付録G.33 nnmloadnodegroups.ovpl
このコマンドは,CSV ファイルからノードグループ定義を読み込みます。
SYNOPSIS
nnmloadnodegroups.ovpl [-?] [-u <username> -p <password> ] [-r true | false] -f <csv_filename>
DESCRIPTION
nnmloadnodegroups.ovplは,CSVファイルからノードグループの定義を読み込みます。このコマンドは,外部データストアで定義されているノードデータが多数あり,かつ,ノードグループの初期定義としてNNMiのデータベースに読み込みたい場合に便利です。NNMiに読み込んだ後,ノードグループフォームを使用すると,ノードグループの定義を変更できます。
次の設定は,CSVファイルで設定することはできません。ノードグループを読み込んでから,ノードグループフォームを使用してデフォルト設定を変更する必要があります。
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ステータスの計算 = true(NNMiはこのノードグループのステータスを計算します)
Parameters
nnmloadnodegroups.ovplコマンドは,次のオプションをサポートします。
- -?
- コマンドの使用方法を表示します。
- -u <username>
- コマンドの実行に必要な NNMi の管理者名を指定します。 nnm.properties ファイルが存在していない限り,これが必要になります。詳細はnnm.propertiesリファレンスページを参照してください。
- -p <password>
- コマンドの実行に必要な NNMi の管理者パスワードを指定します。 nnm.properties ファイルが存在していない限り,これが必要になります。詳細はnnm.propertiesリファレンスページを参照してください。
- -r true | false
- このオプションを使用する前に,既存のノードグループ設定をバックアップしてください。
- -r false(デフォルト設定)の場合,ノードグループ名が既にNNMiデータベースに存在すると,nnmloadnodegroups.ovplコマンドは以前の設定を変更しません。
- -r trueの場合,同じName(Column 1)の既存のノードグループのすべての設定が,CSVファイルの値で上書きされます。
- 注意:マージではなく,そのノードグループのすべての設定が完全に置き換えられます。
- 注意:階層内のグループでこの置き換えオプションを使用する場合は,すべての子グループが同一のCSVファイルに存在する必要があります。また,子ノードグループは親ノードグループよりも先に記載してください。
- -f <csv_filename>
- ノードグループを定義したCSVファイルを指定します。
Syntax of Comma Separated File
- ユーザーが指定するCSVファイルには次の構文が必要です。
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(必須: Column 1)Node Group Nameの値を指定する必要があります。
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(任意: Column 2 - Column 14)値のないカラムは空にしてください。
Column 14の終わりを示すカンマは必要ありません。カラム内で最後の項目の後(とカンマ「,」の間)にセミコロン「;」は必要ありません。
NNMiは次の方法で,すべての設定の結果を統合します。
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NNMiは最初にDevice Filters(Column 5)を評価します。このノードグループに含まれるためには,ノードは少なくとも一つの定義に一致する必要があります。
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NNMiは次にAdditional Filters(Column 7 - Column 14)を評価します。このノードグループに含まれるためには,すべてのAdditional Filtersの定義もパスする必要があります。
注意:読み込んだ後で,ノードグループフォームの追加のフィルタータブにカラム7-14の設定が統合されて表示されます。ノードグループフォームの追加のフィルターエディタで,デフォルトの論理演算を変更できます。
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フィルターに関係なく,すべてのAdditional Nodes(Column 6)はノードグループに含まれます。
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すべての Child Node Groups(Column 4)の結果は,Additional Nodesと同様の扱いになります。
空のラインまたは「#」で始まるラインはコメントとして無視されます。次のコメントを1行目に追加することで,必要となるカラムの構文の参考になります。
#[NodeGroupName],[Notes],[AddtoFilterList],[ChildNodeGroup:0/1;...],DeviceFilter[Category1:Vendor1:Family1:Profile1;...],AdditionalNodes[Fully-Qaul-hostname;...],AdditionalFilters > [hostname;...],[hostedIPAddress;...],[mgmtIPAddress;...],[customAttrName/customAttrValue;...],[capability;...],[SecurityGroupDetails;...],[TenantDetails;...],[NodeName;...]
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- Column 1(A):Node Group Name
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(必須)インポートしたいノードグループの名前を指定します(ノードグループフォームの名前属性の値になります)。
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- Column 2(B):Notes
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(任意)ノードグループの説明を記述します(ノードグループフォームの「注」フィールドのテキストになります)。
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- Column 3(C):Add to View Filter List
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(任意)ノードグループフォームの「ビューフィルターリストに追加」を設定します。
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1(デフォルト設定)の場合,ノードビューなどのテーブルビューを表示するとき,ドロップダウンリストでこのノードグループが利用可能になります。
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0の場合,ビュードロップダウンリストにこのノードグループを含めません。
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推奨:最上位の親ノードグループまたは使用頻度が最も多いノードグループでのみ,この値を1に設定してください。極端に多くのノードグループで設定すると,リストが長くなり使用しにくくなります。
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- Column 4(D) :Child Node Groups
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(任意)「;」で区切って,子のノードグループの一覧を指定します(ノードグループフォームの子のノードグループタブに表示されます)。
注意:子のノードグループを設定する場合,既に NNMiデータベースに存在するか,同じCSVファイルで定義されているノードグループを指定してください。
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例:ChildNodeGroup1:1[;ChildNodeGroup2:0;...]
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0(デフォルトの設定)の場合,子のノードグループが親のノードグループのマップにノードグループアイコンで表示されます。
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1の場合,親のノードグループのマップに子のノードグループを拡張します。親ノードグループに定義されているかように,すべてのノードを表示します。
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子ノードグループに対する有効なエントリは次のとおりです。
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computers:1
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computers:0
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computers:
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computers:;printers:1
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- Column 5(E) :Device Filters
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(任意)「;」で区切って,デバイスフィルターを追加します(ノードグループフォームのデバイスフィルタータブに表示されます)。各フィルターは,次の書式のように,「:」で区切られた四つの部分で構成されています。
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Category1:Vendor1:Family1:Profile1[;Category2:Vendor2:Family2:Profile2 ...]
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一致するフィルターの件数を増やすために,フィルター指定の一部を省略することができます。例えば,Category1およびVendor1に対する任意のファミリを一致させたい場合,次のエントリを追加してください。
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Category1:Vendor1::
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filter1に対するファミリ,およびfilter2に対するファミリとプロファイルを入力したくない場合,次のエントリを指定してください。
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Category1:vendor1::profile1;Category2:vendor2::;
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デバイスプロファイルに対する有効なエントリの例は次のとおりです。
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com.hp.ov.nms.devices.printer:com.hp.ov.nms.devices.hewlettpackard::.1.3.6.1.4.1.9.1.380
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com.mycomp.ov.nms.devices.printer:com.hp.ov.nms.devices.mycompanyname::
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com.hp.ov.nms.devices.printer:::
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:::.1.3.6.1.4.1.9.1.380
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- Column 6(F) :Additional Nodes
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(任意)「;」で区切られたこのノードグループに追加したいノードホスト名の一覧を指定します(ノードグループフォームの追加のノードタブに表示されます)。ホスト名はノードフォームのホスト名属性に表示される現在の完全な大文字小文字を区別した値を指定します。
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例えば:hostname1.x.y.z;hostname2.x.y.z;hostname3.x.y.z
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- Column 7(G) :Additional Filters "hostname" code (Hostname Wildcards)
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(任意)「;」で区切られたホスト名ワイルドカードの一覧を指定します(演算子「like」と同じ)。その他の演算子を使用する場合は,ノードグループフォームを使用してください(追加のフィルタータブに表示されます)。
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例えば:*.cnd.hp.com;*snmp.hp.com
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- Column 8(H) :Additional Filters "hostedIPAddress" code (Hosted IP Address Ranges)
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(任意)「;」で区切られた所有するIPアドレスの範囲の一覧を指定します(演算子「between」と同じ)。その他の演算子を使用する場合は,ノードグループフォームを使用してください(追加のフィルタータブに表示されます)。範囲の指定には,下方アドレスと上方アドレスをダッシュで区切ってください。両端のアドレスが範囲に含まれます。単一のIPアドレスを範囲に指定する場合,下方アドレスと上方アドレスの両方に同一の値を使用してください。ノード上の任意のアドレスがこの範囲に一致する場合,ノードグループにこのノードが指定されます。
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有効な例:10.20.30.1-10.20.30.254;192.168.177.1-192.168.180.254;1.1.1.1-1.1.1.1
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- Column 9(I) :Additional Filters "mgmtIPAddress" code (Management Address Ranges)
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(任意)「;」で区切られた管理アドレス範囲の一覧を指定します(演算子「between」と同じ)。範囲は所有するIPアドレスの範囲と同じ形式です。その他の演算子を使用する場合は,ノードグループフォームを使用してください(追加のフィルタータブに表示されます)。SNMPをサポートしているノードのみ,スパイラル検出が管理IPアドレスを作成することに注意してください。スパイラル検出で管理アドレスを選択する方法の詳細については,ノードフォームの管理アドレスフィールドに対するオンラインヘルプを参照してください。
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- Column 10(J) :Additional Filters "customAttrName:customAttrValue" codes (Custom Node Attributes)
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(任意)'"カスタム属性名" オペレータ "カスタム属性値"[;...]' のフォーマットで,ノードのカスタム属性を記述します。名前と値は引用符で囲む必要があることに注意してください(単一引用符(')は定義に含みません。このヘルプで先頭と末尾を示すためにのみ使用)。Custom Node Attributesの設定は,ノードフォームの追加のフィルタータブに表示されます。
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オペレータの有効な値は次のとおりです。
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=, !=, like, not like, >, >=, <, <=(その他の演算子を使用する場合は,ノードグループフォームを使用してください)。
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複数のカスタム属性文は,セミコロンで区切って指定できます。例えば,'"Location" = "Bldg. Five";"Service Type" = "eCommerce"' です。複数の "customAttrName:customAttrValue" の記述は「AND」で処理されます。つまり,ノードがノードグループに含まれるには,すべての文がtrueである必要があります。
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- Column 11(K) :Additional Filters "capability" code (Capabilities)
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(任意)'capability オペレータ "ケーパビリティ値"[;...]' のフォーマットで,ノードのケーパビリティを記述します。値は引用符で囲む必要があることに注意してください(単一引用符(')は定義に含みません。このヘルプで先頭と末尾を示すためにのみ使用)。Capabilities の設定は,ノードフォームの追加のフィルタータブに表示されます。
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オペレータの有効な値は次のとおりです。
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=, !=, like, not like(その他の演算子を使用する場合は,ノードグループフォームを使用してください)。
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複数のケーパビリティ文はセミコロンで区切って指定できます。例えば,'capability = "com.hp.ov.nms.isLANSwitch";capability != "com.hp.ov.nms.isIPv4Router"' です。 複数のケーパビリティ文は「AND」で処理されます。つまり,ノードがノードグループに含まれるには,すべての文がtrueである必要があります。
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- Column 12(L) :Security Group Details
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(任意)このノードグループに追加するセキュリティグループのプロパティの一覧を,セミコロン「;」で区切って指定します。このノードグループをUUIDでセキュリティグループに関連付けるには,セキュリティグループのUUIDを(xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx)形式で入力します。ここで,(x)は16進数(0~9a~fA~F)であり,そうでない場合は,ノードグループは名前によってセキュリティグループに関係付けられていると仮定されます。
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例えば,12345678-1234-1234-1234-123456123456;test_security_group_name です。
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- Column 13(M) :Tenant Details
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(任意)このノードグループに追加するテナントのプロパティの一覧を,セミコロン「;」で区切って指定します。このノードグループをUUIDでテナントに関連付けるには,テナントの UUID を(xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx)形式で入力します。ここで,(x)は 16進数(0~9a~fA~F)であり,そうでない場合は,ノードグループは名前によってテナントに関係付けられていると仮定されます。
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例えば,12345678-1234-1234-1234-123456123456;test_tenant_name です。
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- Column 14(N) :Node Name
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(任意)このノードグループに追加するノードの一覧をセミコロン「;」で区切って指定します。このノードグループをノード名でノードに関連付けるには,セミコロン区切りの値の一覧にノード名を含めます。
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例えば,test_node_name;node_name_2 です。
Use of Microsoft Excel
カンマ区切りファイルを作成する場合,Microsoft Excelが手ごろなツールですが,CSVファイルではカラム幅,コメントなどが維持されません。nnmloadnodegroups.ovpl入力ファイルをネイティブのXLSフォーマットとして保存後に,"名前を付けて保存(A)..." を実行してCSVファイルを作成するのが賢明です。この場合,XLSフォーマットのファイルにExcelコメントを追加し,カラム幅を拡大することが可能であり,カンマ文字をエスケープする必要もありません。また,Microsoft Excelでは,子ノードグループのリストを作成することが容易です。Column 4(D)に次のような計算値を指定するだけです。
=$A1&":0;"&$A2&":0;"&$A3&":0;"&$A4&":0;"&$A5&":0;"&$A6&":0;"&$A7&":0;"
この例では最初の 7行分の最初のカラムで定義されたノードグループを現在の行の最初のセルで定義されたノードグループ名を持つノードグループの子として統合します。このExcel参照を利用すると,最初のカラムで子ノードグループをリネームしても,元に返って親ノードグループのカラムにある参照を変更する必要がありません。Microsoft Excelで先頭に # がある行でカンマを入力すると,XLSファイルをCSVファイルとして保存したときに,コメントなしのエントリができます(#で始まる名前を持つノードグループが作成されます)。
EXAMPLES
CSV ファイルの内容例は次のようになります。
SNMP,Nodes that support SNMP and that are present in Colorado,,,,server1.myco.com;server2.myco.com,*.hp.com
- メモ
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CSV ファイルにデータを入力する場合,その他の目的で区切り文字「:」と「;」を使用しないでください(例えば,子ノードグループの名前など)。区切り文字を使用したい場合は,「\」でエスケープしてください。 例えば:
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"computer:1" は "computer\:1" のように入力します。
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"computer;1" は "computer\;1" のように入力します。
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"computer\:1" は "computer\\:1" のように入力します。
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CSV ファイルのカラム1 に定義した Name に一致する既存のノードグループを上書きしないように,CSV ファイルからノードグループを読み込むには:
nnmloadnodegroups.ovpl -u system -p myadminpasswd -f /tmp/test.csv
CSV ファイルのカラム1 に定義した Name に一致する既存のノードグループを上書きして,CSV ファイルからノードグループを読み込むには:
nnmloadnodegroups.ovpl -u system -p myadminpasswd -r true -f /tmp/test.csv
AUTHOR
nnmloadnodegroups.ovpl was developed by Micro Focus.
FILES
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Windows:%NNM_BIN%\nnmloadnodegroups.ovpl
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Linux:$NNM_BIN/nnmloadnodegroups.ovpl