4.5.5 ジョブネットやジョブの実行を中止する
ジョブネットやジョブの次回実行予定,または確定スケジュールを取り消します。
ジョブネットやジョブに対する実行中止は,変更を解除して元の実行予定に戻せます。ただし,確定実行登録や即時実行登録したルートジョブネットに対する実行中止は,解除できません。
実行中止したネストジョブネット,およびジョブは,実行条件を満たすと「未計画」から「計画未実行」状態となり,後続ジョブネット,およびジョブが実行されます。
実行の中止は,プランニンググループの下位にあるジョブネットに対しても実行できます。実行を中止したあと,実行を中止した期間に新しいジョブネットの定義を追加できます。
計画実行登録したルートジョブネットの次回実行予定を中止した場合,次の実行予定が繰り上がって次回実行予定になります。
ルートジョブネットの場合は,複数の実行予定を中止できます。計画実行登録したルートジョブネット下のネストジョブネットまたはジョブは,ルートジョブネットの次回実行予定に対応した実行予定だけが取り消せます。
計画実行登録したルートジョブネットを実行中止した場合,ルートジョブネットやネストジョブネットの一時変更情報※は,次の世代に引き継がれます。ネストジョブネットのスケジュールは,ルートジョブネットの次の世代に従って再計算されます。ただし,即時実行,一時変更,または追加操作され実行予定が確定しているネストジョブネットは,ルートジョブネットの実行中止や変更解除で,ルートジョブネットの実行日が変わる場合,変更後のルートジョブネットの実行日に合わせて,ネストジョブネットの実行日時が,ルートジョブネットの実行日の基準時刻から48時間以内に収まるように変更されます。
ネストジョブネットの実行時刻が変更され,意図しない実行時刻となった場合は,ネストジョブネットの実行予定を一時変更してください。
この操作は,JP1/AJS3 - View,Web GUI(ジョブポータル),計画一時変更(実行中止)APIまたはajsplanコマンドで実行できます。JP1/AJS3 - Viewでの操作については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド 9.5 ジョブネットやジョブの実行を一時的に中止する」を,Web GUI(ジョブポータル)での操作については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド 15.2.7 [マンスリースケジュール]画面」を,計画一時変更(実行中止)APIで操作する場合は,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 7.1.14 計画一時変更(実行中止)API」を,また,コマンドで操作する場合は,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 3. 通常の運用で使用するコマンド ajsplan」を参照してください。
- 注※
-
実行中止時には,遅延状態や待ち合わせ状態,次の一時変更操作による情報が次回実行予定へ引き継がれます。
しかし,リリース登録されているルートジョブネットを実行中止して,次回実行予定がリリース日時以降になった場合は,次回実行予定が生成し直されるため,情報は引き継がれません。
なお,遅延状態や待ち合わせ状態,次の一時変更操作による情報を削除して次回実行予定を生成したい場合は,実行中止ではなく期間や実行IDを指定して登録解除してください。登録解除については,「4.5.1 ジョブネットの登録を解除する」を参照してください。
表4‒4 計画実行登録したルートジョブネットを実行中止した場合の,一時変更操作による情報の次回実行予定への引き継ぎ有無 一時変更操作
ジョブネット
ジョブ
ルート
ネスト
日時変更
×
〇
−
即時実行
×
〇
−
実行中止
×
〇
〇
保留属性一時変更
〇
〇
〇
遅延監視一時変更
〇
〇
−
優先順位一時変更
〇
〇
−
実行順序制御方式の一時変更
〇
−
−
起動条件の無効化,成立待ち時間の変更,成立待ち回数の変更
〇
−
−
待ち合わせ条件の一時変更
〇
〇
〇
- (凡例)
-
ルート:ルートジョブネット
ネスト:ネストジョブネット
○:引き継ぐ。
×:引き継がない。
−:操作できない。