7.9.1 JP1/AJS3が動作しているホストの名称を変更する
JP1/AJS3が動作しているホストの名称を変更する手順を,JP1/AJS3 - Manager,JP1/AJS3 - Agent,JP1/AJS3 - Web Console,およびJP1/AJS3 - Viewの場合に分けて説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) ホスト名変更に関する注意事項
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ホスト名変更前に,メッセージなどで変更前のホスト名が使用されていても,JP1/AJS3の動作には影響ありません。ただし,ユーザープログラムでログファイルなどを参照している場合は注意してください。
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ホスト名変更後に,ホスト名変更前に実行されたジョブの詳細結果を表示した場合,実行先ホスト名に変更前のホスト名が表示されますが,JP1/AJS3の動作には影響ありません。
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JP1/AJS3内で,FQDN形式でホスト名を定義しないでネットワーク環境のドメイン名だけを変更する場合,イベントジョブおよびカスタムイベントジョブでFQDN形式のホスト名を使用する運用を行っているかによって,必要な作業が次のように異なります。イベントジョブおよびカスタムイベントジョブでFQDN形式のホスト名を使用する運用については,「7.9.5 イベントジョブおよびカスタムイベントジョブを使用したDNS運用時にFQDN形式のホスト名での運用に変更する」およびマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 2.3.8 DNS環境での運用」を参照してください。
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イベントジョブおよびカスタムイベントジョブでFQDN形式のホスト名を使用する運用を行っていない場合
この項で説明している操作(ホスト名変更手順)の必要はありません。
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イベントジョブおよびカスタムイベントジョブでFQDN形式のホスト名を使用する運用を行っている場合
ドメイン名が変更されるホストで次の操作が必要です。
・JP1/AJS3 - Managerの場合
「(2) JP1/AJS3 - Managerのホスト名を変更する」の手順1,4,6,9,10,13,14に従って操作する必要があります。
・JP1/AJS3 - Agentの場合
「(3) JP1/AJS3 - Agentのホスト名を変更する」の手順1,2,3,5,6,7,8,9に従って操作する必要があります。
また,JP1/Baseの認証サーバ名をFQDN形式で指定している場合には,「(2) JP1/AJS3 - Managerのホスト名を変更する」の手順9に従ってユーザーマッピングの設定を変更する必要があります。
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QUEUEジョブ,サブミットジョブを使用していてホスト名を変更する場合は,実行エージェントの定義情報とQUEUEジョブ,サブミットジョブ実行環境の定義情報の両方を変更する必要があります。
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運用中のホストのjp1hosts情報またはjp1hosts2情報を変更する場合,またはDNSサーバに登録されているホスト名を変更する場合,変更後のホスト名は,JP1/AJS3の再起動後にJP1/AJS3に反映されます。そのため,JP1/AJS3を停止しないでホスト名を変更すると,変更前のホスト名で通信を試み,ジョブの異常終了などの現象が発生することがあります。ホスト名を変更する前にJP1/AJS3サービスを停止してください。ただし,新たにjp1hosts2情報を追加する場合は,JP1/AJS3サービスの停止は不要です。
(2) JP1/AJS3 - Managerのホスト名を変更する
JP1/AJS3 - Managerのホスト名を変更する操作の前に,次のことをしておいてください。
- 事前準備
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リモートジョブネットを使用している場合は,ホスト名変更前にリモートジョブネットの実行登録を解除しておく。
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イベントジョブおよびカスタムイベントジョブを実行している場合は,イベントジョブおよびカスタムイベントジョブを実行しているエージェントホストのJP1/AJS3をすべて停止しておく。
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Web GUI(ジョブポータル)の操作制限機能を使用している場合は,ホスト名を変更するJP1/AJS3 - Managerに適用している操作許可設定ファイルのバックアップを用意しておく。
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ほかのホストから,ホスト名を変更するマネージャーホストに対して次の操作をしないようにする。
・JP1/AJS3 - ViewやJP1/AJS3 - Web Consoleからのログインや操作
・APIの実行
・リモートコマンドの実行
・リモートジョブネットの実行
・ホスト名を変更するマネージャーホストをジョブの実行先としたジョブの実行
・ホスト名を変更するマネージャーホストとのジョブネットコネクタや接続先のジョブネットを使用した,異なるスケジューラーサービス間のルートジョブネットの実行順序制御
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JP1/AJS3 - Managerのホスト名を変更する手順を次に示します。
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JP1/AJS3 - ViewおよびJP1/AJS3 - Web Consoleからログオフする。
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ajsprintコマンドでジョブネットの定義をバックアップする。
ここで取得したバックアップは,手順11で使用します。
バックアップの方法については,「2.2.3(4) ユニット定義のバックアップ」を参照してください。
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ajsagtprintコマンドで実行エージェントの定義をバックアップする。
ここで取得したバックアップは,手順12で使用します。バックアップの方法については,「2.2.3(2) 実行エージェント情報のバックアップ」を参照してください。
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マネージャーホストのJP1/AJS3のサービスを停止する。
JP1/AJS3のサービスについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 4.2.1 JP1/AJS3のサービスの種類」を参照してください。
JP1/AJS3のサービスの手動での停止方法については,「6.1.2 JP1/AJS3のサービスを手動で終了する」を参照してください。
また,JP1/AJS3のサービスは,物理ホストと,すべての論理ホストのサービスを停止してください。
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QUEUEジョブ,サブミットジョブを使用している場合は,jpqexportコマンドでQUEUEジョブ,サブミットジョブ実行環境の定義をバックアップする。
ここで取得したバックアップは,手順7で使用します。バックアップの方法については,「2.2.3(3) QUEUEジョブ,サブミットジョブ実行環境定義のバックアップ」を参照してください。
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マネージャーホストの物理ホストのホスト名,または論理ホスト名を変更する。
マネージャーホストのホスト名を変更してください。物理ホストのホスト名を変更する場合には,ホスト名を変更してください。
また,クラスタシステムを運用している場合で,かつ論理ホスト名を変更したときは,変更前の論理ホスト名を削除し,変更後の論理ホスト名に対して,クラスタ運用ができるように再セットアップしてください。
- Windowsの場合
-
論理ホスト名の削除方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 8.2.8 論理ホストの削除」を参照してください。
クラスタシステムのセットアップ方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 8. クラスタ運用時のセットアップ」を参照してください。
- UNIXの場合
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論理ホスト名の削除方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 17.2.8 論理ホストの削除」を参照してください。
クラスタシステムのセットアップ方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 17. クラスタ運用時のセットアップ」を参照してください。
なお,マネージャーホストの変更後のホスト名は,該当のマネージャーホストと通信するほかのホスト(JP1/AJS3 - Viewホスト,JP1/AJS3 - Web Consoleサーバ,ジョブの実行先のエージェントホスト,リモートジョブネットなどの実行元のほかのマネージャーホストなど)から,名前解決できる必要があります。
それらのホストで,マネージャーホストの変更後のホスト名から,マネージャーホストのIPアドレスが求まるようにhostsファイルなどを変更してください。
hostsファイルなどの設定変更に関する注意事項は,「(1) ホスト名変更に関する注意事項」を参照してください。
-
QUEUEジョブ,サブミットジョブを使用している場合は,jpqimportコマンドでQUEUEジョブ,サブミットジョブ実行環境を再作成する。
QUEUEジョブ,サブミットジョブ実行環境を再作成する方法については,「2.3.4(6) QUEUEジョブ,サブミットジョブ実行環境の作成」を参照してください。
なお,論理ホストの場合は手順6で再作成しているため,この操作は不要です。
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データベース環境を再セットアップする。
物理ホストのホスト名を変更した場合,物理ホストおよび論理ホストに構築したすべての組み込みDBのデータベース環境を再セットアップする必要があります。再セットアップの手順については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 23.4.1(6) 組み込みDBの再セットアップ」の手順3から手順7までを実施してください。
クラスタ構成の場合は実行系ホストの再セットアップを実施したあと,待機系ホストで,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 23.5.2(6) 組み込みDBの再セットアップ」の手順を実施してください。なお,論理ホスト名を変更する場合は,手順6の論理ホストの削除およびクラスタシステムのセットアップによって,データベース環境が再セットアップされるため,この手順は不要です。
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必要に応じて,次の作業を実施する。
項番
条件
実施する作業
1
名称を変更しようとしているホストを認証サーバ(JP1/Baseの機能)としても使用している場合
ユーザーマッピングの設定を変更します。
- Windowsの場合
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[JP1/Base環境設定]ダイアログボックスの[ユーザーマッピング]タブで[JP1ユーザー]の[サーバホスト名]に定義しているホスト名を,変更後の名称に変更します。
- UNIXの場合
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ユーザーマッピング定義ファイル(jp1BsUmap.conf)に定義しているホスト名を,変更後の名称に変更します。そのあと,jbsmkumapコマンドを実行します。
ユーザーマッピングの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
2
イベントジョブおよびカスタムイベントジョブを使用している場合
イベントジョブおよびカスタムイベントジョブを実行しているエージェントホストおよびマネージャーホスト(自ホストを含む)上で,jpoagoecコマンドを実行し,エージェントホストのJP1/AJS3サービスをコールドスタートします。
名称を変更しようとしているマネージャーホストから依頼を受けてイベントジョブおよびカスタムイベントジョブを実行しているすべてのホストで,jpoagoecコマンドを実行してください。コマンド実行手順は次のとおりです(手順は,ホスト名ManagerHostBを変更する場合の例です)。
-
「jpoagoec -p」コマンドを実行し,現在,イベント・アクションエージェント機能が記憶しているマネージャーホスト名を確認します。
(表示例)
ManagerHostA
ManagerHostB
-
「jpoagoec -d ManagerHostB」コマンドを実行し,ホスト名変更前のマネージャーホスト名を削除します。
-
エージェントホストのJP1/AJS3サービスをコールドスタートします。
コールドスタートは,次の手順で実施します。
- Windowsの場合
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コントロールパネルの[管理ツール]をダブルクリックします。
表示される[管理ツール]ダイアログボックスで,[サービス]をダブルクリックします。
起動させたいJP1/AJS3のサービス名を選択したあと,[操作]−[プロパティ]を選択します。
表示される[サービス名のプロパティ]ダイアログボックスの[全般]タブで,[開始パラメータ]にスタートモードとして「-cold」を指定します。
そのあと,[開始]ボタンをクリックします。
- UNIXの場合
-
「jajs_spmd -cold [-h 論理ホスト名]」コマンドを実行します。
3
通信暗号化機能を使用している場合で,かつサーバ証明書のCNまたはSANと異なるホスト名に変更するとき
サーバ証明書を取得し直して再配置します。
サーバ証明書のCNまたはSANと異なるホスト名に変更する場合は,サーバ証明書を取得し直して再配置する必要があります。サーバ証明書を再取得した場合で,発行元のCAが元のサーバ証明書の発行元のCAと異なるときは,さらにルート証明書の再取得と再配置も必要です。
サーバ証明書およびルート証明書の取得と配置方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 21.4 SSLを利用した通信の設定」を参照してください。
-
マネージャーホストのJP1/AJS3サービスをコールドスタートする。
ホスト名を変更した物理ホストまたは論理ホストをコールドスタートしてください。
-
手順2でバックアップしたジョブネット定義をajsdefineコマンドなどで回復する。
リカバリーの方法については,「2.3.4(9) ユニット定義のリカバリー」を参照してください。
-
手順3でバックアップした実行エージェント定義をajsagtaddコマンドで回復する。
リカバリーの方法については,「2.3.4(8) 実行エージェント情報のリカバリー」を参照してください。
-
手順4で停止したサービスを,必要に応じて起動する。
-
マネージャーホスト上で運用に必要なジョブネットを再実行登録する。
手順10でマネージャーホストをコールドスタートしているため,ジョブネットの実行登録がすべて解除されています。運用に必要なジョブネットを再実行登録してください。
-
必要に応じて,次の作業を実施する。
項番
条件
実施する作業
1
JP1/AJS3 - Web Consoleを使用している場合
JP1/AJS3 - Web Consoleの環境設定ファイル(ajs3web.conf)で,接続先マネージャーホスト名を変更し,JP1/AJS3 Web Application Serverサービスを再起動します。
環境設定ファイル(ajs3web.conf)の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 3.4.3 環境設定ファイル(ajs3web.conf)の設定項目の詳細」(Windowsの場合),またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 13.3.3 環境設定ファイル(ajs3web.conf)の設定項目の詳細」(Linuxの場合)を参照してください。
2
JP1/AJS3 - Web Consoleを使用している場合で,マネージャーホストにJP1/AJS3 - Web Consoleをインストールしているとき
Webサーバ定義ファイル(httpsd.conf)に変更後のホスト名を設定し,JP1/AJS3 HTTP Serverサービスを再起動します。
Webサーバ定義ファイル(httpsd.conf)の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 3.4.5 Webサーバ定義ファイル(httpsd.conf)の設定項目の詳細」(Windowsの場合),またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 13.3.5 Webサーバ定義ファイル(httpsd.conf)の設定項目の詳細」(UNIXの場合)を参照してください。
3
JP1/AJS3 - Web Consoleを使用している場合で,名称を変更しようとしているマネージャーホストのユニットをWeb GUI(ジョブポータル)の[ダッシュボード]画面の監視対象として設定しているとき
新しいホスト名でログインしたあとに監視対象を再設定します。
ログイン時の[接続ホスト名]にIPアドレスを指定している場合,再設定は不要です。
4
JP1/AJS3 - Web Consoleを使用している場合で,マネージャーホストにJP1/AJS3 - Web Consoleをインストールしている,かつJP1/IM連携の設定をしているとき
JP1/IMから呼び出すWeb Consoleサーバのホスト名の設定を変更します。
JP1/IMと連携する場合の設定については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 連携ガイド 10.2 JP1/IM連携時のセットアップ」を参照してください。
5
JP1/AJS3 - Web Consoleを使用している場合で,Web GUI(ジョブポータル)の操作制限機能を有効にしているとき
新しいホスト名でWeb GUI(ジョブポータル)にログインしたあと,変更する前のホスト名で適用していた操作許可設定ファイルを再適用します。
操作許可設定ファイルの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド 15.4.2 ユーザーごとの操作制限のカスタマイズ」を参照してください。
6
JP1/AJS3 - Web Consoleを使用している場合で,Web Consoleサーバからの接続を許可するマネージャーホストのホスト名を変更したとき
JP1/AJS3 - Web Consoleの環境設定ファイル(ajs3web.conf)で,接続を許可するマネージャーホスト名を変更します。
環境設定ファイル(ajs3web.conf)の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 3.4.3 環境設定ファイル(ajs3web.conf)の設定項目の詳細」(Windowsの場合),またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 13.3.3 環境設定ファイル(ajs3web.conf)の設定項目の詳細」(Linuxの場合)を参照してください。
7
HP NNM連携時に,NNMの監視ホストとして使用しているホストの名称を変更する場合
監視されるJP1/AJS3がインストールされているWindowsのホストでSNMPトラップの送信先を変更します。
SNMPトラップの送信先を設定する手順については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 連携ガイド 付録A.2(3) SNMPトラップの送信先を設定する」を参照してください。
なお,JP1/AJS3がインストールされているホストがUNIXの場合,SNMPトラップの送信先の設定は不要です。
(3) JP1/AJS3 - Agentのホスト名を変更する
JP1/AJS3 - Agentのホスト名を変更する前に,次のことをしておいてください。
- 事前準備
-
ホスト名を変更するエージェントホストにジョブを実行しないように検討しておく。
JP1/AJS3 - Agentのホスト名を変更する場合は,実行エージェントの運用に使用するコマンドで変更します。また,QUEUEジョブ,サブミットジョブを使用している場合は,手順4も実施してください。
JP1/AJS3 - Agentのホスト名を変更する手順を次に示します。
-
名称を変更しようとしているエージェントホストを実行先として実行登録しているジョブネットを終了し,登録解除する。
-
名称を変更しようとしているエージェントホストのJP1/AJS3のサービスを停止する。
JP1/AJS3のサービスについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 4.2.1 JP1/AJS3のサービスの種類」を参照してください。
JP1/AJS3のサービスの手動での停止方法については,「6.1.2 JP1/AJS3のサービスを手動で終了する」を参照してください。
また,JP1/AJS3のサービスは,物理ホストと,すべての論理ホストのサービスを停止してください。
-
マネージャーホストでajsagtaltコマンドを実行して,名称を変更しようとしているエージェントホストが定義された実行エージェント情報のホスト名を変更する。
ajsagtaltコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 3. 通常の運用で使用するコマンド ajsagtalt」を参照してください。
-
QUEUEジョブ,サブミットジョブを使用している場合は,マネージャーホストでjpqagtdelコマンドを実行し,変更前のエージェントホストを削除したあとにマネージャーホストでjpqagtaddコマンドを実行して変更後のエージェントホストを追加する。
jpqagtdelコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 4. 特別な運用で使用するコマンド jpqagtdel」を参照してください。
エージェントホストを追加した直後は,同時に作成されたデフォルトキューでジョブの受付口が閉じています。必要に応じてデフォルトキューの属性を変更してください。
jpqagtaddコマンドおよびデフォルトキューの属性の変更方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 4. 特別な運用で使用するコマンド jpqagtadd」を参照してください。
-
エージェントホストのホスト名を変更する。
エージェントホスト名を変更してください。
また,クラスタシステムを運用している場合で,かつ論理ホスト名を変更したときは,変更前の論理ホスト名を削除し,変更後の論理ホスト名に対して,クラスタ運用ができるように再セットアップしてください。
- Windowsの場合
-
論理ホスト名の削除方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 8.2.8 論理ホストの削除」を参照してください。
クラスタシステムのセットアップ方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 8. クラスタ運用時のセットアップ」を参照してください。
- UNIXの場合
-
論理ホスト名の削除方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 17.2.8 論理ホストの削除」を参照してください。
クラスタシステムのセットアップ方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 17. クラスタ運用時のセットアップ」を参照してください。
なお,エージェントホストの変更後のホスト名は,該当のエージェントと通信するほかのホスト(ジョブの実行元のマネージャーホストなど)から,名前解決できる必要があります。
それらのホストで,エージェントホストの変更後のホスト名から,IPアドレスが求まるようにhostsファイルなどを変更してください。
hostsファイルなどの設定変更に関する注意事項は,「(1) ホスト名変更に関する注意事項」を参照してください。
-
通信暗号化機能を使用している場合で,かつサーバ証明書のCNまたはSANと異なるホスト名に変更する場合は,サーバ証明書を取得し直して再配置する。
サーバ証明書のCNまたはSANと異なるホスト名に変更する場合は,サーバ証明書を取得し直して再配置する必要があります。サーバ証明書を再取得した場合で,発行元のCAが元のサーバ証明書の発行元のCAと異なるときは,さらにルート証明書の再取得と再配置も必要です。
サーバ証明書およびルート証明書の取得と配置方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 21.4 SSLを利用した通信の設定」を参照してください。
-
エージェントホストのJP1/AJS3サービスをコールドスタートする。
コールドスタートの手順については,「6.2.1 JP1/AJS3起動時の動作を一時的に変更する」を参照してください。
- 注意事項
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変更後のエージェントホストとマネージャーホストの間で通信ができることを確認してください。
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手順2で停止したサービスを,必要に応じて起動する。
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ジョブネットを再度実行登録して運用を再開する。
手順1で登録解除したジョブネットを,必要に応じて再度実行登録してください。
(4) JP1/AJS3 - Web Consoleのホスト名を変更する
JP1/AJS3 - Web Consoleのホスト名を変更する前に,次のことをしておいてください。
- 事前準備
-
ほかのホストから,ホスト名を変更するWeb Consoleサーバに対して,次の操作をしないようにする。
-
JP1/AJS3 - Web Consoleへのログインや操作
-
APIの実行
-
JP1/AJS3 - Web Consoleのホスト名を変更する際に必要な手順について説明します。
なお,ここで説明する手順は,JP1/AJS3 - Web ConsoleとJP1/AJS3 - Managerを別々のホストにインストールした場合の手順です。JP1/AJS3 - Web ConsoleとJP1/AJS3 - Managerを同一のホストにインストールした場合のホスト名の変更手順については,「(2) JP1/AJS3 - Managerのホスト名を変更する」を参照してください。
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Web ConsoleサーバのJP1/AJS3 HTTP ServerサービスとJP1/AJS3 Web Application Serverサービスを停止する。
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Web Consoleサーバのホスト名を変更する。
Web Consoleサーバのホスト名を変更してください。
なお,Web Consoleサーバのホスト名は,該当のサーバと通信するほかのホスト(Web GUIからログインする端末など)から,名前解決できる必要があります。
それらのホストで,Web Consoleサーバの変更後のホスト名からIPアドレスが求まるようにhostsファイルなどを変更してください。
hostsファイルなどの設定変更に関する注意事項は,「(1) ホスト名変更に関する注意事項」を参照してください。
-
通信暗号化機能を使用している場合で,かつサーバ証明書のCNまたはSANと異なるホスト名に変更する場合は,サーバ証明書を取得し直して再配置する。
サーバ証明書のCNまたはSANと異なるホスト名に変更する場合は,サーバ証明書を取得し直して再配置する必要があります。サーバ証明書を再取得した場合で,発行元のCAが元のサーバ証明書の発行元のCAと異なるときは,さらにルート証明書の再取得と再配置も必要です。
サーバ証明書およびルート証明書の取得と配置方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 21.4 SSLを利用した通信の設定」を参照してください。
-
Webサーバ定義ファイル(httpsd.conf)に,変更後のホスト名を設定する。
Webサーバ定義ファイル(httpsd.conf)の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 3.4.5 Webサーバ定義ファイル(httpsd.conf)の設定項目の詳細」(Windowsの場合),またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 13.3.5 Webサーバ定義ファイル(httpsd.conf)の設定項目の詳細」(UNIXの場合)を参照してください。
-
JP1/IM連携時に,JP1/IMから呼び出すWeb Consoleサーバのホスト名の設定を変更する。
JP1/IMと連携する場合の設定については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 連携ガイド 10.2 JP1/IM連携時のセットアップ」を参照してください。
-
Web ConsoleサーバのJP1/AJS3 HTTP ServerサービスとJP1/AJS3 Web Application Serverサービスを起動する。
(5) JP1/AJS3 - Viewのホスト名を変更する
JP1/AJS3 - Viewのホスト名を変更する手順を次に示します。
-
JP1/AJS3 - Viewからログオフする。
-
JP1/AJS3 - Viewホストのホスト名を変更する。
-
必要に応じて,JP1/AJS3 - Viewを起動してJP1/AJS3 - Managerホストに接続する。
JP1/AJS3 - Viewの[ログイン]画面の[接続ホスト名]にIPアドレスを指定して,JP1/AJS3 - Managerの物理ホストに接続する場合は,必ず物理ホスト名に対応したIPアドレスで接続してください。