの両方で実施してください。
接続設定ファイルの設定手順を次に示します。
-
接続設定ファイルを作成する。
サービス連携ジョブおよびサービス連携監視ジョブの実行先ホストで,任意のディレクトリ※にファイルを作成し,設定を記載します。
JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsサーバのホスト名は必須項目です。必ず指定してください。
- 注※
-
サービス連携ジョブおよびサービス連携監視ジョブの実行先ホストがクラスタ構成の場合は,接続設定ファイルは共有ディスクに配置してください。
接続設定ファイルはサービス連携ジョブおよびサービス連携監視ジョブ(ジョブを実行するOSユーザー)で参照できる権限を設定してください。
- 重要
-
接続設定ファイルの内容にセキュリティ情報が含まれる場合は,使用者の責任で管理してください。
- メモ
-
接続設定ファイルは,次の場所にあるサンプルをコピーして作成してください。
- Windowsの場合:
-
JP1/AJS3 インストール先フォルダ\conf\ajscsajob_network.conf.model
- Linuxの場合:
-
/etc/opt/jp1ajs2/conf/ajscsajob_network.conf.model
なお,接続設定ファイルを次のパスに格納する場合,手順2の操作は不要です。
- Windows(物理ホスト)の場合:
-
JP1/AJS3 インストール先フォルダ\conf\ajscsajob_network.conf
- Windows(論理ホスト)の場合:
-
共有フォルダ\jp1ajs2\conf\ajscsajob_network.conf
- Linux(物理ホスト)の場合:
-
/etc/opt/jp1ajs2/conf/ajscsajob_network.conf
- Linux(論理ホスト)の場合:
-
共有ディレクトリ/jp1ajs2/conf/ajscsajob_network.conf
-
次のコマンドを実行して接続設定ファイルのパスをサービス連携ジョブおよびサービス連携監視ジョブの実行先ホストの環境設定パラメーターを設定する。
Windowsの場合:
jajs_config -k [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}※\JP1AJS2\CSA\CSAJOBAGENT\AJSCSAEXEC "CSACONNECTCONFIG"="手順1で配置した接続設定ファイルのフルパス"
Linuxの場合:
jajs_config -k "[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}※\JP1AJS2\CSA\CSAJOBAGENT\AJSCSAEXEC" "CSACONNECTCONFIG"="手順1で配置した接続設定ファイルのフルパス"
- 注※
-
「{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}」は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定してください。
環境設定パラメーターの詳細については,「付録E JP1/AJS3環境設定パラメーター」およびマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド」の環境設定パラメーターについての説明を参照してください。
(2) サービス連携監視ジョブの設定
サービス連携監視ジョブを実行するための環境設定パラメーターを設定してください。
環境設定パラメーターの詳細は,「6. サービス連携監視ジョブの運用」,「付録E JP1/AJS3環境設定パラメーター」を参照して,必要な環境設定パラメーターを設定してから,JP1/AJS3のサービスを起動してください。