4.16.4 OSサービスのスタートアップ設定
機能
この部品は,Windowsの実行対象サーバにおいて,指定した起動方法でOSサービスのスタートアップの種類を設定します。
このドキュメント内で使用している用語を次に示します。
・OSサービス
JP1/AOで実行するサービスと区別するため,Windowsのサービスを総称してOSサービスと記載します。
OSサービス名(common.serviceNameプロパティ)に指定するOSサービスは,「コントロール パネル」−「管理ツール」−「サービス」の名前欄に表示される名称,サービス表示名になります。
OSサービスの起動方法(common.serviceStartupプロパティ)には,"delayed-auto"(遅延開始),"auto"(自動),"demand"(手動), "disabled"(無効)のいずれかを指定します。
この部品では,次のサーバを前提とします。
・実行対象サーバ
この部品を実行する対象となるサーバです。
この部品内のスクリプトでは次に示す処理を行います。
・OSサービス名(common.serviceNameプロパティ)に指定したOSサービス名にワイルドカード(*,?,[,])が使用されていないことを確認します。
・次のコマンドを実行します。
sc config (sc GetDisplayName "OSサービス名(common.serviceNameプロパティ)") start= "OSサービスの起動方法(common.serviceStartupプロパティ)"
sc config,sc GetDisplayNameコマンドの詳細については,Microsoftのライブラリ内で記載している箇所を参照してください。
利用場面
OSサービスの起動方法を設定する場合に使用できます。
前提条件
【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。
また、OSおよび製品について略称を用いています。対象とするOSおよび製品については「はじめに」を参照してください。
【実行対象サーバ内前提製品】
なし。
【実行対象サーバの稼働OS】
(1) Windows Server
【実行対象サーバの使用条件】
なし。
注意事項
(1) プロパティには「"」(ダブルクォーテーション)および「'」(シングルクォーテーション)を含む文字列は指定しないでください。指定した場合,この部品が異常終了します。
(2) エージェントレス接続先に定義された接続ユーザーに,操作対象のOSサービスに対するアクセス許可が必要です。
(3) OSサービス名(common.serviceNameプロパティ)は完全名で指定してください。部分一致やワイルドカードによる指定はできません。
バージョン
02.00.01
部品のタグ
Control OS,Windows
タスクログに表示される部品の名称
osSetServiceStartup
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
正常 |
12 |
異常(ユーザーミス) プロパティ不正 |
27 |
異常(エラー内容はタスクログで確認) |
41 |
異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知) |
プロパティ一覧
プロパティ一覧を次の表に示します。
プロパティキー |
プロパティ名 |
説明 |
デフォルト値 |
入出力種別 |
必須区分 |
---|---|---|---|---|---|
plugin.destinationHost |
実行対象サーバのホスト名 |
この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。 |
− |
入力 |
○ |
common.serviceName |
OSサービス名 |
スタートアップの種類を変更する対象サービス名 |
− |
入力 |
○ |
common.serviceStartup |
OSサービスの起動方法 |
WindowsサービスのOS起動時の起動方法を指定します。delayed-auto (遅延起動),auto (自動起動),demand (手動起動),disabled (無効)のいずれかを指定します。 |
− |
入力 |
○ |
common.returnValue |
部品の戻り値 |
この部品の戻り値が格納されます。 |
− |
出力 |
△ |