ajsembdbaddarea
形式
ajsembdbaddarea -r {table|index|table2|index2} -s 組み込みDBファイルシステム領域サイズ [-id 組み込みDBセットアップ識別子] -d データベース拡張領域格納ディレクトリ名称
形式1(テーブル領域「AJS2DATA」を拡張)
ajsembdbaddarea -r table -s 組み込みDBファイルシステム領域サイズ [-id 組み込みDBセットアップ識別子] -d データベース拡張領域格納ディレクトリ名称
形式2(インデクス領域「AJS2INDX」を拡張)
ajsembdbaddarea -r index -s 組み込みDBファイルシステム領域サイズ [-id 組み込みDBセットアップ識別子] -d データベース拡張領域格納ディレクトリ名称
形式3(テーブル領域「AJS2DATA2」を拡張)
ajsembdbaddarea -r table2 -s 組み込みDBファイルシステム領域サイズ [-id 組み込みDBセットアップ識別子] -d データベース拡張領域格納ディレクトリ名称
形式4(インデクス領域「AJS2INDX2」を拡張)
ajsembdbaddarea -r index2 -s 組み込みDBファイルシステム領域サイズ [-id 組み込みDBセットアップ識別子] -d データベース拡張領域格納ディレクトリ名称
機能
組み込みDBのデータベース領域(テーブル領域またはインデクス領域)を拡張します。
組み込みDBが稼働中の場合だけ実行できます。
JP1/AJS3の稼働状態に関係なく実行できます。
実行権限
Windowsの場合:Administrators権限
UNIXの場合:スーパーユーザー権限
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
-
JP1/AJS3 - Managerインストール先フォルダ\tools\
- UNIXの場合
-
/opt/jp1ajs2/tools/
引数
-r table|index|table2|index2
拡張するデータベース領域種別を指定します。
-
table
テーブル領域「AJS2DATA」を拡張します。
-
index
インデクス領域「AJS2INDX」を拡張します。
-
table2
テーブル領域「AJS2DATA2」を拡張します。
バックアップ強化機能を有効にしていない場合は指定できません。
-
index2
インデクス領域「AJS2INDX2」を拡張します。
バックアップ強化機能を有効にしていない場合は指定できません。
-s 組み込みDBファイルシステム領域サイズ
組み込みDBファイルシステム領域として割り当てる容量をメガバイト単位で指定します。
指定できる値は,1〜2,047※です。
- 注※
-
-rオプションにtable2を指定した場合,-sオプションに指定できる値は,50〜2,047です。
-d データベース拡張領域格納ディレクトリ名称
拡張するデータベース領域を格納するディレクトリ名称を120バイト以内で指定します。存在しないディレクトリを指定した場合はエラーとなります。
ディレクトリ名称はフルパスで指定してください。指定するディレクトリに空白文字を含む場合は,パスを「""」で囲んでください。
ネットワークドライブ上のディスクを指定しないでください。
また,クラスタ運用時には,共有ディスク上のディレクトリを指定してください。
指定したディレクトリには,-sオプションで指定したサイズの容量を確保してください。
-id 組み込みDBセットアップ識別子
組み込みDBを識別するセットアップ識別子を「_JFn」(nは0〜9またはA〜Z)の4文字で指定します。ajsembdbbuildコマンドの-idオプションで指定した値を指定してください。
jajs_setupコマンド,jajs_setup_clusterコマンド,およびjajs_migrateコマンドで作成された組み込みDBに対して操作を行う場合,ajsembdbidlistコマンドで操作対象となる組み込みDBのセットアップ識別子を確認してください。ajsembdbidlistコマンドについては,「2. セットアップコマンド ajsembdbidlist」を参照してください。
このオプションを省略した場合は,_JF0が仮定されます。
注意事項
-
このコマンドはスクリプトで実装されています。このため,オプションに不当に長い文字列や不正な文字列や値を指定すると,予期しないエラーが発生することがあります。オプション指定値は,DBMSおよびJP1/AJS3で規定されている範囲内の文字列または数値を指定してください。
-
クラスタ運用時,このコマンドは実行系ホスト(ajsembdbbuildコマンドの-ehオプションに指定したホスト)で実行してください。
-
テーブル領域およびインデクス領域は,それぞれの領域で最大15回まで拡張できます。
-
ajsembdbaddareaコマンドを同一の組み込みDBに対して同時に複数実行しないでください。
戻り値
0 |
正常終了。 |
0以外の値 |
異常終了。 |
補足事項
このコマンドを実行すると,-dオプションに指定したディレクトリ下に,次に示す命名規則に従ったファイルが作成されます。
ajsRRRRRRIIIIYYYYMMDDhhmmss
-
RRRRRR:拡張した資源名(-rオプション指定値)
-
IIII:組み込みDBセットアップ識別子(-idオプション指定値)
-
YYYY:年
-
MM:月
-
DD:日
-
hh:時
-
mm:分
-
ss:秒
- (例)「2009年3月2日21時40分12秒」に次のオプション指定で実行した場合
ajsembdbaddarea -r index -s 2000 -d K:\rdarea -id _JF0 K:\rdarea\ajsindex_JF020090302214012
エラー時の対処
コマンドエラー発生時は,次に示す表に従って対処してください。
メッセージID |
現象 |
対処方法 |
---|---|---|
KAVS0996-E |
指定したオプションに誤りがあります。 |
オプションの指定内容を見直してください。 |
KAVS2101-E |
組み込みDBは停止中です。 |
組み込みDBを起動してから再実行してください。 |
KAVS2102-E |
組み込みDBは起動・停止処理中です。 |
組み込みDBの起動をajsembdbstatus -s ustコマンドで確認してから再実行してください。 |
KAVS2104-E |
組み込みDBがセットアップされていません。 |
組み込みDBをセットアップしてから再実行してください。 |
KAVS2116-E |
指定したオプションに誤りがあります。 |
メッセージに出力されているオプションを見直して再実行してください。 |
KAVS2117-E |
コマンド実行時にエラーが発生しました。 |
保守情報に出力されているメッセージを参照してください。 |
KAVS8404-E |
バックアップ強化機能が無効です。 |
-rオプションの指定内容を見直して再実行してください。 |