1.7.3 操作時の注意事項
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次に示す条件が重なると,インポートの処理結果が不正になることがあるため,インポートしないでください。
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次の項目のどれかの2行目以降に「unit=」または「eun=」の文字列が定義されている。
・UNIXジョブの「コマンド文」
・メール受信監視ジョブの「本文一覧」
・Windowsイベントログ監視ジョブの「説明」
・メール送信ジョブの「本文」
・カスタムUNIXジョブの「コマンド文」
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ルートジョブグループ直下のユニット以外で,1.の条件を満たすジョブを配下に含むユニットと同階層のユニットをインポートする。
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インポートまたはエクスポート時に指定する文字コード種別には,「AUTO」を指定してください。「AUTO」以外を指定する場合,必ず接続先のJP1/AJS3 - Managerの環境設定パラメーター「AJSCHARCODE」に設定されている値を指定してください。異なる文字コード種別を指定すると,KAVZ0904-Eエラーの発生や,設定と異なる文字コードで接続先のJP1/AJS3 - Managerのデータベースを更新してしまうなど,処理結果が不正になることがあります。
なお,文字コード種別がUTF-8の場合は,文字コード種別に「AUTO」を指定してください。
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大量の定義情報が一つのセルに出力された場合,行の区分の色が変わりその行の最後にKAVZ0310-Wのメッセージが出力されることがあります。このメッセージが出力された行の区分に,一括か単独を指定してエクスポートを実行するとエラーが発生したり,定義情報が失われたりするため注意してください。エクスポートする場合は,問題のセルの内容をすべて削除するか,修正してからエクスポートを実行してください。
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インポートやエクスポートの実行中,またはajsdaconvertコマンドの実行中に[ESC]キーを押さないでください。誤って[ESC]キーを押してしまうと継続または終了した処理の結果が不正になることがあります。
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インポートまたはエクスポートをした結果,JP1/AJS3 - Definition AssistantとJP1/AJS3 - Viewのデフォルトの表示方法が異なる場合があります。
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接続先のマネージャーホストでサポートされていないユニット定義情報をエクスポートするとエラーが発生します。サポートされていないユニット定義情報を削除してからエクスポートしてください。
このため,上位バージョンからインポートしたユニット定義情報を下位バージョンにエクスポートする場合は,接続先のマネージャーホストよりあとのバージョンでサポートされた項目を削除してから,エクスポートしてください。
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JP1/AJS3 - Definition Assistantは,接続先のマネージャーホストで,文字コード種別と異なる文字コードで定義されたユニット定義情報が混在する場合には正常に動作しません。
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JP1/AJS3 - Definition Assistantは,インポートまたはエクスポート時に内部的にJP1/AJSのコマンドを実行します。コマンドの操作仕様やエラーの内容などについては,必要に応じてJP1/AJSのマニュアルを参照してください。インポートまたはエクスポート時に使用するコマンドを次に示します。
インポート
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ajsprint,ajsname※
注※
環境設定パラメーター「IMPORT-UNIT-NUM-CHECK」に「Y」を指定している場合
エクスポート
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ajsprint
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一括:ajsdefine
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単独:ajsdefine,ajschgnet
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変更:ajschange,ajschgnet,ajschgjob,ajscalendar
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削除:ajsdelete
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ユニット定義情報にタブ文字を含むユニットをインポートすると,インポート処理結果が不正になる場合があります。ユニット定義情報にタブ文字を含むユニットをインポートしないでください。
ただし,「標準ジョブ定義情報部」の「コマンド文」または「その他の定義情報部」に設定される定義項目の場合は,ユニット定義情報にタブ文字を使用しても不正になりません。「標準ジョブ定義情報部」の「コマンド文」または「その他の定義情報部」にタブ文字を使用している場合のインポート時の表示については,「5.1 定義情報一覧」を参照してください。
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改行([Alt]+[Enter]キー)で複数の定義を指定できる定義項目を変更対象にする場合,空行を含めてセル内のすべての定義が変更対象になります。
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「最終更新日時情報部」は,インポートした時点でのユニットの最終更新日時を確認するためのものです。そのため,「最終更新日時情報部」では値を変更できず,エクスポートの対象外となります。
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一括定義または単独定義は,同一名称のユニットが存在した場合,そのユニットをいったん削除して再作成します。そのため,再作成時にエラーが発生した場合,ユニットが削除された状態になることがあります。
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JP1/AJS3では文字コード種別で使用できない文字が異なります。JP1/AJS3で使用できない文字については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編)」のシステムで使用する言語種別と文字コードについて説明している個所を参照してください。
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インポートで使用するマシンとエクスポートで使用するマシンが異なる場合は,各マシンにインストールするJP1/AJS3 - Definition Assistantのバージョンとビット版を同一にしてください。
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異なるビット版のJP1/AJS3 - Definition Assistantで作成した定義情報管理テンプレートを使用する場合はajsdaconvertコマンドでファイル形式を変換してから使用してください。なお,xlsm形式からxls形式への変換は,定義数が65,000ユニット以下の場合に変換できます。
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サスペンド状態のユニットに対して,一括または単独エクスポートでユニットを作成した場合のスケジュールの再計算方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3導入ガイド」の,ジョブネットの実行登録を解除しないでジョブネットやジョブの定義を変更する方法について説明している個所を参照してください。
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計画実行登録したジョブネット,または未来世代数を指定して確定実行登録したジョブネットが参照している次のユニットを,一括または単独エクスポートで上書き更新すると,スケジュールの再計算が行なわれないため,次のユニットを参照しているジョブネットが「閉塞」状態になったり,実行予定が作成されなかったりするおそれがあります。
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「他のジョブグループのカレンダーを参照する」でカレンダー情報を参照されているジョブグループ
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「排他スケジュール」でスケジュールを参照されているジョブネット
そのため,上記のユニットを一括または単独エクスポートで上書き更新する場合は,計画実行登録または確定実行登録したジョブネットを登録解除した後にエクスポートするか,変更エクスポートでユニット定義を変更してください。
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リリース登録されたルートジョブネットに対しては,エクスポートを行わないでください。エクスポート先ルートジョブネットのリリース情報が初期化され,リリース登録が解除されます。リリース登録されたジョブネットについては,一旦リリース中止を行い,エクスポート後,再度リリース登録を実行してください。
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VOS3ジョブとSAPジョブの「標準ジョブ定義情報部」の[実行ファイル名]は,カスタムジョブと連携する製品の実行プログラムのパスになります。そのため,この定義を変更すると,カスタムジョブが動作しない場合があるため注意してください。
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VOS3ジョブとSAPジョブの「標準ジョブ定義情報部」の[実行ファイル名],[パラメーター]および[環境変数]は変更エクスポートできません。
変更する場合は,一括または単独エクスポートを行ってください。
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環境設定パラメーター「RESTRICT-CHAR-RANGE」の「CP」の指定は,JP1/AJS3 - Definition Assistantの機能範囲にだけ有効です。そのため,JP1/AJS3 - ViewからJP1/AJS3 - Definition Assistantをツールとして起動する場合,次に示す文字がユニット名に含まれていると,「RESTRICT-CHAR-RANGE」の指定内容にかかわらず,起動に失敗することがあります。その場合は,定義情報管理テンプレートを起動してから,インポートを実行してください。
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ユニット名に次に示す文字が含まれているユニットを対象に,インポートまたはエクスポートを実行した場合,ユニット完全名の長さが930バイト以内であるにもかかわらず,「KAVS0183-E ユニット名が長すぎます」のメッセージが出力されることがあります。その場合は,次に示す文字を除いたユニット名に変更するか,対象のユニットを上位ユニットに変更して,インポートまたはエクスポートを実行してください。
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イベントジョブ定義情報部の[定義パラメーター]は変更エクスポートができません。
変更する場合は,一括または単独エクスポートを行ってください。