jpomanjobshow
形式
jpomanjobshow [-h ホスト名] [-F サービス名] [-a 実行エージェント名...|-all]
機能
現在,マネージャーで実行中のイベントジョブおよびカスタムイベントジョブの一覧を標準出力ファイルに出力します。
このコマンドはマネージャー実行ホストで実行します。マネージャーが保持している情報だけを表示するため,ジョブ実行エージェントの状況に関係なく実行できます。そのため,マネージャーとジョブ実行エージェントのバージョンが一致しない場合でも一覧は表示されます。
実行権限
Windowsの場合:Administrators権限
UNIXの場合:スーパーユーザー権限
引数
-h ホスト名
ジョブ情報を表示するマネージャーの自ホスト名,または論理ホスト名を指定します。指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。
省略した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,自ホスト名が仮定されます。
コマンドを実行するホスト上に,指定したマネージャーホスト名が定義されていない場合,このコマンドはエラーになります。
-F サービス名
ジョブ情報を表示するスケジューラーサービスのサービス名を指定します。
指定できる文字数は,1〜30(単位:バイト)です。
このオプションを省略した場合,デフォルトスケジューラーサービス名が仮定されます。
-a 実行エージェント名...|-all
-hオプションで指定したマネージャーがジョブ実行要求を出している実行エージェントのうち,特定の実行エージェントのジョブ情報を表示したい場合に,-aオプションに実行エージェント名を指定します。
指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。
実行エージェント名は複数指定できます。複数指定する場合は,実行エージェント名間を1バイト以上の空白文字で区切ってください。
すべて実行エージェントを対象にする場合は-allを指定してください。
このオプションを省略した場合は,デフォルトの実行エージェントが仮定されます。
指定した実行エージェントにジョブ情報がない場合でも,コマンドはエラーになりません。また,指定した実行エージェントが実在しない場合もコマンドはエラーになりません。
注意事項
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このコマンドを使用する際は,JP1/AJS3サービスを起動しておく必要があります。
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JP1/AJS3の起動処理中に,このコマンドを実行しないでください。
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オプションと値との間は,必ず1バイト以上の空白文字で区切ってください。
-
オプションに値を指定する引数では,オプションの次に指定したものは値と見なされます。例えば,「-h -a」と入力した場合,-hオプションに論理ホスト名「-a」を入力したと見なされます。
-
このコマンドは,複数を同時に実行できません。一つ目のコマンドの実行が終了してから,二つ目のコマンドを実行してください。
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-Fオプションの省略時に仮定されるデフォルトスケジューラーサービス名がコマンド実行時に登録されていない場合,標準エラー出力にメッセージKAVT8351-Eを出力して,コマンドが異常終了します。コマンド実行ホストにデフォルトスケジューラーサービス名が登録されているかを見直した上で,コマンドを再実行してください。
なお,コマンドが処理対象とするホストについては-hオプションを参照してください。
戻り値
0 |
正常終了。 |
0以外の値 |
異常終了。 |
補足事項
JP1/AJS3スケジューラーサービスが起動していない場合にこのコマンドを実行しても,エラーになりません。次回実行予定のジョブがある場合,そのジョブの情報が出力されます。
出力例
ファイル出力例と出力内容の意味を次に示します。
出力内容を次に示します。
- COMMAND START TIME
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コマンドの実行開始日時を「YYYY/MM/DD HH:MM:SS」の形式で示します。
- MANAGER
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マネージャーホスト名(自ホスト名,または論理ホスト名)を示します。
- AJSPATH
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ジョブネット名を「/ルートジョブネット名/ジョブネット名/」の形式で示します。
- JOBNAME
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ジョブネット内のジョブ名を示します。
- AGENT
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実行エージェント名を示します。
ジョブ要求先の実行エージェント名が表示されます。
- Execution ID
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実行IDを示します。
- Unit ID
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ユニットIDを示します。
- Scheduler service name
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スケジューラーサービス名を示します。
- Kind
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ジョブの種類を示します。
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evwjb:JP1イベント受信監視ジョブ
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revwjb:リカバリーJP1イベント受信監視ジョブ
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flwjb:ファイル監視ジョブ
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rflwjb:リカバリーファイル監視ジョブ
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mlwjb:メール受信監視ジョブ
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rmlwjb:リカバリーメール受信監視ジョブ
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mqwjb:メッセージキュー受信監視ジョブ
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rmqwjb:リカバリーメッセージキュー受信監視ジョブ
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mswjb:MSMQ受信監視ジョブ
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rmswjb:リカバリーMSMQ受信監視ジョブ
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lfwjb:ログファイル監視ジョブ
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rlfwjb:リカバリーログファイル監視ジョブ
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ntwjb:Windowsイベントログ監視ジョブ
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rntwjb:リカバリーWindowsイベントログ監視ジョブ
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tmwjb:実行間隔制御ジョブ
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rtmwjb:リカバリー実行間隔制御ジョブ
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cewjb:カスタムイベントジョブ
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rcewjb:リカバリーカスタムイベントジョブ
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- Information
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ジョブ情報を示します。
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unreported:
実行エージェントが起動していないなどの理由で,ジョブの実行開始要求が実行エージェントに届いていない(未通知情報ファイルに登録されている)。
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(表示なし):
特に通知する情報がない(未通知情報ファイルに登録されていない)。
この場合は,次の状態であることが考えられます。
・マネージャーで未処理であるため未通知情報ファイルに情報がない。
・未通知情報ファイルへのアクセスでエラーが発生した。
・実行エージェントに正しく要求が届いている。
実際にエージェントでジョブが実行しているかどうかは,jpoagtjobshowコマンドで確認できる。
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- COMMAND END TIME
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コマンドの実行終了日時を「YYYY/MM/DD HH:MM:SS」の形式で示します。
なお,「YYYY/MM/DD HH:MM:SS」は「西暦年/月/日 時:分:秒」のことです。