4.13.19 サーバのシャットダウン
機能
WindowsまたはLinux環境において,サーバのシャットダウンを実行します。
この部品では,次のサーバを前提とします。
・実行対象サーバ
この部品を実行する対象となるサーバです。
実行対象サーバのOS種別に応じたshutdownコマンドを使用して,シャットダウン(電源オフ)を実行します。
プロパティ設定の留意点を次に示します。
(1) シャットダウン理由(Windows.shutdownReasonプロパティ)には次のコードを指定します。これ以外の独自のコードを使用したい場合は,Microsoftサポートなどを参照してください。
コード 意味
0:0 その他 (計画済)
1:1 ハードウェア: メンテナンス (計画済)
1:2 ハードウェア: インストール (計画済)
2:2 オペレーティング システム: 回復 (計画済)
2:3 オペレーティング システム: アップグレード (計画済)
2:4 オペレーティング システム: 再構成 (計画済)
2:16 オペレーティング システム: Service pack (計画済)
2:17 オペレーティング システム: ホットフィックス (計画済)
2:18 オペレーティング システム: セキュリティ フィックス (計画済)
4:1 アプリケーション: メンテナンス (計画済)
4:2 アプリケーション: インストール (計画済)
5:19 セキュリティの問題 (計画済)
7:0 レガシ API シャットダウン (計画済)
利用場面
この部品は,計画停電時やプログラムの更新ファイル適用時において,サーバを停止する場合などに利用できます。
前提条件
【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバの稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。
また、OSおよび製品について略称を用いています。対象とするOSおよび製品については「はじめに」を参照してください。
【実行対象サーバ内前提製品】
なし。
【実行対象サーバの稼働OS】
(1) Windows Server
(2) Red Hat Enterprise Linux Server
(3) Oracle Linux
【実行対象サーバの使用条件】
なし。
注意事項
(1) 実行対象サーバの稼働OSとは関係なく,他のユーザーがログインしていても強制的にシャットダウンを実行します。他のユーザーの作業内容を保存できません。
(2) この部品は実行対象サーバでOSのshutdownコマンドが実行された時点で完了するため,この部品とシャットダウン処理は非同期に動作します。
(3) 実行対象サーバでOSのshutdownコマンドが実行されてからシャットダウン処理が始まるまでに,JP1/AOのシャットダウン事前処理のため,一定の待ち時間が発生します。所要時間は,実行対象サーバの稼働OSがWindowsの場合は180秒,Linuxの場合は1秒です。
(4) 実行対象サーバの稼働OSがWindowsの場合,プロパティには「"」(ダブルクォーテーション)を含む文字列は指定しないでください。指定した場合,この部品が異常終了します。
(5) 実行対象サーバの稼働OSがWindowsの場合,シャットダウン理由(Windows.shutdownReasonプロパティ)およびシャットダウン理由コメント(Windows.shutdownReasonCommentプロパティ)は必ず指定してください。指定していない場合,この部品が異常終了します。
(6) 実行対象サーバの稼働OSがWindowsの場合,この部品で登録されるOSのイベントログの仕様はshutdownコマンドの仕様に従います。
(7) 実行対象サーバの稼働OSがWindowsの場合,この部品は環境変数"SystemRoot"を参照して"shutdown.exe"を呼び出すため,実行対象サーバにおいてこの環境変数がOSインストール時から変更された場合,この部品が異常終了することがあります。
(8) この部品でエラーが発生した場合は,タスクログのshutdownコマンドのメッセージに従って対処してください。
実行権限
Windowsの場合:Administrator権限
Linuxの場合:root権限
バージョン
02.01.00
部品のタグ
Control OS,Windows,Linux
タスクログに表示される部品の名称
osShutdownServer
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
正常 |
0以外 |
異常(エラー内容はタスクログで確認) shutdownコマンド異常終了 |
プロパティ一覧
プロパティ一覧を次の表に示します。
プロパティキー |
プロパティ名 |
説明 |
デフォルト値 |
入出力種別 |
必須区分 |
---|---|---|---|---|---|
plugin.destinationHost |
実行対象サーバのホスト名 |
この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。 |
− |
入力 |
○ |
Windows.shutdownReason |
シャットダウン理由:Windows固有 |
実行対象サーバのOSがWindowsの場合に,シャットダウンの理由を「x:y」の形式で指定します。OSがWindowsの場合は必須です。Linuxの場合は指定しても無視されます。 |
0:0 |
入力 |
△ |
Windows.shutdownReasonComment |
シャットダウン理由コメント:Windows固有 |
実行対象サーバのOSがWindowsの場合に,シャットダウンの理由コメントを511文字以内で指定します。OSがWindowsの場合は必須です。Linuxの場合は指定しても無視されます。 |
Server shutdown was done by this product. |
入力 |
△ |
common.returnValue |
部品の戻り値 |
この部品の戻り値が格納されます。 |
− |
出力 |
△ |