5.1.3 実行エージェントグループ
実行エージェントグループは,実行エージェントをグルーピングして負荷分散を実現させます。グルーピングする実行エージェントに優先順位を付けておくことで,ジョブを配信するエージェントホストを決定し,ジョブを配信します。
実行エージェントグループを使用したジョブ実行の概要を次の図に示します。
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実行エージェントグループを指定できるユニットを次に示します。ただし,ジョブの詳細定義の[実行先サービス]に[標準]を指定した場合だけ該当します。
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ジョブネット※1
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ネストジョブネット※1
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PCジョブ
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UNIXジョブ
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フレキシブルジョブ※2
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HTTP接続ジョブ※3
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アクションジョブ
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カスタムジョブ
- 注※1
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イベントジョブおよびカスタムイベントジョブは,実行エージェントグループでの運用に対応していません。ルートジョブネットやネストジョブネットに実行エージェントグループを指定した場合,ジョブネット配下の実行エージェントの指定がないイベントジョブおよびカスタムイベントジョブは,ジョブネットに指定した実行エージェントグループを実行エージェントとしてジョブを実行しようとします。このとき,実行エージェントグループと同名の実行エージェントがある場合は該当する実行エージェントに対してイベントジョブおよびカスタムイベントジョブを実行します。実行エージェントグループと同名の実行エージェントがない場合はジョブの実行時に統合トレースログにメッセージ「KAVT0403-E 指定されたエージェントはジョブ実行環境に定義されていません(host=実行エージェント名,保守情報)」を出力してエラーになります。そのため,ルートジョブネットやネストジョブネットに実行エージェントグループを指定する場合には,ジョブネット配下のイベントジョブおよびカスタムイベントジョブに明示的に実行エージェントを指定しておいてください。
- 注※2
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フレキシブルジョブの場合,実行エージェントを中継エージェントに読み替えてください。
- 注※3
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HTTP接続ジョブの実行先サービスは[標準]で固定です。