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JP1 Version 13 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


5.5.5 ESXサーバの仮想ネットワーク情報一覧取得部品

機能

VMware vSphere環境で,ESXサーバの仮想ネットワーク情報の一覧を取得します。

出力ファイルパス(common.outputFilePathプロパティ)に指定したファイルに,ESXサーバの仮想ネットワーク情報一覧をCSV形式で出力します。

出力ファイルのエンコード形式は,実行対象サーバのシステムデフォルトエンコードです。

この部品が前提とするサーバを次に示します。

・ESXサーバ

 VMware vSphere ESXiがインストールされているサーバです。

・実行対象サーバ

 VMware vSphere PowerCLIがインストールされているサーバです。本製品によってこのサーバに部品が転送され,実行されます。

この部品内のスクリプトでは,次に示すVMware vSphere PowerCLIのコマンドレットを実行し特定の項目を参照します。

・Get-EsxTop -CounterName "NetPort"※1

・ClientName (仮想マシン名,Kernelポート名などインタフェース名)

・TeamUplink (有効アダプタ名)

・Get-VirtualSwitch

・Name (仮想スイッチ名)

・Nic (アダプタ名)

※1 Option「CounterName」に指定する"NetPort"は固定値

上記2つのコマンドレットの実行結果から,Get-VirtualSwitch.NicがGet-EsxTop.TeamUplinkと一致する値を取得します。

出力するCSVファイルの項目を次に示します。

項目はコンマ区切りで出力します。

(a)インタフェース名(ヘッダー名:ClientName)

(b)アダプタ名(ヘッダー名:TeamUplink)

(c)仮想スイッチ名(ヘッダー名:DNAME)

CSVファイル出力例

"ClientName","TeamUplink","DNAME"

"vmk0","vmnic0","vSwitch0"

"vm01","vmnic1","vSwitch1"

利用場面

ESXサーバの仮想ネットワークで有効なアダプタを参照する場合に使用できます。

前提条件

【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

また、OSおよび製品について略称を用いています。対象とするOSおよび製品については「はじめに」を参照してください。

【実行対象システム内前提製品】

(1)仮想サーバを管理するVMware vSphere ESXi

【実行対象システム内前提製品の使用条件】

 ・特になし。

【実行対象サーバ内前提製品】 

・VMware PowerCLI

【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】

 ・Windows Server

注意事項

(1)この部品のプロパティには「"」(ダブルクォーテーション)および「'」(シングルクォーテーション)を含む文字列は指定しないでください。

(2)出力ファイルパス(common.outputFilePathプロパティ)に指定したファイルが既に存在する場合,既存のファイルを上書きします。そのため,指定したファイル名に誤りがないか,十分に確認してください。

(3)出力ファイルパス(common.outputFilePathプロパティ)に指定したファイルを作成するフォルダが存在しない場合は,そのフォルダを作成します。

実行権限

(1)ESXサーバに接続するユーザーに,システム管理者ロールの権限が必要です。

バージョン

02.11.00

部品のタグ

Gather VM information,VMware vSphere

タスクログに表示される部品の名称

vsphereOutputVmNetworkInfo

戻り値

戻り値

説明

0

正常

12

異常(ユーザーミス) プロパティ不正

23

異常(環境不正) 前提環境不正

27

異常(エラー内容はタスクログで確認)

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

VMware.ESXServerName

ESXサーバ名

ESXサーバのホスト名,またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

VMware.ESXUserName

ESXサーバに接続するためのユーザー名

ESXサーバに接続するためのユーザー名を指定します。

− 

入力

○ 

VMware.ESXPassword

ESXサーバに接続するためのパスワード

ESXサーバに接続するためのパスワードを指定します。

− 

入力

○ 

VMware.ESXPortNumber

ESXサーバ接続用ポート番号

ESXサーバに接続するためのポート番号を指定します。

443

入力

△ 

VMware.ESXProtocol

ESXサーバ接続用プロトコル

ESXサーバに接続するためのプロトコルを指定します。

HTTPS

入力

△ 

common.outputFilePath

出力ファイルのパス

出力するファイルをフルパスで指定します。

− 

入力

○ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

−