7.5 ステータスポーリングの調整
ステータスポーリングのパフォーマンスは次の重要な変数の影響を受けます。
ポーリングされるデバイス/インタフェースの数
設定されるポーリングの種類
各デバイスのポーリングの頻度
これらの変数は,ネットワーク管理のニーズによって決まります。ステータスポーリングについてパフォーマンス上の問題がある場合は,次の設定を確認してください。
個別のノードのポーリング設定はノードグループとインタフェースグループ内のメンバーシップによって制御されるので,類似のポーリング要求のあるノードまたはインタフェースがグループに含まれていることを確認します。
未接続インタフェースまたはIPアドレスをホストするインタフェースをポーリングしている場合は,設定をチェックして,必要なインタフェースだけをポーリングしていることを確認します。特別な制御を用意し,最小のインタフェースのサブセットを選んでポーリングするために,([モニタリングの設定]フォームの[デフォルト設定]にではなく)[ノードの設定]フォームまたは[インタフェースの設定]フォームでこれらのポーリングを有効にしてください。
未接続インタフェースのポーリングでは,未接続のすべてのインタフェースが監視されることを覚えておいてください。IPアドレスのある未接続のインタフェースだけを監視するには,IPアドレスをホストするインタフェースのポーリングを有効にします。
監視設定とは無関係に,ステータスポーリングは,ネットワーク応答性に左右され,全般的なシステムパフォーマンスの影響を受ける可能性があります。デフォルトのポーリング間隔でのステータスポーリングは多くのネットワーク負荷を掛けませんが,NNMiサーバーとポーリングされているデバイスの間のネットワークリンクのパフォーマンスが低い場合,ステータスポーリングのパフォーマンスも低くなる可能性があります。タイムアウトを大きくし,再試行の数を小さく設定すると,ネットワーク負荷を低減できますが,これらの設定変更はあまり効果がないかもしれません。タイミングの良いポーリングを行うには,適切なネットワークパフォーマンスと十分なシステムリソース(CPU,メモリ)が必要です。
コンポーネント稼働状態監視を有効または無効にしても,ポーリングのタイミングには影響がありません。スケジュールされた時刻に,追加のMIBオブジェクトが収集されるだけです。ただし,コンポーネントヘルス監視を無効にすると,State Pollerが使用するメモリの量が減少する可能性があります。