2.6.7 ロードバランサーでジョブを振り分ける場合のフレキシブルジョブのトラブルへの対処
ロードバランサーでジョブを振り分ける場合のフレキシブルジョブのトラブルの対処方法を次に示します。
- 〈この項の構成〉
(1) 監視終了時間になるとフレキシブルジョブの状態が実行中から異常検出終了になる
次の要因が考えられます。
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次に示すネットワーク設定の不備や通信エラーなどで,ジョブの実行結果が宛先エージェントから返却されなかったおそれがあります。
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ロードバランサーのセキュリティ設定に誤りがある
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ファイアウォールの設定に誤りがある
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名前解決に失敗した
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宛先エージェントでジョブ実行中に,ロードバランサーがダウンしたおそれがあります。
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宛先エージェントでジョブ実行中に,スケールインで宛先エージェントが削除されたおそれがあります。
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宛先エージェントでジョブ実行中に,宛先エージェントがダウンしたおそれがあります。
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宛先エージェントでジョブ実行中に,マネージャーホストでフェールオーバーが発生し,かつJP1/AJS3 Autonomous Agent Messengerサービス起動前に宛先エージェントから実行結果の通知が届いたおそれがあります。
次のとおり対処してください。
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ロードバランサーを使用している場合は,ロードバランサーが起動していること,およびネットワークの設定に不備がないことを確認する。
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ユーザープログラムの実行結果を参照して対処する。
(2) フレキシブルジョブの状態が強制終了になる
次の要因が考えられます。
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宛先エージェントでジョブ実行中に,中継エージェントがダウンしたおそれがあります。
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宛先エージェントでジョブ実行中に,中継エージェントでフェールオーバーが発生したおそれがあります。
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宛先エージェントでジョブ実行中にマネージャーホストがダウンしたおそれがあります。
次のとおり対処してください。
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中継エージェントおよびマネージャーホストで,必要なサービスが起動していることを確認する。
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ユーザープログラムの実行結果を参照して対処する。
(3) ユーザープログラムが異常終了する
戻り値および標準エラー出力の内容を確認して,必要に応じてフレキシブルジョブを再実行してください。
(4) フレキシブルジョブの状態が起動失敗になる
次の要因が考えられます。
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中継エージェントの指定に誤りがあるおそれがあります。
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中継エージェントで接続元制限機能を設定していて,接続が拒否されたおそれがあります。
出力されたメッセージに従って,障害の要因を取り除いてください。