付録H.4 ipnolookup.conf
システムIPネームサーバーを使用したホスト名解決の対象から除外するIPアドレスまたはワイルドカード指定のIPアドレスを格納したファイル
SYNOPSIS
ipnolookup.conf
DESCRIPTION
ipnolookup.confは,すべてのNNMiプロセスが,システムIPネームサーバーを使用してホスト名を解決するかどうかを決定するのに使用するファイルです。各NNMiプロセスは,IPアドレスからホスト名を解決する前に,IPアドレスとこのファイルの各エントリとを突き合わせチェックします。一致するエントリが見つかった場合,NNMiプロセスはシステムIPネームサーバーを使用したホスト解決を行いません。
このファイルには,各行に一つのIPアドレスまたはIPアドレスのワイルドカードを含むエントリを追加します。一つのエントリを複数の行に記述することはできません。コメントを追加するには,コメントの前に記号(#)を追加します。このようにすると,その行の#以降の部分が無視されます。ipnolookup.confファイルには空白行を追加できます。
ipnolookup.confファイルは,特定のIPアドレス(またはIPアドレスの範囲)をシステムIPネームサーバーを使用したホスト名解決から除外するときに使用します。
ipnolookup.confファイルは管理者が作成する必要があります。初期状態ではこのファイルは用意されていません。
NNMiプロセスが起動しているときにipnolookup.confファイルの変更を反映する場合は,%NnmInstallDir%support\nmsdnssync.ovplコマンド(Windowsの場合)または$NnmInstallDir/support/nmsdnssync.ovplコマンド(Linuxの場合)を引数なしで実行します。
EXAMPLES
ipnolookup.confファイルの例を次に示します。
# 特定の IP アドレスを指定する例 192.168.1.100 # ワイルドカードを使用した IP アドレスの指定例 10.*.*.* # IP アドレスの範囲指定例 192.168.1.101-255
最初の例では,多くのWebサイトがIPアドレスに192.168.*.*を使用するため,この単独IPアドレスはインターネットにルーティングされる可能性があります。二番目の例に示すワイルドカードを使用したIPアドレス範囲指定は,NATアドレスとなる可能性があります。したがって,この指定方法は通信には不向きです。三番目の例では,IPのワイルドカード範囲が,プライマリIPアドレス以外の目的で使用されるアドレスの組である可能性があります。
AUTHOR
ipnolookup.conf was developed by Micro Focus.
FILES
-
Windows:%NNM_DATA%\shared\nnm\conf\ipnolookup.conf
-
Linux:$NNM_DATA/shared/nnm/conf/ipnolookup.conf
SEE ALSO