5.2.30 ジョブネットコネクタ定義情報の記述方法
ジョブネットコネクタ定義情報の記述方法を説明します。
ジョブネットコネクタ定義情報の形式,およびパラメーターを次に示します。
- 形式
[ncr=接続先のルートジョブネット名;] [ncex={y|n};] [nchn="接続ホスト名";] [ncsv=接続サービス名;] [mm={and|or};] [nmg={y|n};] [eun=待ち合わせ対象ユニット名;] [ega={exec|execdeffer|none};] [uem={y|n};]
- パラメーター
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- ncr=接続先のルートジョブネット名;
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このジョブネットコネクタによって実行順序を制御するルートジョブネット(対象がプランニンググループ直下のルートジョブネットの場合はプランニンググループ)のユニット完全名を指定します。指定できる文字数は,1〜930(単位:バイト)です。
- ncex={y|n};
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ルートジョブネットの実行順序を制御する場合に,スケジューラーサービス間連携させるかどうかを定義します。省略した場合,nが仮定されます。
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y:スケジューラーサービス間連携します。
別のホストまたは別のスケジューラーサービスに定義したジョブネットコネクタと連携します。
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n:スケジューラーサービス間連携しません。
同一スケジューラーサービスに定義したジョブネットコネクタとだけ連携します。
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- nchn="接続ホスト名";
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接続先のジョブネットが定義されているホスト名を指定します。
指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。半角スペース,タブ文字,改行文字は指定できません。
パラメーターncexにyが設定されていない場合はエラーになります。
ホスト名中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。
- ncsv=接続サービス名;
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接続先のジョブネットが定義されているスケジューラーサービス名を指定します。指定できる文字数は,1〜30(単位:バイト)です。
パラメーターncexにyが設定されていない場合はエラーになります。
- mm={and|or};
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指定した待ち合わせ対象ユニットとの待ち合わせ方法を指定します。
省略した場合はandが仮定されます。
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and:すべての待ち合わせ対象ユニットが終了したら実行を開始する。
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or:待ち合わせ対象ユニットが一つでも終了したら実行を開始する。
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- nmg={y|n};
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指定した待ち合わせ対象ユニットのルートジョブネットに待ち合わせる世代がないときの動作を指定します。
省略した場合はnが仮定されます。
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y:実行を開始する。
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n:実行を開始しない。
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- eun=待ち合わせ対象ユニット名;
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待ち合わせ対象ユニットとするユニットを,完全名で指定します。
待ち合わせ対象ユニットを複数指定する場合,このパラメーターを複数回指定します。最大で32個指定できます。
待ち合わせ対象ユニット名に指定できる文字数は1〜930(単位:バイト)です。
- ega={exec|execdeffer|none};
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起動条件付きジョブネットを待ち合わせ対象に指定していて,実行世代に異常終了がある場合の動作を指定します。
省略した場合はnoneが仮定されます。
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exec:実行を開始する。
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execdeffer:実行を開始しない。ただし,実行世代が「繰り越し未実行」状態の場合は,実行を開始する。
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none:実行を開始しない。
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- uem={y|n};
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起動条件付きジョブネットを待ち合わせ対象に指定していて,監視世代が監視未起動終了の場合の動作を指定します。
省略した場合はnが仮定されます。
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y:実行を開始する。
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n:実行を開始しない。
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