6.1.7 部品実行時にJP1/AOが通信で使用する文字セットについて
部品実行時に設定されるJP1/AOが通信で使用する文字セットは,操作対象の機器のOS によって異なります。
JP1/AOサーバが出力するタスクログや公開ログは,UTF-8で出力されます。そのため,操作対象の機器と互換性のない文字セットから取得した文字や機種依存文字,およびUnicode依存文字は,ログ出力の際に文字化けするおそれがあります。
部品実行時に設定される文字セットを,操作対象の機器のOSごとに示します。
- Windowsの場合
操作対象の機器でスクリプトやコマンドを実行する際は,JP1/AOサーバと操作対象の機器のロケールと文字セットを統一してください。ロケールと文字セットは,Windowsの[コントロールパネル]で設定できます。
- UNIXの場合
操作対象の機器でスクリプトやコマンドを実行する際,JP1/AOサーバが通信で使用できる文字セットは,locale charmapコマンドを実行して取得した次の文字セットだけです。なお,locale charmapコマンドで取得した文字について,大文字と小文字は区別されません。
EUC-JP
eucjp
ibm-943C
ISO-8859-1
MS932
PCK
Shift_JIS
UTF-8
windows-31j
なお,これらを除く文字セットを取得した場合は,「UTF-8」に設定されます。ただし,locale charmapコマンドの実行結果が「IBM-943」の場合,部品実行時にJP1/AOが通信で使用する文字セットは「ibm-943C」になります。
JP1/AOが使用する文字セットを確認する場合は,SSHクライアントまたはsshコマンドを使用して接続ユーザーでログインしてから,locale charmapコマンドを実行してください。接続ユーザーのログイン時の文字セットを変更する場合は,ログインスクリプトなどで環境変数が設定されるようにしてください。 環境変数「LC_ALL」または「LANG」を設定することで,ログイン時の文字セットを変更できます。
また,特定の文字セットを設定したい場合は「6.1.8 部品実行時に特定の文字セットを設定したい場合」を参照してください。
なお,ローカル実行機能が有効の場合,文字セットはSystemアカウントまたはrootユーザーのデフォルト設定に従います。ただし,次の処理は行われません。
locale charmapコマンドによる文字セットの自動判定
文字セットマッピングファイルによる文字セットの設定
接続先プロパティファイルによる文字セットの設定