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JP1 Version 13 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


3.10.9 仮想サーバ情報一覧取得

機能

仮想サーバ情報の一覧を取得します。

・ESXサーバ名を指定しなかった場合は,指定されたvCenterサーバ内のすべてのESXサーバに存在する仮想サーバの情報を取得します。

・ESXサーバ名を指定した場合は,指定されたESXサーバに存在する仮想サーバの情報だけ取得します。

このサービステンプレートが前提とするサーバを次に示します。

・vCenterサーバ

 VMware vCenter Serverがインストールされているサーバです。

・vCenter操作サーバ

 VMware vSphere PowerCLIがインストールされているサーバです。

・仮想サーバ

 vCenterサーバおよびVMware vSphere ESXiによって管理されている仮想サーバです。

処理の概要を次に示します。

(1) 仮想サーバ情報の一覧をCSV形式で指定されたリモートの一時ファイルに出力します。

(2) リモートの一時ファイルを指定されたローカルの出力ファイルに転送します。

(3) リモートの一時ファイルを削除します。

出力するCSVファイルの項目を次に示します。

項目はコンマ区切りで出力します。

(a) ESXサーバ名 (ヘッダー名:HostName)

(b) 仮想サーバ名 (ヘッダー名:VMName)

(c) 仮想サーバの電源状態 (ヘッダー名:PowerState)

(d) 仮想サーバのCPU数※1 (ヘッダー名:NumCpu)

(e) 仮想サーバのメモリ容量(MB) (ヘッダー名:MemoryMB)

※1:CPU数の値はコアの合計数(仮想ソケット数×ソケットあたりのコアの数)の値です。

前提条件

【サービステンプレート実行システム内前提製品】/【サービステンプレート実行システム内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

また、OSおよび製品について略称を用いています。対象とするOSおよび製品については「はじめに」を参照してください。

【サービステンプレート実行システム内前提製品】

(1)vCenterサーバの前提製品

 ・VMware vCenter Server

(2)仮想サーバを管理するVMware vSphere ESXi

(3)vCenter操作サーバの前提製品

 ・VMware PowerCLI

【サービステンプレート実行システム内前提製品の稼働OS】

(1)仮想サーバの前提OS

vCenterサーバの前提製品/仮想サーバを管理するVMware vSphere ESXi/vCenter操作サーバの前提製品がサポートする構成の範囲で,次のOSがサポート範囲です。

 ・Windows Server

 ・Red Hat Enterprise Linux Server

(2)vCenter操作サーバの前提OS

 ・Windows Server

【サービステンプレート実行システム内前提製品の使用条件】

(1)VMware vSphere ESXiがVMware vCenter Serverで管理されていること。

(2)仮想マシン名はvCenterサーバ内で一意になっていること。

(3)対象となる仮想サーバに,VMware Toolsがインストールされていること。

注意事項

(1)リモートおよびローカルに指定するファイル名が既に存在する場合,既存のファイルを上書きします。また,リモート側のファイルは削除します。そのため,指定したファイル名に誤りがないか,十分に確認してください。

(2)リモートに指定したパスのフォルダが存在しない場合は,そのフォルダを作成します。作成したフォルダは削除せずに残ります。定期的に使用しない場合は削除してください。

実行権限

(1)VMware vCenter Serverに接続するユーザーに,次の権限が必要です。

 読み取り専用ロール

バージョン

04.00.00

タグ

Gather VM information,VMware vSphere

プロパティ一覧

プロパティに設定されているプロパティグループの一覧を次に示します。

プロパティグループ

説明

初期表示

仮想システム環境情報

VMware vCenter Serverの情報を指定してください。

表示されます。

仮想環境情報

一覧を取得する仮想環境の情報を指定してください。

表示されます。

[サービス設定]画面に表示されるプロパティの一覧を次に示します。

(凡例)

○:プロパティの指定は必須です。

△:プロパティの指定は省略可能です。ただし,ほかのプロパティの指定内容によっては,指定が必須になります。各プロパティの「説明」を確認してください。

プロパティキー

プロパティ名

説明

入出力種別

共有設定

必須区分

プロパティグループ

vmware.targetHost

VMware vCenter操作サーバのホスト名

VMware vCenter Serverを操作するサーバ(vSphere PowerCLIインストール済みサーバ)のホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

入力

無効

○ 

仮想システム環境情報

vmware.vCenterServerName

vCenterサーバ名

VMware vCenter Serverのホスト名,またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

入力

無効

○ 

仮想システム環境情報

vmware.userName

VMware vCenter Serverに接続するためのユーザー名

VMware vCenter Serverに接続するためのユーザー名を指定します。

入力

無効

○ 

仮想システム環境情報

vmware.password

VMware vCenter Serverに接続するためのパスワード

VMware vCenter Serverに接続するためのパスワードを指定します。

入力

無効

○ 

仮想システム環境情報

vmware.portNumber

VMware vCenter Server接続用ポート番号

VMware vCenter Serverに接続するためのポート番号(VMware vCenter ServerのWebサービス用)を指定します。指定しなかった場合には,VMware vCenter Serverで設定されているデフォルト値で接続します。

入力

無効

△ 

仮想システム環境情報

vmware.protocol

VMware vCenter Server接続用プロトコル

VMware vCenter Serverに接続するためのプロトコルを指定します。

入力

無効

○ 

仮想システム環境情報

[サービス設定]画面および[サービス実行]画面に表示されるプロパティの一覧を次に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

入出力種別

共有設定

必須区分

プロパティグループ

vmware.vmHostName

ESXサーバ名

VMware vCenter Serverが管理する[ホストおよびクラスタ]に表示されるESXサーバ名を指定します。

入力

無効

△ 

仮想環境情報

vmware.listOutputFileNameRemote

出力ファイル名(リモート)

仮想サーバ情報をVMware vCenter操作サーバに出力する際の一時ファイル名をフルパスで指定します。

入力

無効

○ 

仮想環境情報

vmware.listOutputFileNameLocal

出力ファイル名(ローカル)

仮想サーバ情報を取得するローカルサーバのファイル名をフルパスで指定します。

入力

無効

○ 

仮想環境情報

[サービス設定]画面に表示されるプロパティの入力制限を次に示します。

プロパティキー

入力可能文字

vmware.targetHost

256文字以内の半角英数字および「.」,「-」。

vmware.vCenterServerName

256文字以内の半角英数字および「.」,「-」。

vmware.userName

512文字以内の半角英数字および半角記号。 ただし,「<」,「>」,「|」,「;」,「&」,「'」,「"」,「*」,「?」,「[」,「]」,「`」,「/」,「:」,「=」,「,」,「+」,「%」を除く。

vmware.password

127文字以内の半角英数字および半角記号。ただし,「<」,「>」,「|」,「;」,「&」,「'」,「"」,「*」,「?」,「[」,「]」,「`」,「%」を除く。

vmware.portNumber

1〜65535の整数値。

vmware.protocol

次の値のどれかを選択する。

http,https

[サービス設定]画面および[サービス実行]画面に表示されるプロパティの入力制限を次に示します。

プロパティキー

入力可能文字

vmware.vmHostName

256文字以内の半角英数字および「.」,「-」。

vmware.listOutputFileNameRemote

256文字以内の文字列。ただし,「<」,「>」,「|」,「;」,「&」,「*」,「?」,「"」,「%」,「/」,「'」,「[」,「]」,「`」および末尾の「¥」を除く。

vmware.listOutputFileNameLocal

256文字以内の文字列。ただし,「<」,「>」,「|」,「;」,「&」,「*」,「?」,「"」,「%」および末尾の「¥」,「/」を除く。

フロー仕様詳細

フロー仕様詳細を次の表に示します。

階層

[タスク詳細]画面での表示名

ステップ名

部品

部品名

説明

エラー時の回復方法

1

仮想サーバ情報一覧取得

仮想サーバ情報一覧取得

仮想サーバ情報一覧取得

仮想サーバ情報の一覧をVMware vCenter操作サーバの一時ファイルに出力します。

エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。

2

ファイル転送

ファイル転送

ファイル転送部品

リモートの一時ファイルを指定されたローカルの出力ファイルに転送します。

エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。

3

一時ファイル削除

一時ファイル削除

ファイル削除

リモートの一時ファイルを削除します。

エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。