11.2.7 複数のリモートデスクトップ接続から同時にJP1/AJS3 - Viewを操作する
JP1/AJS3 - Viewをリモートデスクトップ接続で使用するとき,複数のユーザーから同時にJP1/AJS3 - Viewを操作できるように設定できます(リモートデスクトップ複数接続機能)。
この設定を有効にすると,JP1/AJS3 - Viewの環境設定,およびログファイルを,OSユーザーごとに設定・管理できます。これらの情報は,OSユーザーごとに異なるファイルに出力されるため,OSのファイルアクセス権限の設定によって,複数のOSユーザー間での参照を制限できます。
OSユーザーごとに設定・管理できる項目を次の表に示します。
項番 |
項目 |
画面の説明個所 |
||
---|---|---|---|---|
1 |
[ログイン]画面のログイン履歴※1 |
ユーザー名 |
||
2 |
接続ホスト名 |
|||
3 |
[環境設定]ダイアログボックス |
自動ログイン※1,※2 |
自動ログイン |
|
4 |
ユーザー名 |
|||
5 |
パスワード |
|||
6 |
接続ホスト名 |
|||
7 |
トラブルシュート※1,※2 |
トレースログレベル |
||
8 |
ログファイルの上限値 |
|||
9 |
JP1/AJS3 - View情報ログ※3 |
− |
- 注※1
-
設定ファイルがOSユーザーごとのフォルダ配下に出力されます。
%ALLUSERSPROFILE%\HITACHI\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2V\conf\(osusers)\OSユーザー名
「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。
- 注※2
-
この環境設定項目以外は,JP1ユーザーごとの環境設定項目です。JP1ユーザーごとの環境設定項目は,JP1ユーザーごとに設定され,JP1ユーザーごとのフォルダ配下に出力されます。
%ALLUSERSPROFILE%\HITACHI\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2V\conf\JP1ユーザー名
「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。
- 注※3
-
ログファイルがOSユーザーごとのフォルダ配下に出力されます。
%ALLUSERSPROFILE%\HITACHI\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2V\log\OSユーザー名
「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。
この設定は,接続先のJP1/AJS3 - Managerのバージョンに関係なく使用できます。また,この設定を有効にしてカスタムジョブおよびカスタムイベントジョブを使用する場合,JP1ユーザーごとに異なるカスタムジョブおよびカスタムイベントジョブを使用する設定も有効にすることを推奨します。JP1ユーザーごとに異なるカスタムジョブおよびカスタムイベントジョブを使用する設定については,「11.2.8 JP1ユーザーごとに異なるカスタムジョブおよびカスタムイベントジョブを使用する」を参照してください。
- 指定場所
-
JP1/AJS3 - Viewのインストール先フォルダ\conf\ajs2.conf
ファイルには管理者だけが設定を変更できるように,適切なファイルアクセス権限を設定することを推奨します。
- 指定内容
-
次の形式で指定します。
MULTI_USERS=NORMAL(改行)
リモートデスクトップ接続で複数のユーザーから同時にJP1/AJS3 - Viewを操作する場合,「MULTI_USERS=NORMAL」を指定します。このパラメーターを指定した場合,JP1/AJS3 - Viewの起動時にメッセージ「KAVV3340-I 複数ユーザー運用機能が有効です。」がログファイルに出力されます。
「MULTI_USERS=NORMAL」を指定しない場合,または指定に誤りがある場合,リモートデスクトップ接続で複数のユーザーから同時にJP1/AJS3 - Viewを操作できません。
デフォルトは,このパラメーターが指定されていません。
設定を変更した場合,JP1/AJS3 - Viewの再起動が必要です。
注意事項
-
リモートデスクトップ複数接続機能の前提OSについては,リリースノートを参照してください。
-
リモートデスクトップ接続するすべてのOSユーザーについて,異なるドメインであっても,一意となるOSユーザー名を設定してください。設定ファイルやログファイルの出力先フォルダは,ドメイン名は考慮されません。このため,ドメインが異なる場合でも,OSユーザー名が同じであれば,同じ階層に出力されます。
-
リモートデスクトップ接続するすべてのOSユーザーについて,WindowsでOSユーザー名として使用を禁止されている予約語や,無効な文字,ピリオド,空白などで構成されているOSユーザー名は使用しないでください。また,大文字・小文字に関係なく,次に示すJP1/AJS3 - Viewの予約語で始まるOSユーザー名が使用されていないことを確認してください。ログファイルの出力,および[環境設定]ダイアログボックスでの設定に失敗するおそれがあります。
-
AJS(例:AJSxxxx)
-
HLICLIB(例:HLICLIBxxxx)
-
JBSONLSET(例:JBSONLSETxxxx)
-
CJOBREGM(例:CJOBREGMxxxx)
xxxx:任意の文字列
-
-
この設定を有効にした場合,OSユーザーごとに,使用するJP1ユーザーを分けて運用してください。また,各OSユーザーで,JP1/AJS3 - Viewを利用できるリモートデスクトップ接続は1セッションだけです。
-
最もメモリーを消費するOSユーザー(管理者を含む)のメモリー所要量を見積もり,その値にJP1/AJS3 - Viewを使用するOSユーザーの数を掛けて,システム全体のメモリー所要量として設定してください。メモリー所要量の設定方法については,「11.2.5 メモリー所要量を設定する」を参照してください。
-
ほかのOSユーザーが参照できないように,次に示すフォルダをあらかじめ作成して,適切なアクセス権限を設定することを推奨します。
-
%ALLUSERSPROFILE%\HITACHI\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2V\conf\(osusers)\OSユーザー名
-
%ALLUSERSPROFILE%\HITACHI\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2V\conf\JP1ユーザー名
-
%ALLUSERSPROFILE%\HITACHI\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2V\log\OSユーザー名
「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。
これらのフォルダをあらかじめ作成していない場合,この設定を有効にしたあとにJP1/AJS3 - Viewを起動することで,フォルダが自動的に作成されます。作成されたフォルダに適切なアクセス権限が設定されているかどうかを確認してください。
-
-
この設定を有効にする前の設定ファイルやログファイルを,ほかのOSユーザーが参照できないように,次のファイルおよびフォルダ配下にあるログファイルは,バックアップを取得したあとに削除することを推奨します。
-
%ALLUSERSPROFILE%\HITACHI\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2V\conf\default.conf
-
%ALLUSERSPROFILE%\HITACHI\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2V\log
「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。
-
-
パスワードがほかのOSユーザーに漏えいするおそれがあるため,ログイン情報ファイルは使用しないことを推奨します。ログイン情報ファイルを使用する場合は,そのファイルを利用するOSユーザーだけが参照できるように,適切なファイルアクセス権限を設定してください。
-
この設定は,ユーザー共通プロファイルのアップロード・ダウンロードの対象外です。
-
この設定を有効にしている場合,次の連携製品からのJP1/AJS3 - Viewの起動,およびJP1/AJS3 - Viewからの連携製品の起動の動作は保障しません。連携製品のサポート状況については,連携製品側にご確認ください。
-
JP1/AJS3 - Definition Assistant
-