付録G.30 nnmloadinterfacegroups.ovpl
このコマンドは,CSVファイルからインタフェースグループ定義を読み込みます。
SYNOPSIS
nnmloadinterfacegroups.ovpl [-?] [-u <username> -p <password>] [-r true | false] -f <csv_filename>
DESCRIPTION
nnmloadinterfacegroups.ovplコマンドは,CSVファイルからインタフェースグループの定義を読み込みます。このコマンドは,外部データストアで定義されているインタフェースデータが多数あり,かつ,インタフェースグループの定義としてNNMiのデータベースに読み込みたい場合に便利です。NNMiに読み込んだ後,インタフェースグループフォームを使用すると,インタフェースグループの定義を変更できます。
Parameters
nnmloadinterfacegroups.ovplコマンドは,次のオプションをサポートします。
- -?
-
コマンドの使用方法を表示します。
- -u <username>
-
コマンドの実行に必要なNNMiの管理者名を指定します。nnm.propertiesファイルが存在していない限り,これが必要になります。詳細はnnm.propertiesリファレンスページを参照してください。
- -p <password>
-
コマンドの実行に必要なNNMiの管理者パスワードを指定します。nnm.propertiesファイルが存在していない限り,これが必要になります。詳細はnnm.propertiesリファレンスページを参照してください。
- -r true | false
このオプションを使用する前に,既存のインタフェースグループ設定をバックアップしてください。
-r false(デフォルト設定)の場合,インタフェースグループ名が既にNNMiデータベースに存在すると,nnmloadinterfacegroups.ovplコマンドは以前の設定を変更しません。-r trueの場合,同じName(Column 1)の既存のインタフェースグループのすべての設定が,CSVファイルの値で上書きされます。
注意:マージではなく,そのインタフェースグループのすべての設定が完全に置き換えられます。
- -f <csv_filename>
-
インタフェースグループを定義したCSVファイルを指定します。
Syntax of Comma-Separated File
注意:改行文字,カンマ,引用符などの特殊文字を含むフィールドは,CSVファイルでは二重引用符で囲む必要があります。 二重引用符が埋め込まれたフィールドも,RFC4180(CSVファイルの一般的書式,およびMIMEタイプ)の仕様に準拠し,二重引用符で囲まれたフィールド中の二つの二重引用符によるエスケープされた形式を使用する必要があります。
ユーザーが指定するCSVファイルには次の構文が必要です。
(必須:Column1)インタフェースグループ名を指定する必要があります。
(任意:Column2-Column7)値のないカラムは空にしてください。
Column7の終わりを示すカンマは必要ありません。カラム内で最後の項目の後(とカンマ「,」の間)にセミコロン「;」は必要ありません。
NNMiは次の方法で,すべての設定の結果を統合します。
-
NNMiは最初にifType Filters(Column6)を評価します。このインタフェースグループに含まれるためには,インタフェースは少なくとも一つの定義に一致する必要があります。
-
NNMiは次にAdditional Filters(Column7)を評価します。このインタフェースグループに含まれるためには,すべてのAdditional Filtersの定義もパスする必要があります。
-
Node Group(Column5)がこのインタフェースグループに指定されている場合,このグループ内の任意のインタフェースは,そのノードグループのメンバーであるノードに含まれている必要があります。
空白行または「#」で始まる行はコメントとして無視されます。次のコメントを1行目に追加することで,必要となるカラムの構文の参考になります。
#InterfaceGroupName,[Notes],[AddtoFilterList],[AddtoPerformanceFilterList],[NodeGroupName],[ifType1;...],[AdditionalFilters]
-
- Column1(A):Interface Group Name
-
(必須)インポートしたいインタフェースグループの名前を指定します(インタフェースグループフォームの名前属性の値になります)。
-
- Column2(B):Notes
-
(任意)インタフェースグループの説明を記述します(インタフェースグループフォームの「注」フィールドのテキストになります)。
-
- Column3(C):Add to View Filter List
-
- (任意)インタフェースグループフォームの「ビューフィルターリストに追加」を設定します。
-
1(デフォルト設定)の場合,インタフェースビューなどのテーブルビューを表示するとき,ドロップダウンリストでこのインタフェースグループが利用可能になります。
-
0の場合,ビュードロップダウンフィルターリストにこのインタフェースグループを含めません。
-
推奨:使用頻度が最も多いインタフェースグループでのみ,この値を 1 に設定してください。極端に多くのインタフェースグループで設定すると,リストが長くなり使用しにくくなります。
-
- Column4(D):Add to Performance Filter List
-
(任意)インタフェースグループフォームの「NNMi iSPI Performance」を設定します。NNMiでは使用できませんので,何も指定しないでください。
-
- Column5(E):Node Group Name
-
(任意)指定されたノードグループは,このインタフェースグループのフィルタとして機能します。
-
注意:既にNNMiデータベースに存在するノードグループを指定してください。
-
- Column6(F):ifType Filters
-
(任意)「;」で区切って,ifTypeフィルターの設定を追加します(インポート後,これらの定義はインタフェースグループフォームのifType フィルタータブに表示されます)。それぞれのifTypeはifType 名によって識別されます。
-
NNMiのコンソールに表示される正確なifType名を指定します。
-
ifTypeフィルターに指定するエントリの例は次のとおりです。
-
-
ds0;ds0Bundle;ds1;ds1FDL;ds3;g703at2mb
-
ppp;pppMultilinkBundle;propPointToPointSerial;slip
-
ethernetCsmacd
-
-
- Column7(G):Additional Filters
-
(任意)インタフェースグループに含まれるインタフェースを絞り込むために使用される追加のフィルター式を指定します。追加のフィルターのフォーマットは次のとおりです。
-
-
一致する括弧のセット内に,フィルターの条件演算子とそれに関連付けられているフィルター条件を定義します。
-
フィルター属性,フィルター演算子,フィルター値の順番で指定して,フィルターを定義します。
-
-
インタフェースグループフォームで使用可能なすべてのフィルター属性と演算子がサポートされています。複数のフィルター値を指定する場合は,「:」を区切り文字として使用します。一つのフィルター条件演算子に複数のフィルターを指定する場合は,「;」を区切り文字として使用します。スペースは,フィルター属性とフィルター演算子,フィルター演算子とフィルター値を区切るために使用されます。
- フィルター属性:
-
-
ifAlias
-
ifDesc
-
ifIndex
-
ifName
-
ifSpeed
-
hostedOn
-
ipAddress
-
isSnmpInterface
-
sysOidInterface
-
devCategoryInterface
-
devVendorInterface
-
devFamilyInterface
-
customAttrName
-
customAttrValue
-
capability
-
vlanId
-
vlanName
-
ifPhysAddress
-
configuredDuplexSetting
-
- フィルター演算子:
-
-
!=
-
>
-
>=
-
<
-
<=
-
=
-
between
-
in
-
is_not_null
-
is_null
-
like
-
not_between
-
not_in
-
not_like
-
- フィルター条件演算子:
-
-
AND
-
OR
-
NOT
-
EXISTS
-
NOT_EXISTS
-
- 例:
-
-
(AND hostedOn like *.mycompany.com (OR (EXISTS (AND customAttrName = circuit; customAttrValue = 12) ) (EXISTS (AND customAttrName = circuit; customAttrValue = 15) ) ) )
-
(AND hostedOn like *.mycompany.com (EXISTS (AND customAttrName = circuit; customAttrValue in 12:15) ) )
-
hostedOn like *.mycompany.com
-
ifAlias = " Alias with leading and trailing spaces "
-
ifAlias = Alias with embedded \"double quotes\"\
-
- カラム7では,ダブルクォートをダブルクォートでエスケープする,RFC4180の規則は適用されません。その結果,次のようなファイルを作成します。
-
"My Group",,,,,,"ifAlias = Alias with embedded \"double quotes\""
Note
フィルター値を入力する場合,特殊文字「"」,「(」,「)」,「:」および「;」は使用しないでください。特殊文字を使用したい場合は,「\」でエスケープしてください。例えば
-
'circuit:57' は 'circuit\:57' のように入力します。
-
'circuit(57)' は 'circuit\(57\)' のように入力します。
-
'circuit"57"' は 'circuit\"57\"' のように入力します。
-
'circuit;57' は 'circuit\;57' のように入力します。
-
'circuit\:57' は 'circuit\\\:57' のように入力します。
"My Group",,,,,,"ifAlias = circuit\(57\)"
"My Group",,,,,,"ifAlias = circuit\"57\""
Use of Microsoft Excel
カンマ区切りファイルを作成する場合,Microsoft Excelが手ごろなツールですが,CSVファイルではカラム幅,コメントなどが維持されません。nnmloadinterfacegroups.ovplの入力ファイルをネイティブのXLSフォーマットとして保存後に,"名前を付けて保存(A)..."を実行してCSVファイルを作成するのが賢明です。この場合,XLSフォーマットのファイルにExcelコメントを追加し,カラム幅を拡大することが可能であり,カンマ文字をエスケープする必要もありません。
Microsoft Excel で先頭に#がある行でカンマを入力すると,XLSファイルをCSVファイルとして保存したときに,コメントなしのエントリができます(#で始まる名前を持つインタフェースグループが作成されます)。
EXAMPLES
CSVファイルの内容例は次のようになります。
Point to Point Interfaces,Point to Point Interfaces are usually associated with dial-up.,1,,,ppp;pppMultilinkBundle;propPointToPointSerial;slip
CSVファイルのカラム1に定義したNameに一致する既存のインタフェースグループを上書きしないように,CSVファイルからインタフェースグループを読み込むには;
nnmloadinterfacegroups.ovpl -u system -p myadminpasswd -f /tmp/test.csv
CSVファイルのカラム1に定義したNameに一致する既存のインタフェースグループを上書きして,CSVファイルからインタフェースグループを読み込むには:
nnmloadinterfacegroups.ovpl -u system -p myadminpasswd -r true -f /tmp/test.csv
AUTHOR
nnmloadinterfacegroups.ovpl was developed by Micro Focus.
FILES
-
Windows:%NNM_BIN%\nnmloadinterfacegroups.ovpl
-
Linux:$NNM_BIN/nnmloadinterfacegroups.ovpl
SEE ALSO
nnmconfigimport.ovpl, nnmloadnodegroups.ovpl, nnm.properties.