5.3 JP1/AJS3の稼働状況を確認する
JP1/AJS3では,スケジューラーサービスの処理量やジョブの実行状況を稼働状況レポートに出力できます。
JP1/AJS3の運用中,特定の時間帯にジョブネットの実行が集中したり,一度に大量の起動条件付きジョブネットが起動したりすることがあります。その結果スケジューラーサービスの処理量が増え,ジョブの実行が遅延するなどの問題が発生するおそれがあります。稼働状況レポートを出力してJP1/AJS3の稼働状況を確認することで,これらの問題を把握しやすくなります。
また,JP1/AJS3では,実行エージェントのジョブ実行実績や実行状況を実行エージェント稼働状況レポートに出力できます。
メンテナンスを実施する場合,特にサーバ再起動を伴うメンテナンスは,業務が想定外に異常終了しないようにジョブが実行されていない時間帯に実施するよう考慮する必要があります。台数が多くなるエージェントホストではメンテナンス頻度も高いため,実行エージェント稼働状況レポートを出力して実行エージェントのジョブ実行状況を確認することで,ジョブが実行されていない時間帯を予測しやすくなります。