8.1.1 起動条件監視中のジョブネットの停止
「監視中」状態の起動条件付きジョブネットを停止するには,ジョブネットを強制終了します。大まかな流れは次のとおりです。
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「監視中」状態の監視世代を強制終了して,起動条件の監視を打ち切る。
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「実行中」状態または「起動条件待ち」状態の実行世代を強制終了する。
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ジョブネットの実行登録を解除する。
この操作は,コマンドまたはJP1/AJS3 - Viewで実行できます。
(1) コマンドを使う場合
コマンドを使って,「監視中」状態の起動条件付きジョブネットを強制終了し,ジョブネットの実行登録を解除する手順を次に示します。
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次のコマンドを実行する。
ajskill 操作対象ジョブネット名
「監視中」状態の監視世代が自動判定され,強制終了されます。監視世代は「監視中」状態から「監視打ち切り終了」状態に変わります。
同時に,「起動条件待ち」状態の実行世代(起動条件が成立していないか,または部分成立している世代)が消滅します。
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「実行中」状態または「起動条件待ち」状態の実行世代が残っている場合は,手順1を繰り返す。
「実行中」状態の実行世代が自動判定され,強制終了されます。実行世代は「実行中」状態から「強制終了」状態に変わります。同時に,次の「起動条件待ち」状態の実行世代が「実行中」状態になります。
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「実行中」状態のすべての実行世代が「強制終了」状態に変わるまで,手順1を繰り返す。
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次のコマンドを実行する。
ajsleave 操作対象ジョブネット名
ジョブネットの実行登録が解除されます。
- 補足事項
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手順2で,「実行中」状態または「起動条件待ち」状態の実行世代が残っているかどうかを確認するには,ajsshowコマンドを使うと便利です。ajsshowコマンドは次の形式で実行してください。
ajsshow -g a -f "%C %#" 操作対象ジョブネット名
-gオプションには,引数として,「操作対象ジョブネット名」に指定したジョブネットの全世代の実行結果情報を出力する「a」を指定します。
-fオプションには,フォーマット識別子として,ジョブネットの状態を出力する「%C」と,ジョブネットの実行IDを出力する「%#」を指定します。
ajsshowコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 3. 通常の運用で使用するコマンド ajsshow」を参照してください。
(2) JP1/AJS3 - Viewを使う場合
JP1/AJS3 - Viewを使って,「監視中」状態の起動条件付きジョブネットを強制終了し,ジョブネットの実行登録を解除する手順を次に示します。
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JP1/AJS3 - Viewの[デイリースケジュール]ウィンドウ,または[マンスリースケジュール]ウィンドウを表示する。
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実行結果リストに表示されている「監視中」状態の監視世代を選択し,[操作]−[強制終了]を選択する。
「監視中」状態の監視世代が強制終了され,監視世代は「監視中」状態から「監視打ち切り終了」状態に変わります。
同時に,「起動条件待ち」状態の実行世代(起動条件が成立していないか,または部分成立している世代)が消滅します。
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「実行中」状態または「起動条件待ち」状態の実行世代が残っている場合は,実行結果リストに表示されている「実行中」状態の実行世代を選択し,[操作]−[強制終了]を選択する。
「実行中」状態の実行世代が強制終了され,実行世代は「実行中」状態から「強制終了」状態に変わります。同時に,次の「起動条件待ち」状態の実行世代が「実行中」状態になります。
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「実行中」状態のすべての実行世代が「強制終了」状態に変わるまで,手順3を繰り返す。
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[JP1/AJS3 - View]ウィンドウのリストエリアに表示されている,実行登録を解除したいジョブネットを選択し,[操作]−[登録解除]を選択する。
ジョブネットの実行登録が解除されます。
(3) Web GUI(ジョブポータル)を使う場合
Web GUI(ジョブポータル)を使って,「監視中」状態の起動条件付きジョブネットを強制終了し,ジョブネットの実行登録を解除する手順を次に示します。
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Web GUI(ジョブポータル)の[リスト]画面に表示されている,実行登録を解除したいジョブネットを選択し,[実行世代]ボタンをクリックする。
[実行世代]ダイアログボックスが表示されます。
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「監視中」状態の監視世代を選択し,[強制終了]ボタンをクリックする。
「監視中」状態の監視世代が強制終了され,監視世代は「監視中」状態から「監視打ち切り終了」状態に変わります。
同時に,「起動条件待ち」状態の実行世代(起動条件が成立していないか,または部分成立している世代)が消滅します。
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[計画一時変更]のドロップダウンリストから,[滞留世代の実行中止]をクリックする。
「起動条件待ち」状態の実行世代が一括で実行中止され,実行世代は「強制終了」状態に変わります。
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残った「実行中」や「保留中」状態の実行世代などを選択し,[強制終了]ボタンをクリックする。
「実行中」や「保留中」状態などの実行世代が強制終了され,実行世代は「強制終了」状態に変わります。
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[閉じる]ボタンをクリックする。
[実行世代]ダイアログボックスが閉じ,[リスト]画面が表示されます。
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[リスト]画面に表示されている,実行登録を解除したいジョブネットを選択し,[登録解除]を選択する。
[登録解除]ダイアログボックスが表示されます。
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[登録解除]ダイアログボックスで,[解除方法]の[すべて]を選択して[OK]ボタンをクリックする。
ジョブネットの実行登録が解除されます。