6.4.14 [実行ディレクトリ]の指定方法について
スクリプトまたはコマンドを実行するフォルダの絶対パスを指定します。実行ディレクトリには,JP1/AOサーバのOSと操作対象の機器のOSの両方のコマンドに入力できる文字を指定してください。
実行ディレクトリのパスに空白が含まれる場合でも「"」や「'」で囲まないでください。囲んだ場合,部品の実行が失敗します。また,実行ディレクトリは,事前に操作対象のホスト上に作成して,必要に応じてパーミッションを変更してください。少なくとも,部品を実行するユーザーのパーミッションを付与する必要があります。
また,操作対象のホストのOSがWindowsの場合,実行ディレクトリは作業用フォルダと同じドライブ配下に作成してください。事前に正しく実行ディレクトリを作成していない場合は,部品の実行に失敗することがあります。
実行ディレクトリの指定方法は[実行ディレクトリ]に指定する方法と,ユーザー設定プロパティファイル(config_user.properties)または接続先プロパティファイル(接続先名.properties)に指定する方法があります。実行ディレクトリは,次の優先順位に従って設定されます。
「実行ディレクトリ」に指定した値
接続先プロパティファイル(接続先名.properties)のキー「common.executionDirectory」に指定した値
ユーザー設定プロパティファイル(config_user.properties)のキー「plugin.remoteCommand.executionDirectory.wmi(操作対象のホストがWindowsの場合)」,または「plugin.remoteCommand.executionDirectory.ssh(操作対象のホストがUNIXの場合)」に指定した値
操作対象のホストの次の環境変数「%TEMP%」の値(操作対象のホストがWindowsの場合),または/tmp(操作対象のホストがUNIXの場合)
なお,[実行モード]の指定によって,次のとおり動作が異なります。
[実行モード]に[スクリプト]を指定した場合
[実行ディレクトリ]に指定したフォルダ配下のユニークな名称の一時フォルダに,スクリプトをコピーします。スクリプトは,一時フォルダ配下で実行されます。なお,スクリプトの実行完了後に,コピーしたスクリプトおよび一時フォルダは削除されます。
[実行モード]に[コマンド]を指定した場合
[実行ディレクトリ]に指定したディレクトリでコマンドラインが実行されます。