3.4.8 タスクの保存期間の検討
処理が完了したタスクがアーカイブされるまでの保存期間,アーカイブしたタスクが削除されるまでの保存期間,およびデバッグタスクが削除されるまでの保存期間について検討します。
- タスクがアーカイブされるまでの保存期間
処理が完了したタスクは,次の条件のどちらかを満たした場合にタスク一覧から自動アーカイブされ,履歴一覧に表示されます。
指定した保存期間を経過した場合
指定した最大数を超えた場合
実行が完了したタスクの件数が指定した最大数を超えた場合,指定した保存期間に関係なく自動アーカイブされます。また,反対に件数が最大数に達していない場合でも,保存期間を経過すると自動アーカイブされます。
- アーカイブしたタスクが削除されるまでの保存期間
履歴一覧に表示されたタスクは,毎日指定した時刻に指定した数を超過した分が自動で削除されます。
サービスの管理者は,タスクの監視スケジュールなどを考慮して,次の項目を検討します。
処理が完了したタスクをタスク一覧に保持する期間
タスク一覧の自動アーカイブおよび履歴一覧の自動削除を実行する時刻
タスク一覧に保持するタスクの最大数
履歴一覧に保持するタスクの最大数
- デバッグタスクが削除されるまでの保存期間
デバッグ時に生成されるデバッグタスクは,次の条件のどちらかを満たした場合,アーカイブされないで削除されます。
指定した保存期間を経過した場合
指定した最大数を超えた場合
実行が完了したデバッグタスクの件数が指定した最大数を超えた場合,指定した保存期間に関係なく自動削除されます。また,反対に件数が最大数に達していない場合でも,保存期間を経過すると自動削除されます。
タスクの保存期間に関する項目は,JP1/AOのインストール後にユーザー設定プロパティファイル(config_user.properties)で設定できます。
実行が完了していないタスクは自動アーカイブされません。タスクの件数が,指定したタスク一覧に保持するタスクの最大数を超えた場合に,新たにサービスを実行するとエラーとなり,タスクが生成されません。そのため,新たにサービスを実行できるように,日々の実行件数を見積もって,タスク一覧に保持するタスクの最大数の値を指定する必要があります。なお,実行済みの定期実行タスクは,この制限を受けないで新たなタスクが生成されます。