4.6.17 JP1/AJSユニット存在確認
機能
この部品は,指定したサーバのJP1/AJS3 - Manager (以降JP1/AJSと呼びます)に対して,ユニットの存在確認を行います。
この部品が前提とするサーバを次に示します。
・業務サーバ(実行対象サーバ)
JP1/AJSのジョブネットを実行するサーバです。前提条件に記載のJP1/AJSがセットアップされている必要があります。
この部品は,ユニット名(unitNameプロパティ)に指定されたユニットが存在した場合に戻り値0を返します。
存在しなかった場合または存在確認に失敗した場合には戻り値0以外を返します。
この部品内のスクリプトでは次に示す処理を行います。
・業務サーバの論理ホスト名(JP1.logicalHostNameプロパティ)に値が指定されていた場合,その値をJP1_HOSTNAME環境変数に設定します。
・JP1ユーザー名(JP1AJS.jp1UserNameプロパティ)に値が指定されていた場合,その値をJP1_USERNAME環境変数に設定します。
・次のコマンドを実行します。
ajsname [-F "JP1/AJSサービス名(JP1AJS.serviceNameプロパティ)の値"]
"ユニット名(JP1AJS.unitNameプロパティ)の値" ※
※ [[スケジューラーサービス名]:]ユニット名の形式で指定してください。
ajsnameコマンドの詳細については,JP1/AJSのマニュアル「コマンドリファレンス1」を参照してください。
利用場面
他の部品でJP1/AJSのユニットを操作する前にそのユニットの存在確認を行う場合などに使用します。
前提条件
【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。
また、OSおよび製品について略称を用いています。対象とするOSおよび製品については「はじめに」を参照してください。
【実行対象サーバ内前提製品】
(1) JP1/AJS3 - Manager
【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】
(1) Windows Server
(2) Red Hat Enterprise Linux Server
【実行対象サーバ内前提製品の使用条件】
(1) JP1ユーザー名(JP1AJS.jp1UserNameプロパティ)には,実行対象サーバでユニットの存在確認を行うためのJP1ユーザー名を指定してください。本製品から接続するOSユーザーと同一名のJP1ユーザーで存在確認を行う場合は,このプロパティに値を指定する必要はありません。
(2) クラスタ構成の論理ホスト上に定義されているユニットの存在確認を行う場合は,
・実行対象サーバのホスト名(plugin.destinationHostプロパティ)に実行系サーバの物理ホスト名または論理ホスト名を指定してください。
・実行対象サーバの論理ホスト名(JP1.logicalHostNameプロパティ)にスケジューラーサービスが動作している論理ホスト名を指定してください。
・JP1/AJSサービス名(JP1AJS.serviceNameプロパティ)に論理ホストで動作しているスケジューラーサービス名を指定してください。
(3) 業務サーバのOSがUNIXの場合,業務サーバのJP1/AJSの環境設定パラメタの文字コード設定と業務サーバへの接続ユーザーのデフォルトロケールの設定を一致させてください。
注意事項
(1) 部品のプロパティには「"」(ダブルクォーテーション)および「'」(シングルクォーテーション)を含む文字列は指定しないでください。
(2) ユニット名(JP1AJS.unitNameプロパティ)に「¥」(円記号)でキャストした記号文字(「&」「*」「<」「>」「?」「[」「¥」「]」「^」「'」「{」「|」「}」「~」)を含む文字列を指定した場合でも,プロパティの両端を「"」(ダブルクォーテーション)で囲む必要はありません。
(3) ユニット名(JP1AJS.unitNameプロパティ)には存在確認するユニット名を明示的に指定してください。総称名を表す記号(「*」「?」「[」「]」)を含む文字列は指定しないでください。
(4) その他の注意事項については,JP1/AJSのマニュアル「コマンドリファレンス1」のajsnameコマンドの注意事項を参照してください。
実行権限
(1) 業務サーバに接続するOSユーザーにマッピングされているJP1ユーザーが,確認対象のユニットに対して参照権限を持っている必要があります。
(2) 業務サーバに接続する際のOSユーザーにマッピングされているJP1ユーザーが存在しない場合,JP1ユーザー名(JP1AJS.jp1UserNameプロパティ)に確認対象のユニットに対して参照権限を持つJP1ユーザーを指定してください。
バージョン
02.00.00
部品のタグ
Gather JP1 information, AJS,Windows,Linux
タスクログに表示される部品の名称
jp1ajsExists
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
正常 |
21 |
異常(環境不正) コマンドが見つからない(部品スクリプトでエラーを検知) |
27 |
異常(エラー内容はタスクログで確認) |
41 |
異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知) |
プロパティ一覧
プロパティ一覧を次の表に示します。
プロパティキー |
プロパティ名 |
説明 |
デフォルト値 |
入出力種別 |
必須区分 |
---|---|---|---|---|---|
plugin.destinationHost |
実行対象サーバのホスト名 |
この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。 |
− |
入力 |
○ |
JP1.logicalHostName |
実行対象サーバの論理ホスト名 |
実行対象サーバのJP1論理ホスト名を指定します。 |
− |
入力 |
△ |
JP1AJS.jp1UserName |
JP1ユーザー名 |
JP1ユーザー名を指定します。実行対象サーバに接続する際のOSユーザー名と同一のJP1ユーザーで実行する場合,指定する必要はありません。 |
− |
入力 |
△ |
JP1AJS.serviceName |
JP1/AJSサービス名 |
スケジューラーのサービス名を指定します。 |
− |
入力 |
△ |
JP1AJS.unitName |
ユニット名 |
存在確認するユニット名を指定します。 |
− |
入力 |
○ |
common.returnValue |
部品の戻り値 |
この部品の戻り値が格納されます。 |
− |
出力 |
△ |