付録H.5 macdedupexceptions.txt
MACアドレスベースのノードの重複削除ロジックの例外と見なされているノードタイプのsysObjectIDの値を含むファイル
SYNOPSIS
macdedupexceptions.txt
DESCRIPTION
NNMiは,ノードが実際にはデータベース内の他のノードと重複していることを検出するために,様々な複雑なアルゴリズムを使用します。 場合によっては,NNMiはMACアドレスを比較し,DHCPリースの期限切れのためにノードが新しいIPアドレスを割り当てられたかどうか判断します。これは,ファイアウォールやロードバランサーなどの一部のネットワークデバイスで問題が発生する場合があります。これらのデバイスは,複数の異なるデバイス間で共通のIPアドレスとMACアドレスを使用することがあります。通常,NNMiはSNMP sysNameの違いにより,これらのデバイスを区別します。しかし,異なるSNMP sysNameを設定できない場合もあります。これらのケースでは,NNMiは,デバイスが重複していると判断して,データベースからいずれかのデバイスを削除することがあります。
このようなロードバランサーやファイアウォールのようなデバイスについては,macdedupexceptions.txtファイルに,これらのデバイスのSNMP sysObjectIDの値を記載することによって,重複削除アルゴリズムを修正するようNNMiに指示することができます。このファイルに含めるための良い候補となるデバイスには,次の特性があります。
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デバイスは,DHCPサーバからIPアドレスを取得してはいけません。IPアドレスは静的に割り当てられる必要があります。
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デバイスは,一意の管理IPアドレスを使用する必要があります。
この設定ファイルに有用なデバイスの例を次に示します。
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デバイスは,いくつかの共通IPアドレスとMACアドレスを使用し,同一のSNMP sysNameを共有している別のデバイスと共に,冗長構成として設定されています。
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デバイスは,いくつかの仮想インスタンスをサポートする物理デバイスであり,そこでは各インスタンスが同様のIPアドレスとMACアドレスを使用し,同一のSNMP sysNameを共用している可能性があります。
正しく検出されることが必要なデバイスに関するエントリのみを,NNMiの管理者がこのファイルに追加することを推奨します。不要なエントリを追加すると,予期しない結果になるおそれがあります。
ファイルには,一つ以上のSNMP sysObjectIDの値(各行に一つの値)を含めることができます。「#」で始まる行は,空行と同様にコメント行として扱われます。コメントはsysObjectIDに続けて,「#」で開始し行末まで指定することもできます。sysObjectIDの前後の空白は無視されます。 また,sysObjectID値の先頭のドット(.)はオプションです。
初期状態ではこのファイルは用意されていません。必要な場合,NNMiの管理者が作成する必要があります。 ファイルはNNMiの起動時に読み込まれます。NNMiの起動後に行われた変更は,NNMiが再起動されるまで有効になりません。
EXAMPLES
macdedupexceptions.txtファイルの例を次に示します。
# F5 BIG-IP Pb200 ロードバランサー機器 .1.3.6.1.4.1.3375.2.1.3.4.19 1.3.6.1.4.1.9.1.1291 #Cisco ACE サービスモジュール
AUTHOR
macdedupexceptions.txt was developed by Micro Focus.
FILES
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Windows:%NNM_DATA%\shared\nnm\conf\disco\macdedupexceptions.txt
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Linux:$NNM_DATA/shared/nnm/conf/disco/macdedupexceptions.txt