5.5.17 データストア作成
機能
VMware vSphere ESXiにデータストアを追加します。
この部品が前提とするサーバを次に示します。
・vCenterサーバ
VMware vCenter Serverがインストールされているサーバです。
・ESXサーバ
VMware vSphere ESXiがインストールされているサーバです。
・vCenter操作サーバ(実行対象サーバ)
VMware vSphere PowerCLIがインストールされているサーバです。JP1/AOによってこのサーバに部品が転送され,実行されます。
利用場面
新規に仮想サーバを追加する場合など,ESXサーバにデータストアを追加する際に利用できます。
データストアをVMFSで作成する場合,VMware.lunPathにSCSI LUNのCanonical名を指定する必要があります。
この場合には,vsphereGetCanonicalNameを実行結果の出力プロパティVMware.canonicalNameを利用できます。
前提条件
【実行対象システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。
また、OSおよび製品について略称を用いています。対象とするOSおよび製品については「はじめに」を参照してください。
【実行対象システム内前提製品】
(1)vCenterサーバの前提製品
・VMware vCenter Server
(2)ESXサーバの前提製品
・VMware vSphere ESXi
【実行対象システム内前提製品の使用条件】
(1)VMware vSphere ESXiがVMware vCenter Serverで管理されていること。
【実行対象サーバ内前提製品】
・VMware PowerCLI
【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】
・Windows Server
注意事項
(1)データストア名(VMware.dataStoreName)に次の記号は指定できません(スラッシュ(/), バックスラッシュ(¥), パーセント(%))。
(2)VMFSバージョンが未指定の場合は,VMFSはバージョン5で作成されます。
実行権限
(1)VMware vCenter Serverに接続するユーザーに,次の権限が必要です。
対象とするESXサーバに対して「データストア−データストアの構成」の権限を持つロール,またはシステム管理者ロール
バージョン
04.00.00
部品のタグ
Add New Storage,VMware vSphere
タスクログに表示される部品の名称
vsphereCreateDataStore
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
正常 |
21 |
異常(環境不正) コマンドが見つからない(部品スクリプトでエラーを検知) |
23 |
異常(環境不正) 前提環境不正 |
27 |
異常(エラー内容はタスクログで確認) |
41 |
異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知) |
プロパティ一覧
プロパティ一覧を次の表に示します。
プロパティキー |
プロパティ名 |
説明 |
デフォルト値 |
入出力種別 |
必須区分 |
---|---|---|---|---|---|
VMware.vCenterServerName |
vCenterサーバ名 |
VMware vCenter Serverのホスト名,またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。 |
− |
入力 |
○ |
VMware.userName |
VMware vCenter Serverに接続するためのユーザー名 |
VMware vCenter Serverに接続するためのユーザー名を指定します。 |
− |
入力 |
○ |
VMware.password |
VMware vCenter Serverに接続するためのパスワード |
VMware vCenter Serverに接続するためのパスワードを指定します。 |
− |
入力 |
○ |
VMware.portNumber |
VMware vCenter Server接続用ポート番号 |
VMware vCenter Serverに接続するためのポート番号(VMware vCenter ServerのWebサービス用)を指定します。指定しなかった場合には,VMware vCenter Serverで設定されているデフォルト値で接続します。 |
443 |
入力 |
△ |
VMware.protocol |
VMware vCenter Server接続用プロトコル |
VMware vCenter Serverに接続するためのプロトコルを指定します。 |
https |
入力 |
○ |
VMware.vmHostName |
ESXサーバ名 |
VMware vCenter Serverが管理する[ホストおよびクラスタ]に表示されるESXサーバ名を指定します。 |
− |
入力 |
○ |
VMware.dataStoreName |
データストア名 |
作成するデータストアの名称を指定します。 |
− |
入力 |
○ |
VMware.dataStoreType |
データストア種別 |
データストアの種別を指定します。データストアの構成がFC-SAN構成やSCSIの場合はVMFSを,NASの場合はNFSを指定します。 |
VMFS |
入力 |
○ |
VMware.dataStoreReadOnlyMode |
データストア参照モード |
データストアを参照モードで作成する場合,"ReadOnly"を指定します。その他の場合は"ReadWrite"を指定してください。 |
ReadWrite |
入力 |
△ |
VMware.lunPath |
LUNパス |
データストア種別がVMFSの場合は,データストア生成先LUのCanonical名を指定します。NFSの場合,マウントポイントを指定します。 |
− |
入力 |
○ |
VMware.blockSizeMB |
ブロックサイズ |
[データストア種別がVMFSの場合だけ]ブロックサイズをMB単位で指定します。ブロックサイズに応じてそのVMFS上に作成するファイルの単一ファイル当たりのサイズの上限値が決まります。ブロックサイズと最大ファイルサイズの対応を次に示します。1MB - 256GB, 2MB - 512GB, 4MB - 1024GB, 8MB - 2048GB |
− |
入力 |
△ |
VMware.vmfsFileSystemVersion |
ファイルシステムバージョン(VMFS) |
作成するデータストアのVMFSバージョンを指定します。 |
− |
入力 |
△ |
VMware.nfsHostNameOrIpAddress |
NFSホスト名 |
[データストア種別がNFSの場合だけ]データストアを作成するNFSのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。 |
− |
入力 |
△ |
VMware.storageIOControlEnabled |
ストレージI/Oのコントロール |
データストアにおいてストレージI/Oのコントロールを有効にする場合,trueを指定します。それ以外の場合はfalseを指定します。 |
false |
入力 |
△ |
VMware.congestionThresholdMillisecond |
データストアの輻輳しきい値 |
ストレージI/Oコントロールのデータストアの輻輳しきい値をミリ秒単位で指定します。 |
− |
入力 |
△ |
plugin.destinationHost |
実行対象サーバのホスト名 |
この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。 |
− |
入力 |
○ |
common.returnValue |
部品の戻り値 |
この部品の戻り値が格納されます。 |
− |
出力 |
△ |