3.6.7 ステッププロパティの定義例について
サービステンプレートの作成時に,ステッププロパティを定義する例を説明します。
ステップAとステップBを順に実行するサービステンプレートがあります。ステップAの出力結果が格納されたフォルダに対して,ステップBを実行します。また,一部のプロパティの値はサービステンプレートで固定ではなく,サービスの実行時に毎回指定します。
定義内容
ステップのプロパティは次のとおり定義されています。
プロパティの種別 |
プロパティ名 |
定義内容 |
---|---|---|
入力プロパティ |
容量 |
値は「10」で固定です。変更する必要はありません。 |
実行対象サーバ |
サービス実行時に値を指定します。 |
|
出力プロパティ |
出力結果の格納フォルダパス |
出力結果を[タスク詳細]画面で確認する必要はありません。 |
プロパティの種別 |
プロパティ名 |
定義内容 |
---|---|---|
入力プロパティ |
実行フォルダパス |
ステップAの出力結果の格納フォルダを指定します。 |
出力プロパティ |
ステップBの出力結果 |
出力結果を[タスク詳細]画面で確認します。 |
設定内容
プロパティ「容量」の値は10で固定のため,[Service Builder Edit]画面の[フロー]タブの[ステッププロパティ]エリアで,[値]列のテキストボックスに「10」を直接指定します。
プロパティ「実行対象サーバ」の値をサービス実行時に指定するため,[Service Builder Edit]画面の[フロー]タブの[ステッププロパティ]エリアで,[サービスプロパティ]のチェックボックスをオンにして,サービスプロパティに昇格します。その後,昇格させたプロパティの可視性を[サービス作成とサービス実行]に設定します。
ステップBをステップAの出力結果の格納フォルダに実行するため,ステップBのプロパティ「実行フォルダパス」を選択し,[入力プロパティマッピング]ダイアログボックスでステップAのプロパティ「出力結果の格納フォルダパス」を指定します。
サービスの実行後,プロパティ「ステップBの出力結果」を[タスク詳細]画面で確認するため,[Service Builder Edit]画面の[フロー]タブの[ステッププロパティ]エリアで,[サービスプロパティ]のチェックボックスをオンにして,サービスプロパティに昇格します。
データの流れ
各プロパティのデータの流れを次に示します。
サービスの実行者が[サービス実行]画面で指定した値が,ステップAの「実行対象サーバ」の値として格納されます。
ステップAのプロパティ「出力結果の格納フォルダパス」に出力された値が,ステップBのプロパティ「実行フォルダパス」の値として格納されます。
ステップBのプロパティ「ステップBの出力結果」が,[タスク詳細]画面に表示されます。