15.2.15 エージェントのパイプ通信タイムアウト値の変更
ジョブ実行制御のエージェントプロセス間通信でパイプ通信のタイムアウトエラーが発生することがあります。その原因として,次のことが考えられます。
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大量のジョブが一時期に集中して実行された。
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CPUに高い負荷が掛かり,300秒以上の間CPUが割り当てられなかった。
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実メモリーが不足することでジョブ実行制御のエージェントプロセスが300秒以上の間スワップアウトされ,実行されなかった。
これらの発生条件が解消されないでパイプ通信のタイムアウトエラーが頻繁に発生するような場合は,エージェントプロセスが実行されるホスト上のパイプ通信タイムアウト時間を長めに変更して運用することを推奨します。なお,デフォルトは「300秒間」に設定されています。
エージェントのパイプ通信タイムアウト値の設定手順を次に示します。
- 〈この項の構成〉
(1) 定義手順
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JP1/AJS3のサービスを停止する。
次のコマンドを実行して,プロセスがすべて停止していることを確認します。
# /etc/opt/jp1ajs2/jajs_stop※ # /opt/jp1ajs2/bin/jajs_spmd_status
- 注※
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自動停止の設定がされていることを確認してください。
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次のコマンドを実行して,「(2) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターを設定する。
jajs_config -k "定義キー名" "環境設定パラメーター名"=定義内容
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JP1/AJS3を再起動する。
設定した内容が反映されます。
(2) 環境設定パラメーター一覧
定義キー |
環境設定パラメーター |
定義内容 |
---|---|---|
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1NBQAGENT\Job]※ |
"PipeComTimeout"= |
エージェントのパイプ通信タイムアウト値の定義 |
- 注※
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{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。
環境設定パラメーターの定義内容の詳細については,「20.5.2(59) PipeComTimeout」を参照してください。