3.10.2 仮想サーバのクローン削除
機能
VMware vSphere環境のクローンを削除します。
このサービステンプレートが前提とするサーバを次に示します。
・vCenterサーバ
VMware vCenter Serverがインストールされているサーバです。
・vCenter操作サーバ
VMware vSphere PowerCLIがインストールされているサーバです。
・クローン対象となった仮想サーバ
vCenterサーバおよびVMware vSphere ESXiによって管理されている仮想サーバです。
・クローン
クローン対象となった仮想サーバの複製です。クローン名は仮想サーバの複製の名称です。
処理の概要を次に示します。
(1) クローンの電源状態を取得します。
(2) クローンの電源状態がOFFになっていることを確認します。
電源状態がOFFでない場合は,異常終了します。
電源状態がOFFである場合は,次の処理に進みます。
(3) クローンを削除します。
なお,仮想サーバ名プロパティ(vmware.vmName)およびクローン名プロパティ(vmware.cloneName)に指定できる最大の文字数は60文字です。
前提条件
【サービステンプレート実行システム内前提製品】/【サービステンプレート実行システム内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。
また、OSおよび製品について略称を用いています。対象とするOSおよび製品については「はじめに」を参照してください。
【サービステンプレート実行システム内前提製品】
(1)vCenterサーバの前提製品
・VMware vCenter Server
(2)仮想サーバを管理するVMware vSphere ESXi
(3)vCenter操作サーバの前提製品
・VMware PowerCLI
【サービステンプレート実行システム内前提製品の稼働OS】
(1)仮想サーバの前提OS
vCenterサーバの前提製品/仮想サーバを管理するVMware vSphere ESXi/vCenter操作サーバの前提製品がサポートする構成の範囲で,次のOSがサポート範囲です。
・Windows Server
・Red Hat Enterprise Linux Server
(2)vCenter操作サーバの前提OS
・Windows Server
【サービステンプレート実行システム内前提製品の使用条件】
(1)VMware vSphere ESXiがVMware vCenter Serverで管理されていること。
(2)同一のvCenterの管理下において,削除対象となるクローン名が重複していないこと。仮想サーバとも重複していないこと。
(3)操作の対象となる仮想サーバに,VMware Toolsがインストールされていること。
注意事項
(1)同一のクローンに対して,このサービスを複数同時に実行しないでください。
実行権限
(1)VMware vCenter Serverに接続するユーザーに,システム管理者ロールの権限が必要です。
バージョン
04.00.00
タグ
Delete Cloned VM,VMware vSphere
プロパティ一覧
プロパティに設定されているプロパティグループの一覧を次に示します。
|
プロパティグループ |
説明 |
初期表示 |
|---|---|---|
|
仮想システム環境情報 |
VMware vCenter Serverの情報を指定してください。 |
表示されます。 |
|
クローン作成元の仮想サーバの情報 |
クローン作成元の仮想サーバの情報を指定してください。 |
表示されます。 |
|
削除するクローンの情報 |
削除するクローンの情報を指定してください。 |
表示されます。 |
[サービス設定]画面に表示されるプロパティの一覧を次に示します。
- (凡例)
-
○:プロパティの指定は必須です。
△:プロパティの指定は省略可能です。ただし,ほかのプロパティの指定内容によっては,指定が必須になります。各プロパティの「説明」を確認してください。
|
プロパティキー |
プロパティ名 |
説明 |
入出力種別 |
共有設定 |
必須区分 |
プロパティグループ |
|---|---|---|---|---|---|---|
|
vmware.targetHost |
VMware vCenter操作サーバのホスト名 |
VMware vCenter Serverを操作するサーバ(vSphere PowerCLIインストール済みサーバ)のホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。 |
入力 |
無効 |
○ |
仮想システム環境情報 |
|
vmware.vCenterServerName |
vCenterサーバ名 |
VMware vCenter Serverのホスト名,またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。 |
入力 |
無効 |
○ |
仮想システム環境情報 |
|
vmware.userName |
VMware vCenter Serverに接続するためのユーザー名 |
VMware vCenter Serverに接続するためのユーザー名を指定します。 |
入力 |
無効 |
○ |
仮想システム環境情報 |
|
vmware.password |
VMware vCenter Serverに接続するためのパスワード |
VMware vCenter Serverに接続するためのパスワードを指定します。 |
入力 |
無効 |
○ |
仮想システム環境情報 |
|
vmware.portNumber |
VMware vCenter Server接続用ポート番号 |
VMware vCenter Serverに接続するためのポート番号(VMware vCenter ServerのWebサービス用)を指定します。指定しなかった場合には,VMware vCenter Serverで設定されているデフォルト値で接続します。 |
入力 |
無効 |
△ |
仮想システム環境情報 |
|
vmware.protocol |
VMware vCenter Server接続用プロトコル |
VMware vCenter Serverに接続するためのプロトコルを指定します。 |
入力 |
無効 |
○ |
仮想システム環境情報 |
[サービス設定]画面および[サービス実行]画面に表示されるプロパティの一覧を次に示します。
|
プロパティキー |
プロパティ名 |
説明 |
入出力種別 |
共有設定 |
必須区分 |
プロパティグループ |
|---|---|---|---|---|---|---|
|
vmware.vmName |
クローン作成元の仮想サーバ名 |
クローン作成元の仮想サーバの名称を指定します(VMware vCenter Serverにおける仮想サーバの表示名称です。OS上のホスト名ではありません)。誤ってクローン作成元を削除しないため確認用として指定してください。この仮想サーバは削除されません。クローン作成元の仮想サーバが既に削除されているか,名称が不明の場合は,仮想サーバ削除サービスを使用してクローンを削除して下さい。 |
入力 |
無効 |
○ |
クローン作成元の仮想サーバの情報 |
|
vmware.cloneName |
削除するクローン名 |
削除するクローンの名称を指定します(VMware vCenter Serverにおけるクローンの表示名称です。OS上のホスト名ではありません)。 |
入力 |
無効 |
○ |
削除するクローンの情報 |
[サービス設定]画面に表示されるプロパティの入力制限を次に示します。
|
プロパティキー |
入力可能文字 |
|---|---|
|
vmware.targetHost |
256文字以内の半角英数字および「.」,「-」。 |
|
vmware.vCenterServerName |
256文字以内の半角英数字および「.」,「-」。 |
|
vmware.userName |
512文字以内の半角英数字および半角記号。 ただし,「<」,「>」,「|」,「;」,「&」,「'」,「"」,「*」,「?」,「[」,「]」,「`」,「/」,「:」,「=」,「,」,「+」,「%」を除く。 |
|
vmware.password |
127文字以内の半角英数字および半角記号。ただし,「<」,「>」,「|」,「;」,「&」,「'」,「"」,「*」,「?」,「[」,「]」,「`」,「%」を除く。 |
|
vmware.portNumber |
1〜65535の整数値。 |
|
vmware.protocol |
次の値のどれかを選択する。 http,https |
[サービス設定]画面および[サービス実行]画面に表示されるプロパティの入力制限を次に示します。
|
プロパティキー |
入力可能文字 |
|---|---|
|
vmware.vmName |
60文字以内の文字列。ただし,「<」,「>」,「|」,「;」,「&」,「'」,「"」,「*」,「?」,「[」,「]」,「`」,「,」,「%」を除く。 |
|
vmware.cloneName |
60文字以内の文字列。ただし,「<」,「>」,「|」,「;」,「&」,「'」,「"」,「*」,「?」,「[」,「]」,「`」,「,」,「%」を除く。 |
フロー仕様詳細
フロー仕様詳細を次の表に示します。
|
階層 |
[タスク詳細]画面での表示名 |
ステップ名 |
部品 |
||
|---|---|---|---|---|---|
|
部品名 |
説明 |
エラー時の回復方法 |
|||
|
1 |
電源状態取得 |
電源状態取得 |
仮想サーバの電源状態取得 |
VMware vSphere環境において,クローンの電源状態を取得します。 |
エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。 |
|
2 |
電源状態確認 |
電源状態確認 |
階層フロー部品 |
電源状態を調べ,電源状態がOFFでなければ,エラー終了します。 |
− |
|
2-3 |
値判定分岐部品 |
出力文字列がPoweredOnと等しいか判定します。 |
エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。 |
||
|
2-4 |
異常終了部品 |
ジョブネットをエラーにします。 |
クローンの電源状態を確認して,サービスを再実行してください。 |
||
|
3 |
クローン削除 |
クローン削除 |
仮想サーバのクローン削除 |
VMware vSphere環境において,仮想サーバのクローンの削除を行います。 |
エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。 |