ajsagtdel
形式
ajsagtdel [-h 論理ホスト名] {-a 実行エージェント名 | -g 実行エージェントグループ名}
形式1(実行エージェントの削除)
ajsagtdel [-h 論理ホスト名] -a 実行エージェント名
形式2(実行エージェントグループの削除)
ajsagtdel [-h 論理ホスト名] -g 実行エージェントグループ名
機能
実行エージェントまたは実行エージェントグループを削除します。
実行権限
次に示すJP1権限レベルを与えられたユーザー
-
JP1_JPQ_Admin
引数
-h 論理ホスト名
削除する実行エージェントまたは実行エージェントグループが登録されている自ホストの論理ホスト名を指定します。
指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。
このオプションを省略した場合は,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,物理ホスト名が仮定されます。
物理ホストの場合,このオプションおよび環境変数JP1_HOSTNAMEを指定しないでください。
-a 実行エージェント名
削除する実行エージェント名を指定します。
指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。
-g 実行エージェントグループ名
削除する実行エージェントグループ名を指定します。
指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。
注意事項
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ajsagtdelコマンドを実行する前にajsagtaltコマンドで,削除する実行エージェントの受付配信制限の状態を「閉塞」状態にし,ジョブが実行されないようにしておいてください。実行エージェントの受付配信制限の状態については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド 5.2 ジョブの受付配信制限」を参照してください。
なお,イベントジョブおよびカスタムイベントジョブは,実行エージェントの受付配信制限の状態の影響を受けないため,削除する実行エージェントに対する新たなイベントジョブ,カスタムイベントジョブおよび起動条件付きジョブネットを実行しないようにしておいてください。
実行中のジョブ(PCジョブ,UNIXジョブ,カスタムジョブ,フレキシブルジョブ,HTTP接続ジョブ,アクションジョブ,イベントジョブ,またはカスタムイベントジョブ)がある場合は,実行エージェントを削除できません。削除するには,実行中のジョブを強制終了させる必要があります。
なお,実行中のジョブは,ajsagtshowコマンドで確認できます。ajsagtshowコマンドについては,「3. 通常の運用で使用するコマンド ajsagtshow」を参照してください。
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ajsagtdelコマンドで削除した実行ホストで,イベントジョブ,カスタムイベントジョブまたは起動条件付きジョブネットを実行したことがある場合,削除された実行ホストは,ajsagtdelコマンドを実行したマネージャーホスト名を記憶しています。この場合,削除された実行ホストは,起動時または停止時に,ajsagtdelコマンドを実行したマネージャーホストに対して不要な通信(起動した旨または停止した旨の通知)をします。そのため,次の手順でajsagtdelコマンドを実行したマネージャーホスト名を削除してください。
手順を次に示します。
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ajsagtdelコマンドで削除した実行ホストが,ajsagtdelコマンドを実行したマネージャーホスト名を記憶しているか確認する。
ajsagtdelコマンドで削除した実行ホストで,次のコマンドを実行します。
jpoagoec -p
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ajsagtdelコマンドを実行したマネージャーホスト名を削除する。
次のコマンドを実行します。
jpoagoec [-h 論理ホスト名]※ -d ajsagtdelを実行したマネージャーホスト名
注※ 対象のマネージャーホストが物理ホストの場合,-hオプションを指定する必要はありません。
jpoagoecコマンドについては,「3. 通常の運用で使用するコマンド jpoagoec」を参照してください。
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イベントジョブ,カスタムイベントジョブまたは起動条件付きジョブネットを実行した状態で,次の操作を行わないでください。
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実行エージェントに対応する実行先ホスト上でJP1/AJS3サービスを停止する前にOSを停止する。
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実行エージェントに対応する実行先ホストを電源オフする。
上記の状態でajsagtdelコマンドを実行しても,該当する実行エージェントを削除できません。そのような状態になった場合は,マネージャーホストのJP1/AJS3サービスを停止させてコールドスタートするか,または該当する実行エージェントで実行中のイベントジョブ,カスタムイベントジョブもしくは起動条件付きジョブネットの情報を削除してからajsagtdelコマンドを実行してください。
実行エージェントで実行中のイベントジョブ,カスタムイベントジョブまたは起動条件付きジョブネットの情報を削除する手順を次に示します。
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各スケジューラーサービスに対して,該当する実行エージェントで実行中のイベントジョブ,カスタムイベントジョブまたは監視中の起動条件付きジョブネットがあることを確認する。
次のコマンドを実行します。
jpomanjobshow [-h 論理ホスト名]※ -F スケジューラーサービス名 -a 該当する実行エージェント名
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手順1に該当するスケジューラーサービスを停止する。
-
手順2で停止したスケジューラーサービス上で,該当する実行エージェントに対して実行中のイベントジョブ,カスタムイベントジョブまたは監視中の起動条件付きジョブネットの情報を削除する。
次のコマンドを実行します。
jpomanevreset [-h 論理ホスト名]※ -F スケジューラーサービス名 -a 該当する実行エージェント名 -s
- 注※
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対象のマネージャーホストが物理ホストである場合,-hオプションを指定する必要はありません。
スケジューラーサービスの停止方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド 7.5.2 スケジューラーサービスを停止する」を,jpomanjobshowコマンドについては「3. 通常の運用で使用するコマンド jpomanjobshow」を,jpomanevresetコマンドについては「3. 通常の運用で使用するコマンド jpomanevreset」を参照してください。
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ajsagtdelコマンドは,JP1/AJS3からJP1/OJE for VOS3への要求には使用できません。
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ajsagtdelコマンドは,別ホストのJP1/AJS3 - Managerに対しては実行できません。
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ajsagtaddコマンド,ajsagtaltコマンド,およびajsagtdelコマンドを同一ホスト上で実行する場合,コマンドの同時実行数の合計は5個までです。5個を超えて実行した場合,コマンドは異常終了します。
戻り値
0 |
正常終了。 |
4 |
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8 |
コマンド引数の指定に誤りがある。 |
12 |
コマンド処理中にメモリー不足が発生した。 |
20 |
共有メモリーのアクセスが排他エラーで失敗した。 |
24 |
コマンド実行権限がない。 |
40 |
共有メモリーの割り当て,ファイルディスクリプタの割り当て,排他資源の割り当ての際,システムの限界値を超えた。 |
120 |
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124 |
JP1/AJSの内部処理で予期しないエラーを検知した。 |
使用例1
実行エージェント「AP1」を削除します。
ajsagtdel -a AP1
使用例2
実行エージェントグループ「APG1」を削除します。
ajsagtdel -g APG1